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2010年2月28日 (日)

スースでシーフード

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<ミネラルウォーターとシュウェップス>GR DIGITAL

スースの最後の夜はちょっと奮発して港沿いにある高級店に足を運ぶ。チュニジアなのだが、傍らでは紳士淑女が和やかにワインなどを傾けている店である。こちらはというと、鳶さんのオフ以来アルコール断ちをしている。よって、ノンアルコールの飲み物を取る。

特に意味はないものの、せっかくラマダン近くのチュニジアに来ていることから、飲まないようにしてきた。こんなことは初めてだが、まあまあ調子はよい。これが高じて後半のフランスでもおいしいフランスワインを味わうことなく帰国してしまった。もちろん今は週末酒浸りに近い状態ですが。

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<前菜>GR DIGITAL

パンとともに運ばれてきたのは、おなじみとなったハリサ、オリーブの実、ブリックである。オリーブの実はかなり小粒でちょっと敬遠した。ブリックはこれまたかなり小さめなつまみサイズである。

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<タコのサラダ>GR DIGITAL

まずはタコを。海洋国の日本以外ではタコは忌み嫌われる食べ物で、それはイスラム圏でも同じこと。だが、地中海沿岸諸国ではほぼタコの料理を食べることができる。タコは日本人好みの固さはなく、柔らかく煮込んである。それをマリネしたような感じである。イタリア料理にもこんな感じのタコはあり、なかなか絶妙な味わい。自分はこれが好きだ。パンともよく合う。

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<エビのオジャ>GR DIGITAL

メインはこれ。たっぷりの小エビが使われていて、適当なピリ辛さが絶妙。残ったソースもパンに付けて食べるとおいしい。

このあと、ミントティが出た。どういう訳か、チュニジアではミントをケチっているのか、モロッコで味わったようなミント茶には出会うことができなかった。ただし、こういうときには別の選択しもあるのだ。

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<屋台の生ジュース>GR DIGITAL

宿にほど近い一角に、ジュースだけの屋台があり、昼夜を問わず繁盛している。1種類の果物を使ったジュースもいいのだが、ミックスジュースを頼んだ。0.7ディナールだがこちらも絶妙な味わい。繁盛している理由がわかる。

夕食は20ディナールとかなり安い。チュニスなどの観光地では倍くらいかかるかもしれない。店の名前は、Le Lido。地球の歩き方にも載っている。クレジットカードは使えないようだが、安いから許す。どちらもお勧めです。

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2010年2月21日 (日)

BTS10周年

1週間も放置してしまいました。今回の話題はバンコクの話から。スキャンが追いつかなくて、なかなかアンコール遺跡にたどり着きませんがご容赦のほどを。

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<BTS>GR DIGITAL

バンコクの中心部を走るのがBTS。別名スカイトレインである。これは、現国王の70歳の誕生日にあわせて開業したもので、早くも10周年を迎えた。すべて高架を走り、渋滞だらけのバンコクの街を悠々と見下ろしている。

近代的な車両はシーメンス社のもので、3両編成。これができるまでのバンコクは公共交通機関はバスと船に頼るしかなかった。今では地下鉄もできていて、大概の場所にはバスを使わずに行くことができる。10周年の記念だろうか、運転席部分にそのロゴが見える。

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<ビルの谷間を行く>MZ-3/20mm/RVP100

BTSは現在2路線ある。スクムビット線とシーロム線で、サヤームで接続している。スクムビット線はチャトゥチャック市場のあるモーチットからオンヌットまで。シーロム線は国立競技場からチャオプラヤーエクスプレスボートの乗り場のあるサパーン・タクシンまでだったが、昨年延長され、トンブリー地区のウォンウィアン・ヤイまで行くことができるようになった。つまり、チャオプラヤー川を渡ることになったのだ。

