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2008年5月30日 (金)

Camino de Santiago

サンティアゴ・デ・コンポステーラという地名を知ったのは、数年前のイベリア半島の旅の計画中であった。成田とマドリッドの単純往復航空券だけを手に入れ、あとは、どうにかルートをつなげて再びマドリッドに戻ってこようという計画。その途中で、この魅力的な場所が目についたのだ。

サンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルには、聖ヤコブの遺骸が祀られている。ここは、羊飼いによって偶然発見されたもので、その墓地の上に教会を作り、ここが現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラとなった。聖ヤコブはスペインにおける守護聖人となる。

ところで、ヤコブはフランス語ではJacques、英語ではJack、Jacob、Jamesとなるが、スペイン語では定冠詞のサンも含めてSantiagoなのである。マイケルがミカエル、ミッシェル、ミゲルみたいなもの。ところで、Santiagoの意味はまた別にホタテ貝の意味もあり、聖ヤコブの代名詞がホタテ貝の印でもある。サンティアゴ・デ・コンポステーラへは、スペインのみならず、周辺各国から、巡礼が訪れる。彼らは、木の杖とホタテ貝のアクセサリーを身につけ、サンティアゴ巡礼であることを主張している。国道に平行し、ひなびた田舎道がサンティアゴ・デ・コンポステーラまで続くが、かつてのヒッピーのようなスタイルで、全行程あるいは一部を徒歩で巡礼を続けるのである。この道をCamino de Santiagoといい、こちらも世界遺産となっている。

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<路上のホタテ印>MZ-3/28-105mmZoom

バリャドリッドからサラマンカに日帰りする。サラマンカの町中でホタテの印に出会う。翌日、バスでブルゴスに向かった。ブルゴスのバスターミナルには、いかにも巡礼とわかるバックパッカー然の人たちがいやでも目につく。

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<サンティアゴ巡礼路の標識>MZ-3/28-105mmZoom

その翌日、バスでレオンへ。確実にサンティアゴ・デ・コンポステーラに近づいている。どうやら、サンティアゴ巡礼路はレオンを通るようである。巡礼の姿もかなり目についた。

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2008年5月27日 (火)

楽山大仏

「峨眉山(オーメイシャン)と楽山(ローシャン)大仏」。1996年に世界遺産に登録された四川省の複合遺産。あの四川大地震のあった四川省である。このあたりは、震源地とは離れているので、被害が少ないことを祈るばかり。

この大仏は金属や玉石で作られたものではなく、自然の崖を掘り進んで作った摩涯仏というもので、タリバンにより破壊されたバーミヤンの大仏もそれに当たる。楽山の大仏は弥勒菩薩とのことで、この大仏が作られた目の前が、岷江、大渡河、青衣江の3つの河川が合流する船の難所で、航行の安全を祈願して作られたものらしい。

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<楽山大仏>EOS1000s/28-105mmZoom/RD

摩崖仏なので、脇の石段を下りて、足元から見上げる形になる。何かに腰掛けているような格好。鎌倉の大仏と違い、美男子とは言い難い。調べてみると、全長71m、幅28m。足の甲の長さだけで8.5mあるとのこと。さすがにでかい。

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<大仏の足>EOS1000s/28-105mmZoom/RD

このあと、船に乗って大仏を再び見に行く。

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<船より>EOS1000s/28-105mmZoom/RD

デッキに出るとビニールカッパを着たおじさんがいた。船の従業員か、もしかしたら船長だったりして。写真撮影にも気さくに応じてくれるし、思えばあのころの中国は今ほど反日というムードではなかったな。あいにくなのは、雨模様だったのだが。

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2008年5月24日 (土)

再びメコンへ

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<メコン>MZ-3/35mm/E100VS

まだかなり早い段階ですが、支払いも済ませてしまったことなので、発表したいと思います。夏の旅決まりました。

行き先はメコンを追ってバンコクから北上、最終的には中国の雲南省、シーサンパンナまでの予定です。「予定」というのは、あくまで想定上のルートだから。発券してもらった航空券は成田-バンコクのみです。

