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2009年5月31日 (日)

Boat On The River

かすてら音楽夜話Vol.14

カントー最終日、というかその日にはホーチミンに戻るという日、カイランまで船をチャーターした。カイランというところには水上マーケットがあるのだ。船のチャーターは実に簡単で、カントー川に面した船着き場には常に船を手配する人物がいる。頼むと、2時間170,000ドンだという。外貨にして10USドルだというが、その場で素早く計算。ドン払いの方が安い。

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<船頭>MZ-3/50mm/E100VS

ということで、船上の人となる。カイランまでは片道40分くらいである。あまりいい写真が撮れていないと感じていたため、カントー川をただクルージングしているだけなのに、何回もシャッターを切ってしまう。

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<スイカ船>GR1s/28mm/EBX

やがてはたまにこんな船が向かってくる。船の通行は原則的に右側通行らしく、上の写真のようなシーンは滅多にないのだ。カイランの水上マーケットまではやや退屈ともいえる。

こんな時には川の流れに身をゆだねて、小舟の浮遊感を味わうのがいいだろう。そんなときにぴったりなのが、Styxの「Boat On The River」だろうか。

スティクスは元々はプログレッシブ・ロック的なバンドで曲も10分も超えるような長大なものが多かったのだが、その音楽性が評価されるとともに、よりポップな方向に転換。そして、オリジナルのギタリストの脱退によって、トミー・ショウが加入する。

1977年の『Grand Illusion』、1979年の『Cornerstone』はともに商業的にヒットし、特に後者はビルボードアルバムチャート2位、シングルカットされた「Babe」はシングルチャート1位に登り詰める。その後も、1981年の『Paradise Theater』がアルバムチャート1位となり、この時が絶頂なのであった。

バンドの顔はキーボードでヴォーカルのデニス・デ・ヤングなのだが、人気を二分するのが、前述のトミー・ショウ。バンドにはジェームス・ヤングというど派手なリードギターもいたが、彼も負けてはいない。裏のリードギターとでもいうようなツインのギターサウンドがバンドの売りでもあった。

その、トミー・ショウ、ルックスとも相まって日本では彼の方が人気が高かったようにも思う。バンドの代表曲はほとんどがデニスの曲とヴォーカルが多いと思うが、トミーの曲としては、アルバム『Cornerstone』に収録された「Boat On The River」があまりにも有名だろう。

そのスティクス、『Paradise Theater』の頃から知名度が日本でも上がりはじめ、その後来日公演も果たす。その次のアルバムは『Kilroy Was Here』というものだが、なんと大胆にも日本語を使った「Mr. Roboto」などがヒットしたものの、デニスとトミーの間に亀裂が入り、スティクスはトミー抜きで活動するようになる。

トミーの方はダム・ヤンキースなどを結成していたものの、1996年ついにトミーを含めたメンバーでスティクスはワールドツアーに出ることとなった。YouTubeの映像はその時のものだが、ドラムのジョン・パノッソが急逝したため、ここでは急遽呼ばれた代理がドラムをつとめている。デニスもヒゲを剃り落とし何となく若返ったような印象でアコーディオンを弾いています。トミーのマンドリンも印象的。

その後のスティクスはデニスが体調を崩し脱退したものの、未だ健在でワールドツアーを行っている模様。

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2009年5月28日 (木)

メコンの夕食再び

気に入ったので、カントー最後の夕食もメコンに行った。だが、席がない。躊躇していると、手招きされ、奥の特別室へ。ここにはエアコンが入っていた。ひとりじゃ気まずい雰囲気だが、まあいい。

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<サンミゲル>GR DIGITAL

ビールはサンミゲルとした。これは大瓶なのだが、こんな形だったかな。香港のはちょっと違うと思ったが。まあ、味は同じだ。

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<ベトナム式生春巻き>GR DIGITAL

もちろん、ライスペーパーで包んだ本当のベトナム式。中の具はエビと牛肉。その他、生野菜に春雨が入っている。生野菜にはハーブも使われているようで、想像以上に美味い。ベトナムのライスペーパーを使った生春巻きはどこか違うと声を大にして言っておこう。これは、サンミゲルのつまみである。