上の画像は実は一昨年のタイ・ラオス・中国の旅からのもの。ルンビニー公園からBTSを撮した。

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<10周年のロゴ>GR DIGITAL

BTSの車体には様々な広告が描かれている。だが、あまりそれを意識させないすっきりとした印象がある。その広告も、窓の部分にも描かれているのだが、ドット状になっているためか、外も比較的くっきりと見ることができる。そんな窓の部分にも10周年のロゴが。

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<終着駅ではなくなったサパーン・タクシン>GR DIGITAL

さあ、サパーン・タクシンに到着。BTSはさらに川を越える。

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<野良犬の昼寝>MZ-3/35mm/RDPIII

改札を出ると仲良く白と黒の野良犬が昼寝中。これもまたタイを感じる一瞬である。

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2010年2月12日 (金)

暁の寺へ

年末年始の旅で撮してきたプロビア100F(RDPIII)を1本だけスキャンできました。今回の記事はその中から。

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<ワット・アルンへ>MZ-3/50mm/RDPIII

バンコクではチャオプラヤー川に挨拶しに行くのが慣例のようになってしまった。アンコール遺跡に行く前日、今回が初となるプロビア100Fの撮影はテストも兼ねて、ワット・アルンにしようと思った。しばらく訪れていないし、リバーサルで撮るのも実は初めてだからだ。

BTSでサパーン・タクシンへ。サートゥーンの船着き場でエクスプレス・ボートに乗り換え、ター・ティアンへ。そこでチャオプラヤー川を横断するさらに小さなボートに乗り換える。料金はわずかに3バーツ。確か初めて訪れたときには2バーツだったように思う。

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<ワット・アルン>MZ-3/20mm/RDPIII

ワット・アルンは三島由紀夫の「暁の寺」で知られる。個人的に三島は好きじゃないので読んだことはない。バンコクというよりはタイを代表する寺院であるワット・プラケーオと比べると黄金のきらめきもなく地味だ。ワット・プラケーオやワット・ポーとはチャオプラヤー川を挟んだ対岸にあるためか、今ひとつメジャーではない感じもする。ま、その分観光客が少なく、落ち着いて観光ができるともいえるが。

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<装飾に使われる陶器>MZ-3/35mm/RDPIII

ワット・プラケーオが金属をふんだんに使った寺院なのに対して、ワット・アルンはコンクリート製の寺だ。ところどころには陶器の破片が埋め込まれ、装飾として使われている。近くに寄ってみるとこんな具合である。

以前ここで、日本人相手のツアーガイドが話していたのが聞こえたが、この陶器はチャオプラヤー川に沈んだ船から引き上げたものらしい。もちろん中国からはるばる運ばれたものである。

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<ヤック>MZ-3/35mm/RDPIII

タイの寺院には架空の動物がいる。ヤックと呼ばれる精霊が屋台骨を支えているようにも見える。ヤックは日本に伝わると夜叉となったとも聞くが。このヤックの乗っているステージ下に陶器が使われている。

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<女神のレリーフ>MZ-3/35mm/RDPIII

ワット・アルンにはその他に女神のレリーフが施されている。女神と書いたが、たたずまいはタイ風であるものの、アンコール遺跡に数多く彫られているアプサラやデバターに近いものを感じた。

ワット・アルンはいつの間にか入場料が50バーツもするようになっていた。だが、以前は登ることのできなかった中央の仏塔に半分くらいまで行くことができるようになっていた。これはかなりの急階段で、アンコール遺跡での足慣らしともなった。その部分で上の写真を撮ったのだが、なぜかチベット仏教で見かける、タルチョという旗がかけられていた。このあたりはよくわからないし、タイでは初めて見かけた。

さて、初めてのプロビア100F。ベルビアやE100VSのようなどぎつい発色ではないものの、好感触を得た気がする。個人的にはヤックの画像が気に入っている。ああいう色の出方もいいですねえ。

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2010年2月 9日 (火)