雨季の真っ盛りではあるものの、ガイドブックと首っ引きでルートを検討してみたら、何とか、中国の景洪までは行けそうだというところまで達し、そろそろ決めなくてはという段階に入りました。問題となるのは、戻りのルートで、景洪からはチェンマイあたりまで飛ぼうと思って、代理店に足を運んだのですが、かつては存在したこの飛行ルートは現在運休中ということが判明。すべて、陸路でバンコクまで戻ることに。

なので、想定上では可能なのでしょうが、途中で嫌気がさして、別のルートになってしまうかもしれない。ラオス南部も魅力的だし。ともかく、メコンを追って、旅していきたいと思います。

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<メコンとビアラオ>Ixy DIGITAL 500

まあ、バンコクから北上していくことだけは確実。そうしないとメコンに達しないから。メコンのほとりでは、アジアでもっとも美味しいビール、ビアラオが待っている。これを是非とも、味わうことが旅の目的だったりして。

まだ、手配はしていないものの、バンコクから北へ向かう、夜行寝台のチケットも確保してしまいたい。雨季のインドシナ半島はまったく初めてなので、いいアドバイスや情報があったら、是非ともお願いします。

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2008年5月22日 (木)

キャット・ストリート

香港島に出かけ、ヒルサイドエスカレーターからキャット・ストリートへ。骨董からがらくたまで揃う通り。大陸では出会えないような満面の笑みを浮かべた老人が出迎える。

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<キャット・ストリートの老人>GR1s/28mm

おそらくはこの固定式屋台の店主なのだろう。売り物は、古い扇風機にこれまた古いタイプライター。ヤカンやそろばんまでがあることがわかる。

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2008年5月19日 (月)

スター・ウォーズのフィギュア

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<ルーク・スカイウォーカー>Ixy DIGITAL 500

パリのカルチェ・ラタン。通りに面したショーケースの中にあったのが、映画「スター・ウォーズ」シリーズのキャラクターたちであった。それにしてもよくできているな。ここでは、キャラクターたちを続々と登場させてみたい。

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2008年5月17日 (土)

峨眉山の籠かき

中国を訪れたのはすべてツアーである。初めてのツアーを通じて知り合った人たちから仲間内で中国を訪れる個性的なツアーを打診され、その2回目。先頃地震があった地域、四川省を中心に後半では長江を下る企画に参加した。

旅の2日目、峨眉山を訪れる。今でこそ、楽山大仏とともに世界遺産に登録されたところだが、当時はまだ指定されていなかった。峨眉という麓の町からマイクロバスで峨眉山のロープウェイ乗り場へ。いきなり出迎えたのは、人民の群れである。

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<取り囲む人民>EOS1000s/28-105mmZoom/RD

この当時、初めてオートフォーカスの一眼レフを手に入れた。それまではPentaxのマニュアル一眼レフを持っていたのだが、CANONに走ったのである。ただし、一眼レフなのに、交換レンズはズームだけで、これ一本でその後の7年間を撮っていくこととなった。当時からフィルムはリバーサルを使っていたが、デート機構もOnになっているし、何とももったいないことをしたものである。

ともあれ、この人だかりは、ローフウェイ乗り場まで籠に乗せていこうという籠かきたちである。後ろの方にいる女性は防寒用の上着を貸す人である。峨眉山は標高3,099m。結構侮れないと思う。だが、このときは必要としなかった。

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2008年5月14日 (水)

コシのないスパゲッティ

8月のモロッコはとんでもない暑さである。日中は暑くてぐったりしてくる。腹は減るがレストランに入っても、タジンやクスクスが看板料理なので、これはかなりヘビーである。そんなときに、たまたまメニューにあったスパゲッティを頼んでみた。

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<ゆですぎスパゲッティ>GR Digital

出てきたのは、ゆですぎたスパゲッティ。イタリア以外の国ではよくあることなので別に驚かなかった。味も期待していない。

乾麺のはずなのに、やけに色が白い。なんとチーズまであらかじめのっている。モロッコのチーズを柔らかくなるまで煮込んだものなのだろうか。ソースはミートソース風。でも、羊の肉なんだろうなあ。一口。やはり、煮込みすぎ。ふにゃふにゃで、アルデンテにはほど遠い代物。ゆでるのに塩も使っていないようである。