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<ワンタン>GR DIGITAL

スープにこそ入っていないが、ワンタンもぷりぷり。これも美味いよ。とにかく、メコンでは何を頼んでもはずれがないといった感じである。

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<イカご飯>GR DIGITAL

メインはこれ。イカをメインにしたぶっかけご飯。とはいえ、野菜も入っている。ただし、あんかけ風ではなく、汁気はない。でも、これも美味いよ。

ところで、特別室はやや照明が暗く、GR DIGITALのISO感度を800くらいに上げてノーフラッシュで撮影しました。そのためか、何となく黄色い感じに仕上がってしまいました。

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2009年5月26日 (火)

ソクチャン市場

ソクチャンでは2つの寺院を回ったものの、とりわけ面白いものではなかった。というわけでいつものように足は市場に向かうことになる。

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<笑顔で出迎え>MZ-3/35mm/E100VS

ソクチャンの市場はなんのことはない、路上に出現する。すべてがテントの下にある市場である。だが、規模はなかなかのもので、軽くカントーの市場を凌駕する。カメラを抱えていくと、こんな笑顔が出迎えてくれた。「いいよ。どんどん撮って」という感じなのであった。

やはりここもメコンデルタ、魚が多い。

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<ちまきの店>MZ-3/35mm/E100VS

と、思っていたら、食べ物の屋台もあった。ここでも、売り子は笑顔。

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<昼寝中>MZ-3/35mm/E100VS

このほかにもかなりの笑顔で皆さんに接してもらったのだが、裏に回ってみるとまさに昼寝中のおばちゃんがいた。絶好の被写体。1枚素早く撮ると、それを見守っていた市場の人たちは「ありゃまあ、あの人撮られちゃうよ」とばかりに騒ぎはじめたのであった。どうもすいませんでした、昼寝のおばちゃん。

この前の夏の旅でも市場をかなり回り、居眠りをしている人もかなりいて、さあ撮るかというところで、しっかりと気づかれてしまったりしたこともあった。結構気を張り巡らしているのかもしれない。このおばちゃんは例外ですが。

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<これも食品>MZ-3/35mm/E100VS

最後は人ではなくて、珍しい食べ物。たぶん餅米で、半分が紫に着色されてます。ビニールで覆っていることから考察すると、縁起物かな。

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2009年5月24日 (日)

ベトナム風中華麺

沢木耕太郎がベトナムを訪れた時、街に出てまずはフォーを食べた。その安さと美味さに感動し、ホテルの朝食でフォーを作ってくれるコーナーに立ち寄って1杯食べた後、洋式の朝食までも盛大に食べたとのことである。

ヴィクトリア・カントー・リゾートの朝食も麺を作ってくれるコーナーがあった。もちろんフォーもあるが、小麦粉を使った中華麺も用意されていた。3日間の朝食で麺を変え、具を変えて楽しんだ。

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<フォーの朝食>GR DIGITAL

3日間こんな朝食を食べた。ここの従業員はきちんと英語を話し、教育も行き届いている。朝食は川と林を見渡すことのできるテラスに出て取った。何とも気持ちのいい朝食である。

ここに泊まっている欧米人の宿泊客はやはり、箸を使うことができないためか、あるいはかたくなに朝食くらいはライフスタイルを崩したくないためか、麺料理を食べる人は少ないようであった。そのため、麺を作るコーナーは比較的閑散としている。

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<中華麺>GR DIGITAL

ソクチャンでは麺の店に入った。麺料理のみの営業。家族営業なのか、似た顔の店員が作るところまで呼び、麺を選ばせた。ここは中華麺といってみよう。調理は数分で終わる。チャーシューとモツが入り、コリアンダーと肉味噌がのる。モヤシも入り、バーミーよりもラーメンのようである。美味い。