ツーリスティックゾーンを歩く

スースの新市街にあるのが、ハドルメテ海岸。ここを中心にして、ツーリスティックゾーンが展開している。

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<カフェ>MZ-3/35mm/RVP100

チュニジアの都市には必ずあるといってよい、ハビブ・ブルギバ通りを進んでいくと海岸に出る。そこにあるカフェはまるでヨーロッパかとも思えてしまう瀟洒な作り。旧宗主国がフランスなのでそのあたりは洗練されているはず。

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<ハドルメテ海岸>MZ-3/77mm/RVP100

ビーチは他の地中海エリアにある国のものと特に変わりはない。ここにもランク付けがあり、無料の誰でも入っていけるものと有料のものとがある。同じ地中海といっても、ヨーロッパ側のビーチはさらに華やかなのだが、やはりムスリムの国なので男性の比率が圧倒的に多い。

それでも、イスラム国では比較的肌を露出するのに寛容なのではなかろうか。モロッコのラバトでは圧倒的に男性ばかりのビーチがあったが、異様なほどの混雑具合で、ここの3倍近くは人口密度が高かった。

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<特殊なビーチサッカー>MZ-3/77mm/RVP100

モロッコでは純粋に泳ぐだけといった感じだったが、スースではいくつかのアトラクションも用意されていた。パラセイリングとかバナナボートなどはヨーロッパ仕込みなんだろうが、このビーチサッカーは、ボードゲームの中にそのまま人間が入り、そのままプレイヤーとして動くみたいなものである。ゴムで固定されているので、動きは限定されるだろうから、なかなかボールひとつでは近くにボールがやってこなそうにも思えるが。

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<観光列車もどき>MZ-3/35mm/RVP100

ここからは、ポート・エル・カンタウイという、スースに隣接したリゾート地への観光列車(もどき)が発着する。約5km離れているそうだが。もどきと書いたのは、形は列車なのだが、実態はクルマなのだ。軌道もついていないし。これは一般公道を走る。

こうした列車もどきはヨーロッパの観光地ではよく走っている。観光客を乗せてその都市の見所を一周するといったものだ。こうしたものはかなり人気があるようで、子供ばかりでなくいい年をした大人も、いや大人の方がたくさん乗り込んでいる。ちなみにこの列車もどきはイタリア製のようだ。

男性が多いと書いたものの、家族連れもかなりいて、クルマでやってきたり、徒歩で小脇に敷物やパラソルを抱え、水着の上に軽く羽織るものを着てこのあたりをぞろぞろ歩いていた。

また、この日は曇りがちだったが、RVP100の発色は比較的よかったように思う。でも晴れている方がいいなあ。

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2010年2月 7日 (日)

スースのパイレーツ

スースは3つのエリアに分かれるといってよいだろう。ひとつは旧市街のメディナ。2つ目はビーチエリアでツーリスティック・ゾーンと呼ばれる。こちらに関してはあとで記事にする。そして最後が港エリアである。

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<クルージング船>MZ-3/35mm/RVP100

港にはこのようないかにも海賊船といった木造船が数隻停泊している。もちろん現代のチュニジアに海賊がいるわけもなく、凝りに凝ったクルージング船なのである。

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<船首部分>MZ-3/77mm/RVP100

いずれの船も微妙にデザインが異なる。ここはイスラムの国だが、船首にある飾りはヨーロッパ風だ。この夏の旅ではあまり出番のなかった、FA77mm Limitedを使ってみた。旅ではあまり出番がないのは、このところ人物撮影でも50mmくらいにとどめているから。どちらかというと、広角寄りにシフトしているということなのだが、この間のアンコール遺跡ではよく使った。

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<メトロ線>MZ-3/35mm/RVP100

港エリアをさらに南に行くと、モナスティールやマハディア方面への鉄道駅がある。地元ではこれをメトロと呼んでいるようだ。スース中央駅からはここまで線路が延びているものの、実際には使われていない。この間の移動は鉄道ではできない。

