カテゴリー「04d Portugal」の5件の記事

2014年6月21日 (土)

ワールドカップの想い出

世の中ワールドカップ一色ですね。もちろんサッカーのFIFAワールドカップですが。ワールドカップ期間は6月あたりと決められているため、旅先での本戦の想い出ではありません。

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<発見のモニュメント>MZ-3/FA35mm

2001年の春、ポルトガルはエヴォラという地方都市におりました。エヴォラ大学という中世から続いている大学都市です。ここでアンコウを使った料理を堪能し、宿に戻りました。

ふと、テレビをつけると、サッカーの試合をやってました。あまり興味がなかったので、流す程度にしていました。試合が終わったようです。その瞬間、近くの部屋から大歓声が。なんだと、テレビをよく見ると、ポルトガルとオランダの試合だったようで、スコアまでは覚えていませんでしたが、ドロー、引き分けに終わったようです。

それでも、歓声が上がったということは、ポルトガルが有利に展開したということでしょう。どうやら、2002年のFIFAワールドカップ、日韓大会のヨーロッパ予選だったようです。本大会には、ポルトガルは出場し、オランダは予選敗退だったようです。

イギリスでも、ビッグ・ベンの対岸でシャッター押しを頼んだ男性がこちらの出身をきいてきて、「今度のワールドカップは日本でやるね」などといわれました。そのときは、「フットボール」という言葉が出たので、一瞬なんのことかわからなかったのですが。

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<草サッカー>K7/DA21mm

アジアのサッカー後進国、日本。コートジボワールに逆転負け。次のギリシア戦はスコアレスドローと、瀬戸際まで追い込まれました。予選最終戦はコロンビアが相手。

なんか、決勝トーナメントに進めないと、暴動でも起きそうな感じですが、ワタクシ的には次で日本代表が自分たちのやりたいサッカーを見せてくれればよいと思っています。ジーコジャパンのドイツ大会の時には、がっかりでしたけど。

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2014年4月29日 (火)

果ての岬

深夜特急の足跡を追うVol.12

ゴールデンウィークに突入しました。激しく旅に出たいものの、相変わらずカレンダー通りの勤務なので、この時期旅に出ているひとのレポートを羨望のまなざしで眺めていたりします。

ならば、机上で旅行に出てしまえばいいのではないか。そう考えて昔の画像を引っ張り出し、思いつきで記事を作成しました。

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<サグレスというビール>GR DIGITAL

「ビールを呑まないか」
 袖を下ろしながら男が言った。そういえば、料理を食べるのに一生懸命で酒のことを考えるのを忘れていた。イカのリング揚げにはビールこそがふさわしかった。男は、私が、ええ、と返事をする前に少年に注文していた。
「セルベージャ」
 ビールは、スペインならセルベッサだが、ポルトガルではセルベージャとなるらしい。少年はすぐにそのセルベージャの小瓶を持ってきてくれた。ラベルに「SAGRES」とある。
「サ、グ、レ、ス」
 私がそれを読みながら口に出して発音すると、男は頷いて言った。
「そう、サグレス」
 サグレスとはどんな意味なのか。私は単に話の継ぎ穂にというくらいの気持で訊ねた。
「土地の名さ」
「サグレスという土地?」
「岬がある」
「それはどこですか」
 私は興味を覚えて訊ねた。男はテーブルの周囲を見廻した。書くものを探しているらしい。少年に言いつけ、注文取りに使うザラ紙とボールペンを持ってこさせた。そこにイベリア半島の概略図を描くと、ボールペンの先で突いた。
「ここさ」
 印がついたのは、ポルトガルの、というより、イベリア半島の西南の端の地点だった。
「ここがサグレスだ」
(沢木耕太郎「深夜特急」より引用)

このようにして、沢木耕太郎はサグレスという岬の名前が刷り込まれ、リスボンが「最期の地」となることに納得せず、サグレスを目指すことになるのです。経路はリスボンからラーゴス乗り継ぎのバスでした(というか、デリーを出発以来フェリーを除いてすべて移動はバスなのです)。