だが、暑さでやられているツーリストには、とても美味しく感じられた。何しろ、胃にずしんと来ないのである。軽い感じですいすいと食べることができた。コシのないスパゲッティにこのような効用があるとは。意外だった。

今までたくさんの麺料理を紹介してきたが、やはり麺好きです。アジアの麺も大好きだが、イタリアのパスタも同じくらい好き。イタリア滞在日数ものべ2ヶ月くらいになり、各地のパスタを味わってきたので、自慢じゃないがイタリアの味にはうるさい。だが、猛烈な暑さの中では、このふにゃふにゃのスパゲッティにかなうものはなかったと感じる。

イタリアも夏はかなり暑いが、はっきりいって食欲を失うほどじゃないので、あちらでは本格的なパスタがよい。

沢木耕太郎も深夜特急の中で、イタリアではポモドーロを常食としていたと書いている。イタリアを出て、たまたま立ち寄ったモナコでレストランのメニューにスパゲッティがあったので頼んでみたら、ゆですぎのうどんみたいだったとの記述もあるくらいだ。

自分も経験がある。ギリシアはイタリアとは海を挟んだ隣国という関係で、文化も近い。レストランのメニューにもスパゲッティがあるほどだが、これがまたゆですぎの麺だったり、はたまたオーブンで焼いてあったりと、多種多様。どうして国が近いのに、ここまで調理法が異なってしまうのかというほどである。

また、メキシコでも期待して入ったイタリアンレストランでは、モロッコで食べたようなスパゲッティを味わうことになった。こちらは、きちんとパルメジャーノ・レッジャーノ(いわゆるパルマのチーズ、パルメザン・チーズ)がすり下ろされているのだが、味は二の次であった。ピザ窯まである店だったのだが。

そう考えると、日本で出てくるスパゲッティをはじめとするパスタは、かなりレベルが高いのではなかろうか。

後日、フェズでもやはり暑くてスパゲッティを食べたのはいうまでもない。ちょっと異なった感じだったけどね。

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2008年5月12日 (月)

プーシーの丘に残されたもの

ラオスの古都ルアンパバーンを訪れたのは、2005年の年の瀬であった。空港で紹介してもらった宿ではちょっとしたトラブルとなり、観光に出たのが少し遅くなってしまった。昼は抜いていたが、かまわず噂のビアラオを飲み、酔い覚ましにプーシーの丘に登った。

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<タート・チョムシー>MZ-3/35mm/E100VS

300段ばかりの石段を登り詰めると、金色の尖塔が現れる。タート・チョムシーと呼ばれる小さな寺院のような建物である。ここには、どこにいたのかと思うくらい観光客が鈴なりになっていた。眺めがよいので、夕陽でも見るつもりなんだろう。

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<メコンの夕陽>MZ-3/77mm/E100VS

確かに、ここに立つと郊外にある空港やメコンとそれに合流する川がよく見える。ただし、自分の宿は繁華街から離れたところにあり、夕陽まで待っていると、迷子になる危険性があったので、あきらめた。上の画像は夕陽とはいえないな。

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<かつての高射砲>MZ-3/35mm/E100VS

あまり広いといえない丘の上を歩き回ると、こんなものを見つけた。インドシナ戦争やベトナム戦争では、ラオスも戦場となっているし、内戦の産物なのかもしれない。のんきなアメリカ人観光客が、得意げにこの上に乗って記念撮影などもしている。「お前、わかっているのかよ」そう声をかけたくなってしまった。

のどかそうに見えるラオスだが、かつては戦場であったことを思い出させるシーンであった。そのラオス、特にルアンパバーンは今や、観光客が押しかけて、綺麗なゲストハウス、お洒落なレストランなども増殖中だとか。また、訪れたい地域のひとつです。

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2008年5月10日 (土)

ホントはディズニー好き

人間誰しもが、人に知られたくない秘密があるものである。知られてしまうと、「あの人がこんなことを」といったことが露呈されて、とんでもない意外性が明らかになってしまう。そんなことである。

ということで、モロッコでこんな壁のアートを見たときには意外に思ったものである。

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<ドナルド>GR1s/28mm/Neopan Acros