惜しむらくは量の少なさで、サイドメニューに何か頼めばよかったかも。料金は16,000ドン。90円弱なので、タイのバーミーあたりと値段的にもいい勝負だ。いや、美味かった。フォーもいいが、ベトナムの小麦粉麺も結構侮れないと思う。

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2009年5月23日 (土)

白いアオザイ

ベトナムのアオザイが日本の男性の間でちょっとした話題になったのはもう10年くらい前のことになるだろうか。ともかくベトナムイコールアオザイという図式はある程度日本人男性の頭には刷り込まれていると思う。

ところが現在のベトナムでは、それほど多くのアオザイ姿の女性を見かけることは少ないのである。あるとすればホテルやレストランの従業員くらいだろうか。街に出ても市場のおばちゃんなどはゴムが入ったようなイージーパンツ風のものと薄手のシャツを身につけ、菅笠を被ったような感じの人が多い。

ごく普通の人でアオザイ姿というものはやはりというか、通学途上の学生ということになるだろうか。ベトナムでは昼食を自宅で取るためか、通学風景を朝と昼の2回見かけることができる。

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<アオザイ通学風景>MZ-3/35mm/E100VS

とまあ、ここまで引っ張ったものの、アオザイ姿を撮れたのはわずかにこの1枚のみである。実はこの前にもカメラを構えていたのだが、まったくアオザイ姿ではない男子学生がしゃしゃり出てきて、レンズの前をふさがれるといういたずらをされてしまった。

それでともかく1枚素早く撮ってその場を離れたのだが、もっと粘ってさらに長いレンズで撮るとかはあまり考えなかった。ここはソクチャンであったが、ホーチミンでも時間を合わせて学校の近くで待っていれば壮観なアオザイ通学風景を撮ることもできたかもしれない。だが、そこまでするのも、かなり怪しいのでやはりしなかった。

アオザイと自転車。シャツの裾が長く、かなり乗りにくそうである。そのためか、裾の一部を手で挟み、そのままハンドルを握るという乗り方であった。誰か、もうちょっと見栄えのいい、アオザイ写真を撮ってきてくれないだろうか。

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2009年5月20日 (水)

ソクチャンへ

カントーからソクチャンへと足を伸ばす。メコンデルタの他の町を見たくなったからだが、候補地としては、ロンスエンかソクチャンかであったが、クメール人が多いというだけでソクチャンとなったのである。

宿からはタクシーに乗り、ミニバススタンドへ。意外に距離があり、58,000ドンかかった。ミニバスは33,000ドンとタクシーの方が料金がかかる。まあ、よくあることである。

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<マイリン社のミニバス>MZ-3/50mm/E100VS

宿からのタクシーもマイリン社だったと思う。マイリン社はホーチミンの会社だと思うが、メコンデルタ付近までカバーしている。もちろん、タクシーはメーター制で出てきた料金を支払う。ちなみに、ベトナムのタクシーは協定料金ではないらしく、会社によってメーターの具合が違うそうである。また、カントーからホーチミンへの帰りはコミュニケーション不足なのだと思うが、マイリンのタクシーを借り上げる形になり、180kmをタクシーでドライブする羽目となったが、そうびっくりするような額ではない。

ともかく、マイリンのクルマは緑が目印。そして、マイリンのロゴである。ミニバスはメルセデスを使っていて、座席指定制。チケットも機械で打たれたものが出てくる。そして、カントーではミニバスターミナルが共用だったが、ソクチャンでは専用のターミナルであった。ソクチャンまでは約1時間半。この道も国道1号線のなれの果てだが、まあまあ快適であった。別の客は吐いていたけれど。

ソクチャンに到着するとバイクタクシーが手招きする。到着したものの、マイリンのターミナルからはまったく公共交通機関もないし、町の中心からは外れたところだったので、いわれるままに利用することとなった。

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<バイクタクシーのドライバー>GR DIGITAL

あれほど避けていたバイクタクシーだが、カントーでの移動で利用するようになっていた。ホテルとカントーの中心まではシャトルボートが結んでいるのだが、そう頻繁にあるわけでなく、時間が惜しい時には乗るようにしていたのだ。