自分の場合はリスボンからアルヘシラスを経由しモロッコを目指す旅の途上で、ラーゴスに行ってみることにしました。ですが、ホテルは断られ、駅で声をかけてきた男の家に泊まることになりました。サグレスは日帰りです。

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<サグレス行きのバス>GR DIGITAL

 私の持っているイベリア半島全体がでているような地図だと、ラゴスからサグレスまではバスでさえ一駅くらいの距離に見える。しかし、実際はバスに乗って二十分たっても三十分たってもサグレスに着かなかった。
 外はすでに真っ暗だが、人家の灯りは遠くにポツポツと見えるだけだ。ラゴスから乗った学校帰りの少年少女たちも次々と降りていき、最後には乗客は私を含めて三人しかいなくなっていた。
 バスは一時間半後にようやくサグレスに到着した。
(沢木耕太郎「深夜特急」より引用)

リスボンからのバスは各駅停車ともいうべきもので、ラーゴスにさえなかなか着かなかったようです。自分が訪れたのは夏でしたが、沢木さんは冬で、ダイレクト便はなかったようです。

自分の場合は小1時間で到着しました。沢木さんは要塞まで行こうとしましたが、野犬がいて、引き返します。すでに最終便だったため、戻りのバスはなく、どうしようかというところでしたが、シーズンオフで休業中のペンサオンに宿泊することができサグレスに3泊することになったのです。

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<サグレス要塞への道>MZ-3/SIGMA20mm

 朝食後、私は昨夜とうとう辿り着けなかった要塞に向かった。
 殺伐とした野原に要塞に続く一本道がある。そこを歩いていくと、今日は犬ではなく、驢馬を引いた老人に出会った。
「ボン・ディーア!」
 こんにちは、とポルトガル語で挨拶してみる。さっき鬚の息子から教えてもらっておいたのだ。
(沢木耕太郎「深夜特急」より引用)

サグレスには宿がたくさんありました。夏であるということもあったのかもしれないです。これだったら、ラーゴスで民泊するより、こっちの方がよかったかもと思いました。

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<大西洋>MZ-3/FA35mm

 ふと、私はここに来るために長い旅を続けてきたのではないだろうか、と思った。いくつもの偶然が私をここに連れてきてくれた。その偶然を神などという言葉で置き換える必要はない。それは、風であり、水であり、光であり、そう、バスなのだ。私は乗合いバスに揺られてここまで来た。乗合いバスがここまで連れてきてくれたのだ……。
 私はそのゴツゴツした岩の上に寝そべり、いつまでも崖に打ち寄せる大西洋の波の音を聞いていた。
(沢木耕太郎「深夜特急」より引用)

引用の前半、このフレーズは「劇的紀行・深夜特急」でも取り上げられていて、大沢たかおがつぶやいています。その後、画面はいきなりロンドンの中央郵便局に飛んでしまうのですが。

このあと、宿に戻った沢木さんは夕食も宿で食べることにします。食後紅茶を頼むと、ポルトガル語で紅茶はチャイ、アジア圏の茶など、Cで始まる言葉であることがわかり、これで終わりにしようと決心します。

本当はリアルタイムでこうした場所を訪れることができたらいいのですが。まだこうした場所は数ヶ所あって、とにかくネタがありませんから、たまに取り上げると思います。オリジナルのブログ記事はサグレスという名のビールと岬ユーラシア大陸最南西端-サン・ビセンテ岬です。

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2008年5月 6日 (火)

エコロジーな風景

今日からは旅レポとはあまり関係のないエントリーがしばらく続きます。とはいえ、ネタ元はかつての旅にさかのぼるのだけれど。

パスの車窓を眺めていると見慣れない風景にぶち当たった。なだらかに続く丘陵地帯に立ち並ぶ風車の群れ。だが、ここはスペインのラ・マンチャ地方でもなく、ましてやオランダでもない。また、立ち並ぶ風車もそのような旅情を感じさせる、クラシックな代物でもない。

それは、風力発電用の近代的な風車群であった。

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<丘の風車>MZ-3/50mm/RVP F

このときはリスボンからオビドスというチャーミングな小都市に向かうところであった。高速道路脇にある丘陵地帯に無数の風車が忽然と出現する。調べてみたら、ポルトガルは原子力発電所をいっさい持たない国なのであった。