ディズニーは、いかにもアメリカの文化。アメリカを否定するイスラム諸国の指導部。いかにもこんな図式が思い浮かんでしまった。これが描かれていたのは、メクネスの旧市街。あたりは、モスクやマドラサがあるような、いかにも保守的な感じのたたずまいであった。

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<ミッキーとプルート>MZ-3/35mm/E100VS

そして、数日後またしても見つけてしまったディズニーのキャラクター。こちらは、ラバトの旧市街。まあ、モロッコの首都なので、こうしたキャラ好きな人もいないでもないような。

こうした壁のアートも、モロッコだったから可能だったのかもしれない。イスラム諸国の中でも純粋アラブではなく、スペインやフランスの影響を残したまま、独立国となった近代のモロッコだからこそ、ディズニーのアニメもあったろうし、壁に落書きめいたアートを残すことも、ラテンなヨーロッパからの影響ならではという気もする。

それでも壁にこのようなものを残すことは、かなりの決心のいることなのかもしれないが。

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2008年5月 6日 (火)

エコロジーな風景

今日からは旅レポとはあまり関係のないエントリーがしばらく続きます。とはいえ、ネタ元はかつての旅にさかのぼるのだけれど。

パスの車窓を眺めていると見慣れない風景にぶち当たった。なだらかに続く丘陵地帯に立ち並ぶ風車の群れ。だが、ここはスペインのラ・マンチャ地方でもなく、ましてやオランダでもない。また、立ち並ぶ風車もそのような旅情を感じさせる、クラシックな代物でもない。

それは、風力発電用の近代的な風車群であった。

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<丘の風車>MZ-3/50mm/RVP F

このときはリスボンからオビドスというチャーミングな小都市に向かうところであった。高速道路脇にある丘陵地帯に無数の風車が忽然と出現する。調べてみたら、ポルトガルは原子力発電所をいっさい持たない国なのであった。

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2008年5月 4日 (日)

チャンギ空港で最後のラクサ

早起きしてチャンギ空港へ。今度ばかりは、アップグレードはなかったものの、比較的いい位置の席である。朝食がまだなので、簡単な食事を取ることに。簡単なフードコートがあり、ラクサを食べることにする。最後のニョニャ料理である。

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<ラクサ>GRD

そう、この味。スパイシーなスープながら、麺と具の相性が抜群。こってりした味だが、日本人には好まれるのではないか。具は、ゆで卵と麩、はんぺんかかまぼこのような魚から作った練り物が入る。

これでひとまず落ち着いたので、イミグレを通過して空港探検をする。

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2008年5月 2日 (金)

シンガポールのMRT

シンガポールでの便利な交通手段がMRTである。路線は3つだけだが、チャンギ空港にも乗り入れ、たいていのところにはこれで行くことができる。そんなわけで、シンガポールでは、MRTを積極的に利用することにした。

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<スタンダードチケット>GRD

かなりピンぼけですが、これしかないので申し訳ないです。1回乗り切りタイプの通常チケット。料金は区間によって変わるものの、こんなものにもデポジットが1.0SGDかかっている。最低料金は0.9SGDなので、デポジット分の方が高い。

何でこんなことになってしまったのかというと、ICチップ内蔵のカードのためだろう。改札は、SUICAやパスモのようにセンサーにかざすだけ。そのため、改札を出るときにもチケットは回収されず、手元に残り、再び自動券売機でデポジット分を戻すことができる。

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<自動券売機>GRD

元々はスタンダードチケットは、香港のMTRやバンコクのBTSのような磁気式リサイクル型だったようだ。

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<MRTの車両>MZ3/35mm/RVP F

MRTは別に地下鉄というわけではなく、郊外では高架鉄道となる。架線がないので、線路脇から電源を取るイギリスの鉄道と同じタイプである。車内放送もあり、英語と中国語でアナウンスされる。もちろん、あらかじめ吹き込まれたものであるが。また、車内の注意書きなどは四カ国語となる。すなわち、英語、中国語、マレー語、タミル語。

チケットはスタンダードチケットの他、プリペイド式のイージーリンクカード、ビジターズカードなどがある。とはいえ、短期ではどちらも使いにくいと感じたので、スタンダードチケットをもっぱら使うこととなった。

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