ソクチャンでは宝山寺というところまで乗せてもらうつもりだったが、宝山寺に到着するとドライバーは一緒に寺を回るではないか。どうやら、そのままソクチャンを案内しようという考えらしいが、やはりひとりの方が行動しやすいので、次の場所でお引き取り願った。料金はどうするか考えていたようだが、結局50,000ドンとなる。このあたりは、乗る前に直接交渉が必要である。わたしゃ、そうしなかったのでかなりふっかけられたと思う。

ちなみに、ベトナムではバイクに乗る時にヘルメット着用が義務づけられるようになった。客とはいえ、被らなくてはならない。と、いうことで、バイクタクシーにはハンドルのところに客用のヘルメットを引っかけてあるものが多い。ま、ヘルメットとはいえ、軽量薄手のプラスチック製のもので、転倒でもしたらすっ飛んでいきそうなやつだ。このあたりは注意されたい。

ところで、ドライバーは色黒だしクメール系のようにも見えてしまう。本当のところはわからないけれど。

<追記>バイタクのおじさん怪しいということなので、次回エントリーはこれぞベトナムというさわやかさで迫りたいと思います。もっと怪しくなる可能性もあるけど。

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2009年5月18日 (月)

クメール寺院と中国廟

メコンデルタという土地は、ベトナム人のものと思いがちである。ベトナムという国は実は少数民族の宝庫であり、北部のサバなどにはモン族やヤオ族が居住する。ここメコンデルタではクメール人がかなりの比重を占める。

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<クメール寺院>MZ-3/35mm/E100VS

そんなカントーにも、クメール寺院があった。メコンと共にカンボジアから下ってきた人たちなのだろう。メコンデルタ南部のソクチャンなどは人口の1/3がクメール人だという。

この寺院はひっそりとしていた。クメール様式の寺院というとアンコール遺跡などに代表されるようなプラーンと呼ばれる釣り鐘型の仏塔が特徴である。だが、ここにはそういうものはない。

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<四面仏>MZ-3/35mm/E100VS

そのかわりにバイヨンにあるような小ぶりの四面仏があった。周囲の装飾などは細かい文様があり、ちょっと手が込んでいる感じである。それにしても、ここでは僧侶は見かけなかった。ベトナムではほとんど僧侶を見ていない。こうしたあたりが他のインドシナ半島の国との違いだろうか。

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<協天宮>MZ-3/50mm/E100VS

こちらは、カントー川沿いにある中国廟。ベトナムはすでに漢字を捨ててしまったが、ここでは繁字体の漢字が健在である。厳密に言うとベトナム人の名前はすべて漢字で書き表すことができるのだが、現在はアルファベットに声調記号を付けたクォックグー(国語)表記が一般的。

それでも、こういうところがあるということは、かなり早くからベトナムにやってきた中国人がいるということなのだろう。

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<うずまき線香>MZ-3/50mm/E100VS

内部に入ると線香の香りに包まれる。香港やマカオの廟などに見られたうずまき型線香である。こうした線香は中国系住民の多いマレーシアやタイなどでは見られない。中国でも広東省あたりに見られる文化なのかもしれない。

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2009年5月16日 (土)

絶品、メコンのカー・コー・ト

カントー滞在中にはいつも夕食に通った店がある。名称は単にMEKONG。ベトナム料理のシンプルな食堂である。昼間従業員に声をかけられていた。

100万人都市であるカントー。今年中にも空港が国際化されるという。そうした都市なのだが、ホーチミンと比べるとツーリスト向けのレストランはカントー川に面したごく一部分くらいしか見あたらない。日中そのあたりで下見してやはりここに行くことにした。まずはビール。

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<333>GR DIGITAL

333でバー・バー・バーと呼ぶ。ベトナムを代表するビールで、覚えやすい語感から知っていたものの、味わうのは初めてである。だが、缶のためか格別美味しいということはない。ごくありふれたビールなのである。