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2007年7月 7日 (土)

民泊体験

テレビ番組「田舎に泊まろう」ではないが、海外で一般の民家に泊まらせてもらったことが一度だけある。もっとも、こちらから頼んで、その見返りに家事を手伝うというわけではなくて、宿替わりなのである。もちろん料金も支払った。

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<ポルト行き国際列車>MZ3/28-105mm/Fujicolor Super400

その日、スペインのビーゴから1日2本だけある国際列車に乗ってポルトガルのヴィアナ・ド・カステロにたどり着く。国際列車といっても、ビーゴではたったの3両しか車両が連結されていない。乗客もまばらであった。

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<ヴィアナ・ド・カステロ駅>MZ3/28-105mm/Fujicolor Super400

スペインの8月はかなり暑かった。こちらも、イベリア半島の夏を意識して暑さ対策はしていたものの、その反対の用意は一切してこなかった。しかし、列車がスペイン・ポルトガル間の国境ミーニョ川を越えたあたりから気温がぐんぐんと下がりはじめる。正直言って寒いくらいである。

列車は目的地のヴィアナ・ド・カステロへ到着。これから宿探しという時に、ちょっとくたびれた感じのおばさんが紙を手にして近寄ってきた。それによると、部屋を1泊25ユーロで提供するというのである。これは振り切り、宿をいくつか当たる。しかし、ことごとく部屋はないとのこと。メインストリートに戻ると、例のおばさんがあとをつけてきたかのようににんまりと微笑む。「しょうがないな。おばさんのところに世話になるよ」と日本語で呟いた。

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2007年6月 4日 (月)

夏の旅が決定

お知らせです。夏の旅行が決まりました。まあ、某所ではすでに明かしていましたが、リスボンin、カサブランカoutの航空券をすでに発券済みです。

そう、今回はポルトガル~スペイン~モロッコというすべて陸路(一部海路)による移動旅です。一昨年ローマからパリまでの移動旅を行ったことで、「陸路での移動」「国境越え」というテーマを追求したくなっていました。

イベリア半島に関しては何度か訪れていて、バルセロナを除きすべて陸路移動で道はすでに繋がっているのですが、モロッコに関してはフェズやメクネスなど行ったことはあっても記憶が薄れている箇所や未踏の地もあり、この際全部繋げてしまったらどうかなと思いました。

で、日程調整をして仮想ルートを考えたら、なんとか手持ちの期間で回れることが判明したので、旅行会社に行ったら、簡単にチケットが取れたことで、決定です。すでに入金済み。もう引き返せません。

いずれもなじみの地域ですが、楽しみはたくさんありそうです。

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<ヴィーニョ・ヴェルデ>Coolpix880

ポルトガルでの楽しみのひとつ、発泡性のワインVinho Verde。これは輸送に弱くまず現地でしかお目にかかれません。ポルトガル語では「緑のワイン」ということになりますが、白がメジャーかな。原産地に近いポルトまで行くとヴィーニョ・ヴェルデの赤もあります。

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<シーフード・リゾット>Coolpix880

Arroz de Marisco。ポルトガル料理は量が多いです。これが一人前。この鍋から皿に移して何杯も食べられますね。マカオでポルトガル料理に触発されてしまい、行きたくなったのも事実です。

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<ガスパッチョ>Coolpix880

正式にはGazpacho Andaluz。暑い真夏でもさらっと行ける冷製スープ。角切り野菜とパンを好みで入れます。アンダルシア料理。

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<ナバーラ風マス料理>Coolpix880

生ハムが乗っているのがナバーラ風。スペインの生ハム、ハモン・イベリコやハモン・セラーノは世界一の美味さです。

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<チキン・タジン>Ixy digital500

モロッコといえば、やはりタジンでしょう。味付けは店や家庭によって異なり、どこで食べてもまずはずれがない味。

…ということで、やっぱり料理から紹介してしまいました。今のところ、だいたいのルートは決定していますが、ここではまだあかしません。行くのは8月と先になります。旅レポはおおそらく9月になってからですね。

とりあえずご報告まで。

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