だが、時刻表ではスースを経由してマハディア方面に向かう列車がある。たぶん別の経路を使うものだと思うがよくわからない。

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<漁港>MZ-3/50mm/RVP100

そのメトロと港の間には漁港と魚市場があった。このあたりは魚の匂いに満ちあふれている。

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<釣り人>MZ-3/35mm/RVP100

その漁港近くではのんびりと釣り糸をたれる人も多い。見た目よりは海の色がいまいちなのだが、釣果はかなりあるようだ。また、この釣り人はこちらがシャッターを切るまでポーズをとり続けてくれたことを記しておく。ツーリストへのサービス精神もある。モロッコだとモデル料を請求されたりと小うるさい場面も目につくのだが、チュニジアでは比較的寛容である。

スースの報告はまだ少し続きます。

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2010年2月 3日 (水)

メディナを一望

博物館や美術館の重要性はわかっているつもりでも、時間の限られた旅の中ではほとんど積極的に訪れるということはない。内部に展示されている数々の逸品が素晴らしいものであるとしても、本来の遺跡や寺院や教会などに心惹かれる。たとえそこにあるものがレプリカだとわかっていてもそうなのだ。

たとえていうと、フィレンツェのミケランジェロによるダビデ像だが、アカデミア美術館にある本物よりも、シニョーリア広場に面したヴェッキオ宮殿前にあるダビデ像の方に親しみを感じる。この間訪れたアンコール遺跡ではライ王のテラスにあるライ王像がレプリカとわかっていても、本物を見るためにプノンペンの国立博物館を訪れることはないだろう。

長い前置きだったが、チュニジアで唯一博物館というところを訪れたのがスースでのことだった。と、いってもチュニスのバルドー美術館に次いで大きいという考古学博物館ではなく、私設のダール・エシド博物館というところを訪れた。チュニジアの古い民家を博物館にしたもので、19世紀の中流階級の生活がわかるというものだ。

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<パティオ>MZ-3/35mm/RVP100

この建物自体はメディナで最も古いもののひとつらしい。10世紀のものというので、日本ならば間違いなく国宝級のものだ。入り口を入るとアラブの生活に引き戻されるような気がする。そこにはパティオがある。

パティオというとスペインのものと思われがちだが、元々はイベリア半島に進出していったアラブ人が持ち込んだものである。モロッコに行けば、古い屋敷を改装したレストランが数多くある。もちろんチュニジアもアラブ勢力の影響下にあったのでこうした建物は数多いはずだ。

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<タイル>MZ-3/50mm/RVP100

こうした建物は外見上はどうということのない石造りのものだ。しかし、内部は美しい。従って、外見で中身を判断してはいけない。マグレブを支配したアラブはとうの昔にイスラム化されていたので、意味のある絵や文字の装飾はないはずだが、このタイルは植物をあしらってどうにかアラベスク模様を作り出している。メッカ発祥のイスラムもマグレブまでくると、解釈が緩くなるということだろうか。

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<寝室のひとつ>GR DIGITAL

ひとつの階には4つくらいの部屋があり、いずれも天蓋付きのベッドが置かれていた。冒頭で「中流階級の生活」と記したものの、セレブ級の生活であると思う。ベッドも見事なのだが、中にはハマム付きの部屋などもあったりするほどであった。

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<スースのメディナ>MZ-3/50mm/RVP100

3階より上は螺旋階段が続いていた。登り詰めてみるとセルフ式のカフェとなっている。飲み物を購入し、一休み。そこはメディナを一望できる場所となっていた。港に停泊している船までばっちりだ。博物館自体がメディナの中でも高い場所にあり、ひときわ高いミナレットを持っているのでこうした風景を見ることができる。

メディナで一番高い場所にあり、メディナを一望できそうなものにはカスバがあったが、ここは立ち入りができないのでこの博物館のカフェに行くだけでもここを訪れる価値はあると思う。

ね、アラブの建築は外見殺風景でしょ。

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