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<揚げ春巻き>GR DIGITAL

ベトナムの揚げ春巻きにはライスペーパーを使う。小麦粉の皮を使った揚げ春巻きは揚げても穴が開かないが、極薄いライスペーパーだと、このようになる。中の具はエビで、甘いタレに浸して味わう。これはまだ前菜、ビールのつまみである。

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<カー・コー・ト>GR DIGITAL

メインに頼んだのがこれ。メニューには英語が併記されていたので、魚のクレイポット煮というのに惹かれた。そして出てきたのがこれなのであった。最初は量に物足りなさを覚えたのだが、食べてみたら、魚の煮付けとまったく同じで、日本人には馴染みの味。それがまたいい。このほかに、生野菜も付く。

使っているのは、昼間市場で見たナマズではなかろうか。まったく泥臭くなく、ご飯がどんどん進む。後で調べたら、ニョクマムとココナッツジュースがベースの液体と雷魚系の魚を煮込んだものなのであった。

また、誤解のないように断っておくと、ココナッツミルクとココナッツジュースはまったくの別物である。ココナッツミルクはココヤシの胚乳内部にたまったもの。ココナッツジュースはココヤシを割った時に内部にたまった水分で、ジュース屋で飲むものとほとんど同じ成分なのだ。

ともかく、この料理は美味い。そして、メコンという店、ウナギの寝床のように間口が狭いが、奥にはエアコンの入る部屋も用意されている。とはいえ、道路に近いところならば、吹き込む風になかなか気分良く料理が味わえる。料理も店もお勧めです。

Mekong Address:38 Hai Ba Trung Tel:821646 7:00-22:00 無休

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2009年5月15日 (金)

あのことを忘れるな

ホーチミンの統一会堂のところでも触れたが、ベトナムではベトナム戦争時の兵器や武器の展示が比較的多い。カントーのホー・チ・ミン博物館は軍事博物館と同じ敷地内にあり、やはりベトナム戦争時の兵器と武器などが当たり前のように並んでいた。

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<ミサイル>MZ-3/35mm/E100VS

武器を見せるということには、日本人としてはかなり違和感はあることと思うが、戦争博物館、武器博物館、軍事博物館といったものは比較的どこの国にもあるものなのである。ロンドンにもこのようなものがあって、自国の武器のみならず、ナチスが落とした爆弾などもしっかり展示していたりするのだ。

日本では広島の原爆ドームなどがそのままの姿で保存されているくらいだろうが、日本に落とされた爆弾とかゼロ戦、戦艦などを専門に見せる博物館はないと思う。

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<アメリカ軍のヘリコプターの残骸>GR1s/28mm/EBX

ここにあるものは結構生々しい。南ベトナムの解放勢力または旧北ベトナムが打ち落としたアメリカのヘリコプターや爆撃機も残骸のような姿で並べられていた。もちろん、30年以上もの時がたっているため、こんな感じになっていそうな気もするが、このようなものはあっという間に錆が発生してしまうだろうから「そのままの姿」にこだわってメンテナンスされているんだろうと思う。

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<各種爆弾>GR1s/28mm/EBX

この軍事博物館、外にあった展示物を見て回っていたら、午前の部が終わりになってしまい、内部までは見ることができなかった。外の展示物も外国人にとっては説明不足で爆弾の向こう側の古いプジョーなどのクルマもいったい何だったのかという疑問は残るのだが、ホーチミンにある軍事博物館などには戦争に抗議するために焼身自殺した僧侶が乗ってきたクルマも展示されていると聞いた。そうしたものなのかもしれない。

ともかく、敵側の武器を朽ち果てる寸前まで見せておくというしつこさは、ベトナムにとってあの戦争を忘れてはいけないものとしてアピールしているのだろうと思う。ベトナムもアメリカ人やフランス人の観光客はかなり多いが、さすがにこういうところでは見かけなかった。とはいえ、実際の戦闘場所が観光地化されたところにはウヨウヨいるんですがね。そちらはまた後日書きます。

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2009年5月10日 (日)

