カテゴリー「05b Tunisia」の2件の記事

2011年7月10日 (日)

暑さの記憶

毎日暑い日が続きます。関東地方、梅雨明けしたそうですが、自分にしては暑さの感覚は梅雨明け前でも梅雨明けしてもあまり変わりありません。暑くてたまらないんですよ。

日本の都市部がヒートアイランド現象に見舞われるようになってどのくらい立つだろうか。真夏に軽井沢などに向かい、涼を取ろうと思ったところ、ここでも暑くてたまらなかった記憶がある。

その点海外に行くと、たとえ真夏で、それが熱帯地方でも木陰が涼しかったり、夜になると涼しくなったりすることが多いが、そうではなかった記憶から呼び戻そうと思う。

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<フィレンツェ>MZ-3/FA35

2001年夏のイタリア。ローマもフィレンツェもヴェネツィアも至る所で暑かった。だいたいが当時のイタリアはかなりの物価高で、かなりの倹約旅行を強いられた。泊まる宿はほとんどエアコンがなく、風がぴたりとやむと眠れたものではなかった。

移動も、当時のイタリア鉄道(fs)では、普通列車にはエアコンがなく、その中にいると暑くてだんだんとぼんやりしてくるような始末であった。

極めつけはペルーじゃ駅前にあった格安のホテルで、西日の差し込む角部屋は風が通り抜けなかった。それでも宿替えしたり、次の目的地に向かうようなことはせず、ここに3泊もしてしまった自分はなんて我慢強いんだろうと思ったくらいである。

地中海性気候ってものはさわやかなはずというのは、この年のイタリアには当てはまらなかった。多分異常気象だったんだろう。

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<シャウエン>MZ-3/FA35/RVP100

スペインアンダルシア地方も暑かった。夜になっても気温が下がらず、外に出てみると石畳が焼ける異様な匂いがした。

それよりもさらに暑さを感じたのは夏のモロッコである。間違いなく気温は40度を超えている。アルヘシラスからフェリーに乗り、モロッコのタンジェに到着する。船を下りるとスペインとは比べものにならない強烈な日差しにさらされることになった。

それから、グランタクシーにぎゅう詰めにされ、ティトゥアンに到着した。本来なら、その先にあるシャウエンまで行きたかったのだが、ここでギブアップ。宿はなかなか見つからず、非常に苦しい思いをしたのを覚えている。夜も気温が下がらなかったな。ティトゥアンはこの1日だけであきらめ、翌朝早々にシャウエンに向かった。

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<ドゥッガ遺跡>MZ-3/FA35/RVP100

チュニジアではチュニスやタバルカなどの都市部ではそんなに暑さを感じなかった。だが、ドゥッガ遺跡などのある中央部の乾燥したところでは、日差しを遮るものは何もなく、優に気温40度を超えていたと思う。こんなところを観光して回るのは遺跡好きの日本人くらいで、ほとんど客はいなかった。

その翌日、チュニジア南部に向かった。さらに日差しが強烈になったと思った。宿にもちろんエアコンはなく、寝苦しい夜が続いた。

まあこんなものですが、やはり日本の夏は暑いと思う。これをエアコンナシで乗り切れという方がどんな熱帯地方に行くよりも厳しいことだろうと思うが。

さて、インドの旅が近づいてきています。昨日ようやく旅行保険にネットで入り、到着地と出発地の宿を予約してきました。探すとまあまあ、宿にWiFiのあるところもあるようです。無理なようだったら、ネットカフェとなりますけど、現地レポはできそうです。

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2011年1月16日 (日)

ベン・アリ政権崩壊

チュニジアのベン・アリ政権が崩壊した。チュニジアを旅したのは記憶も新しい、2009年の夏。

チュニジアは北アフリカにあっては最も安定した国家だと思われてきた。ベン・アリ大統領(すでに前大統領だがここではそう書く)の前任者が、ハビブ・ブルギバという人物で、フランスから独立後王政を廃止し、自ら初代大統領に就任した。この政権が30年に及び、彼の退任後就任した二代目の大統領が、ベン・アリである。

しかし、彼ははじめのうちブルギバの多選に及ぶ悪影響を改革していたものの、いつの間にか政権に執着するようになり、憲法を改正してまで自らが大統領に選ばれるような工作を重ねる。自分が旅をした直後にその選挙は行われ、なんと90%近い支持率を集めて5選されたばかりだったのだが。

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<ベン・アリの巨大ポスター>MZ-3/FA35/RVP100

結局ベン・アリも27年に及ぶ長期政権を維持できなかったことになる。チュニジアには初代大統領ブルギバをたたえてか、チュニジア国内のどんな都市にもハビブ・ブルギバ通りがあるし、彼の故郷モナスティールにはブルギバの廟があるという。

ベン・アリはそこまでカリスマではなかったようだが、大統領選を前にしたこの巨大ポスターは、町のどこにでもあり、ツーリストであってもこの顔は忘れられないものとなっていたはずだ。

一方、旅行者としてはチュニジアが安定していて、なおかつローマ・カルタゴ時代の遺跡を多く抱え、魅力的なところだからこそ、ここに向かうのだと思う。おそらく、しばらくは安定までに時間がかかるだろうから、訪れておいて良かったなと思う。

地中海に面した北アフリカ諸国は、独裁者の国ともいえよう。エジプトのムバラク大統領は30年、リビアのカダフィは41年なのである。こんな巨大ポスターを見たのは、政権崩壊前の旧ソ連とシリアだけである。もっともソ連の時にはマルクスとレーニンであり、政権指導者ではなかった。シリアの時は現大統領の父親、前大統領のハーフェズ・アル・アサドのものだったが。

それにしても、ショックだ。まあ、最近ではほほえみの国として知られるタイでさえ、昨年のあの騒ぎがあったくらいなので、我々が旅行に出かけるところでも、どんなリスクが待ちかまえているとは限らない。それを肝に銘じて旅する覚悟も必要なのだろうと思った。

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