ホーおじさん

ベトナムに行くと必ずお目にかかるのが、ホー・チ・ミンの像や肖像画である。ご存じの通り、ベトナムは社会主義国ということになっている。だが、ベルリンの壁が崩壊して以来というもの、社会主義国につきものだった指導者たちの像や肖像画というものは、撤去されつつあるようだ。

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<ホーチミン市にて>GR DIGITAL

実際ベルリンの壁崩壊後に訪れた社会主義国は、中国にラオスベトナムくらいである。中国はすでに開放政策を取り毛沢東の像も町にはほとんどない。ラオスはまるで社会主義を感じさせないのどかさで、指導者の顔はわずかに初代大統領の像くらいがあるくらいだった。一方、ベトナムはドイモイ政策を取りつつも至る所にホー・チ・ミンがあふれている。

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<カントー博物館にて>MZ-3/35mm/E100VS

カントー博物館にはブロンズ像があり、町中には巨大な像がそびえ立っていた。また、ホー・チ・ミン博物館というものもあり、どちらも無料だったので行ってみたが、あまり面白くなかった。

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<ニンキエウ公園の巨大な像>MZ-3/35mm/E100VS

カントー川沿いにあるニンキエウ公園には巨大なホー・チ・ミンがいた。このような指導者像があるのはかなり希少と前に記したものの、中国と異なりあまりプロパガンダの宣伝がないところが、ベトナムだろうか。ホー・チ・ミンが亡くなって、この夏で40年が経過する。

ベトナムでは、町に私営のタクシーがあふれ、個人商店ばかりが目立つ。もちろん、個人経営のレストランなども数多い。ホー・チ・ミン像を除けばほとんど自由主義社会と変わらないようにも思える。

そんなベトナムだが、マルクス・レーニン主義に揺らぎが起こり始めると、ホー・チ・ミン個人の思想に傾いていったということである。おそらく、ホー・チ・ミンの像は当分ベトナムでは健在だろう。

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2009年5月 9日 (土)

カントーのタンアン市場

ヴィクトリア・カントー・リゾートの2日目。フォーの朝食を食べ、シャトルボートでカントー市内に向かう。到着したところは、カントーの船着き場でその近くに新しい市場があった。

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<カントー市場>MZ-3/35mm/E100VS

ここでは、ホーチミンで夕方さんざんスコールに悩まされただけに、中国製の折りたたみ傘を購入したのみである。売られているものも生鮮食料品はまったくなく、衣類や土産物が目立った。そんなところだったが、米だけはあった。さすがにメコンデルタだけあって、米の種類は多い。だが、どの米が美味いとか、ベトナム人の嗜好まではわからない。

そういえば、ほとんど米の飯を食べていない。

カントーの人たちが利用するような市場はここから歩いてすぐのところにあることがわかったので、そちらに移動する。

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<タンアン市場>GR DIGITAL

その名をタンアン市場。ここも、カントー川に面している。すでに、コンクリートの通路からして水で濡れている。

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<果物>GR DIGITAL

入り口に面したところでは、野菜や果物が売られていた。奥に行くに従い、肉や魚が増えていく作りである。だが、ここはメコンの国である。やはり肉よりも魚が圧倒的に多い。それでは中に入ってみる。

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<魚市場>GR DIGITAL

たらいに水を張り、そこに魚がどんどんと運び込まれている。川に面したところでは漁船が待ちかまえているようである。中央で魚を切り裁くおばちゃんであるが、使っているのは包丁ではなく、はさみなのであった。

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<ナマズ>MZ-3/35mm/E100VS

よく見かけるのはナマズ。カントー川やメコンでは当たり前のようによくかかる魚なのだろう。網を打てば簡単に上がってきそうな感じがする。メコンの上流、タイ・ラオス国境あたりではメコンオオナマズという体長1m以上もある種類が捕れるというが、そのような大物は見かけなかった。

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<エレファントフィッシュ>GR DIGITAL

珍しいものとしてはエレファントフィッシュと思われる魚があった。メコン沿いで名物料理として出されるもののひとつである。形が象の耳に似ていることから付けられた名前だろうが、果たしてベトナムでは何と呼ばれているかは不明。

ここには、比較的長くいたつもりだが、思ったほど写真が撮れていなかった。ここには屋根があり、内部が暗いことから、MZ-3ではなくGR DIGITALの出番の方が多かった。また、通路がとても狭く、次々にやってくる客のため、なかなか通路で立ち止まれない。中にはエンジンをかけたままのバイクが登場することもあったほどである。

夕方にも立ち寄ってみたが、ほとんどの店は閉まっているような状況であった。

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2009年5月 6日 (水)

カントー川の初日の出

ヴィクトリア・カントー・リゾートはカントー川の支流に面していた。あのガラディナーの翌朝、ワインをしこたま飲んでいたにもかかわらず、しっかりと早起きすることができた。そうだ、川沿いに行けば初日の出が見られるかもしれないな。

こういう時にホテルの敷地内に絶好の場所があるということはありがたいことである。わざわざそのために支度しなくてもいい。着替える必要もなく(パジャマなんて着ませんよ)、カメラをつかんでそのまま外に出ればよい。

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<カントー川>MZ-3/50mm/E100VS

前日までは時折雨が降っていたが、幸いそれもない。あいにくと曇り空だが、東の空にはわずかに雲の切れ目があった。カントー川は幅が500mほどだろうか。雨季のルアンパバーンのメコンと同じくらいの幅である。

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<カントー川>MZ-3/50mm/E100VS

東の空が明るくなってきた。しかし、残念ながら初日の出をはっきりと撮ることはできなかった。

この時の状況だが、結構暗いと思っていたものの、リバーサルのフィルム上でもかなり明るい。考えてみれば、旅に出て日の出を撮るという機会は滅多にない。それは、もちろん自分が旅に出るとそれほど早起きしないことでもあり、自ずと日の出を撮るチャンスを狭めているからに過ぎないのである。

その点、日の入りは比較的楽である。ま、これも失敗なのだが、サンセットは太陽が力を失っていく瞬間でもあり、サンライズは太陽が徐々に輝いていく時間帯なのである。ちょっと太陽の力を甘く見ていたのかもしれない。要するに、もう少し絞りを効かせれば、うまくいったのかもしれない。

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2009年5月 3日 (日)

King Of Soul

かすてら音楽夜話Vol.13

忌野清志郎が闘病生活もむなしく、亡くなったそうである。享年58歳。まだ若すぎる。

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彼のことを知ったのは、学生時代のこと。友人がすごいバンドがいるということを教えてくれた。ぼちぼちとメディアにも出演するようになり、その過激さとメイクした清志郎のパフォーマンスに打ちのめされてしまった。当時の洋楽の世界ではグラムロックとして、T.REXやアリス・クーパーなどの存在が知られていたが、まだ日本では、ビジュアル系などという言葉もなく、前代未聞の存在なのであった。

だが、調べてみると、RCサクセションはまだ高校生だった忌野清志郎と破廉ケンチ、小林和生がフォークバンドとして出発させたものだったことがわかる。その後、長い低迷期を経て、メンバーチェンジし、ロックバンドとして再生したところなのであった。特にギターには古井戸の仲井戸麗市が参加していることが「おや」と思わせた。彼の名前は知っていたのである。

その後、お気に入りのバンドになった。

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彼らの評価を一変させたのは、カバーアルバムの『Covers』である。このアルバムでは、すべての楽曲が洋楽のカバーであるが、日本語詞をつけて歌われている。その中では、反核・反原発の内容が盛り込まれ、所属する東芝EMIからはリリースできないことになり、急遽古巣であったキティ・レコードから発売された。さらには、大韓航空爆破事件なども扱われているほか、ゲストミュージシャンも多数起用されたアルバムなのであった。

清志郎が社会問題にも目を向けていることで目の鱗が落ちた感じもした。ちなみに、このアルバムがRCサクセション唯一のオリコンアルバムチャート1位獲得ということになる。

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その後彼の問題意識はさらに過剰になっていき、タイマーズをゲリラ的に結成。生番組で某放送局の批判をするという過激さなのであった。

しかし、RCサクセションはメンバーの離脱に伴い、アルバム『Baby A Go Go』を最後に長期の休養という形を取ることになる。

その後、清志郎はいくつかのバンドを作り、主にソロ活動を繰り広げていくことになる。そんなさなかで、咽頭ガンが見つかり、しばし離脱。復活ライヴもあったものの、またしばらくしてガンの転移が見つかったとのこと。

かなり若い時に無茶したつけが回ったのだろうか。King Of Soul。または、King Of Live。その称号は消えることはない。残念なことにRCやソロのライヴは見ることがなかったが、あるイベントでゲストとして登場した場面に立ち会えたことがラッキーではあった。

最後に、YouTubeから借りてきた映像で、彼を偲ぶことにしようか。

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2009年5月 2日 (土)

何食べようか、ガラディナー

カントーのホテルでは初日が大晦日だったこともあり、ガラディナー付きであった。ガラディナーとはクリスマスや大晦日などに特別料理と共にその祝祭を祝うものであるが、今日ではホテル側がそのような特別料金設定をして、儲けようという意図がありありの企画といえようか。

そんなところにむさい男ひとりで参加しようというのだから、はじめから一歩引いたところがあった。それでも、荷物には襟付きの比較的まともなシャツを入れていった。部屋でサンダルから靴に履き替える。時間になり、受付を済ませると、席に案内された。きちんとひとり用のテーブルがセットされてある。見回すと、数は少ないもののひとり席がいくつかあった。同じような人もいるんだと少し安心する。

席では飲み物を聞かれたものの、まずフリーのカクテルサービスがあるといい、そちらに行きもらううちに、ショーが始まった。

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<龍の舞>GR DIGITAL

ベトナムではあるが、やはり中国の影響からは逃れられないようである。さすがにここでは爆竹は鳴らされなかったが、それほど面白いものではない。出足の鈍い欧米人の宿泊客たちも席に着いたようであり、あらためて席に移動。新年でもあることから、一番安い30ドルくらいのダラット産赤ワインをオーダーする。ハーフボトルはなく、フルボトルだが、残したら部屋に持ち帰ればいいだろう。

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<赤ワイン>GR DIGITAL

テイスティング。こんなの久しぶりである。何しろ、この年はまるでワインを産するところに行っていない。もちろん、これでOK。さあ、次は料理である。何を食べようか。

ここではコース料理ではなく、ビュフェスタイルなのである。しかし見回すと長蛇の列。まずは取れるものだけ持ってこよう。そのうち列も少なくなるはずだ。

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<1回目の出撃>GR DIGITAL

ローストビーフにローストダック。それに野菜類。パンも2つ。やはり肉類はワインによく合う。ビュフェスタイルとはいえ、作り置きの料理ではなく、ここの料理人が総出でその場で調理したものばかりである。少し列がとぎれるのを見極め2回目の出撃。

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<2回目の出撃>GR DIGITAL

焼きガニにエビ、イカ、ムール貝。焼き物は屋外のブースにてバーべーキュー方式で調理されていた。これも美味い。そろそろ腹も満ちて来つつあるが、これで終わってはもったいない。

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<3回目の出撃>GR DIGITAL

伊勢エビのグリルとフォアグラ。ここでこってりとしたものを取りすぎたためか、少し休憩。たまに行われるショーを見たりする。

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<4回目の出撃>GR DIGITAL

刺身類。海外での生ものはちょっと危険という認識はあるものの、ここなら大丈夫かと行ってみた。それにここは、刺身を敬遠する欧米系の人は近寄ろうともしないので、空いているのである。

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<5回目の出撃>GR DIGITAL

最後はデザートで締め。ただし、飲み物がなかったので、バーカウンターに立ち寄り、エスプレッソを頼む。これも最後に精算となる。

いや、食べに食べた。ただし、もちろん元は取れなかった気もする。ワインはきっちり、飲みきりました。

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