カテゴリー「People」の28件の記事

2009年12月 9日 (水)

ハビブ・ブルギバとベン・アリ

ハビブ・ブルギバというのはチュニジアの前大統領。すでに鬼籍に入っている。チュニジアの初代首相であり、初代大統領。いわばチュニジアのカリスマなんだろう。

チュニジアのどんな都市に行っても、ブルギバの名前を聞くことになる。その都市のメインストリートはまず例外なく、ハビブ・ブルギバ通りと名付けられている。結局ブルギバはチュニジアに存在した太守を追放し立憲君主国から共和国へと導き、自らは終身大統領へと登り詰めていく。

通りに名前の残ったブルギバだが、彼の肖像画などは今ではほとんど見ることができない。タバルカで唯一見かけたのが、犬を連れたブルギバ像である。

Tf0158

<ブルギバ像>MZ-3/35mm/RVP100

とはいえ、ブルギバの故郷モナスティールにはブルギバの霊廟があるとのこと。

そして、現大統領(2代目)がベン・アリ。ブルギバにより後継者として首相に任命後は、予定通り大統領に就任。今年大統領選挙があったらしいが、圧倒的な支持を集め5選を果たしている。なお、この多選にはベン・アリ自らが憲法を改正し多選を可能にしたものともいわれている。

ベン・アリの姿はチュニジア中のどこでも眼にすることができる。ちょっとした集会所や街角の掲示板などでだ。

Tf0204

<アイン・ドラハムにて>MZ-3/35mm/RVP100

中東や北アフリカというと絶対権力を持った独裁者が国をコントロールするという図式ができあがる傾向がありそうだ。古くはトルコのケマル・アタチュルク。なんといっても亡国寸前のトルコを救い、脱アラブの先鋒となった人物である。町のメインストリートがアタチュルク通り、なんてのは当たり前で、没後70年以上を経過してもなお、銅像は建っているわ、絵はがきになっているわといった具合である。

近代ではシリアのアサド前大統領がそんな感じだった。遺跡巡りで訪れた一昔以上前のシリアでは、アサドの肖像画を見かけない日はなかったほどである。

モロッコあたりでは政治家ではなく国王の肖像画となりますが。

と、まあ、旅行中はやたらとベン・アリの写真や肖像画を見せられることとなったが、10月に大統領選挙があったらしいので、その影響も多少はあるのかもしれない。それにしても、就任から20年以上も経つのに、衰えない人気。ベン・アリこそがチュニジアの現代のカリスマなのかもしれない。ま、そういう強い指導者がいないと安定しないという事情もあるだろうが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年11月28日 (土)

スファックス旧市街

スファックスにももちろんメディナはある。宿に投宿後、しばらくして訪れてみたが、閑散としていた。

Tf0567

<馬が引く荷物>MZ-3/35mm/RVP100

スファックスのメディナにある商店街は月曜日が休み。メインゲートであるディワン門にある小さな売店を除き、ことごとく商店は閉まっていて、人通りもまばらである。まったく面白味のない中、反対側の門まで歩くが、わずかに馬が荷物を引く場面に遭遇しただけだった。

Tf0683

<荷車を押す男性>MZ-3/50mm/RVP100

明けて翌日、エル・ジェムから戻り宿で一休みしたあとの夕刻手前、もう一度出かけてみると、ふだんの活気が戻っていた。商店はすべて開かれ、たくさんの人通りである。

Tf0697

<パン屋>MZ-3/50mm/RVP100

スファックスのメディナは世界遺産ではない。だが、人の営みは世界遺産であろうがなかろうが同じである。ちょうど夕刻。パンを選ぶ人も多い。ここでは、フランス風のバゲットだが、アラブ風の平たいパンもあるはず。

Tf0698

<二人の老人>MZ-3/50mm/RVP100

ディワン門に戻る。日中は嫌になるくらいの暑さのスファックスだが、陽も落ちつつあり涼しくなってきた時間帯だ。ディワン門のあたりには夕涼みに出てくる。そんな中からいい表情をしていた老人二人に声をかけ、写真を撮らせてもらった。

んー、にしても表情堅いなあ。おまけに目をつぶってしまっているし。「しょうがねえな。この外国人。まあ、いいけど心まで撮されたくない」みたいな感じでしょうか。

まあ、こういう例もあるってことです。少し残念でありました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年11月23日 (月)

チケット売り場にて

エル・ジェムからの帰りにもルアージュを利用する。鉄道は時間が合わなかったことと、バスターミナルを見つけられなかったからだ。エル・ジェムのルアージュステーションは、小さいながらもチケット売り場があり、スファックスまでのチケットを求めると、窓口のオヤジは「ルアージュで払うように。それに3時までは来ない」というようなことを、身振りを交えて伝えてくれた。

「それより、ルアージュが来るまでここで待っていたら?」という勧めに、小さな小屋のようなところで待つことにした。傍らにいた若者が椅子を持ってきてくれる。それにしても、間が持たないな。売り場のオヤジは外国人慣れしているのか、アラビア語とフランス語、そして身振りを駆使していろいろと話しかけてくる。

そんなときに役に立ったのが、「旅の指さし会話帳・アラビア語(チュニジア方言編)」であった。はじめは、こちらがイラストとカタカナを参考に話していたのだが、この本に目をとめたオヤジが本を借りると、そこから矢継ぎ早の質問が飛んできたのである。

Tf0670

<本に目をやるオヤジ>GR DIGITAL

この本は、単語を誰にでもわかるようなイラストで解説し、その下に、アラビア文字とカタカナで読みが書いてある。まことにわかりやすいものなのである。このオヤジも瞬時にその仕組みを理解し、活用したのだ。はっきりいって、自分が読むよりも活用してもらえたと思う。

昨年、ルアンパバーンで泊まった宿では従業員がこのラオス語版を活用して、日本語を学習していた。もちろん、日本語は読めないので、ラオス人従業員がイラストを指さして、こちらに日本語の発音をしてもらうというもので、暇な時に格好のレッスン相手になったことがある。その宿のマネージャー代行みたいな若い男性は、ある程度日本語ができ、若手にも教育を施そうということらしかった。

Tf0671

<胸を張るおじさん>GR DIGITAL

「ノキアの携帯電話は日本でいくらするか」とか、「チュニジアまで来るのにいくらかかるか」といった質問が飛ぶ。「チュニジアの料理は何が好きか」、「これは食べたか」、「あれは好きか」等々。

いささかくたびれてきた頃、ようやくルアージュがやってきた。「それじゃ、また」と挨拶だけは覚え立てのアラビア語で返し、ようやく車上の人となった。帰りのルアージュは1時間ぴったりでスファックスに到着した。ほどよい疲れが残った。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年10月 2日 (金)

俺たちを撮ってくれないか

夕食に出たところで、夕日に映えた黄色いドアが目に付いた。フィルムは有り余るほどあるので、撮っておく。どうやら、ここはホテルのドアだ。

Tf0270

<黄色いドア>MZ-3/50mm/RVP100

マグレブのドアはシンプルながらもいろいろなデザインが施されていて、見てみて飽きない。シディ・ブ・サイドのドアが青なら、タバルカは黄色か。ドアの色も地域ごとに比較的統一感が取れているのも、マグレブならではである。

その時いきなり、「やあ、どこから来たんだ?いい写真は撮れたか?俺たちも撮ってくれないか?」という声がかかる。振り向くとこの宿に泊まっているのか男性の三人組がいた。チュニジアに来てから人物写真というものをほとんど撮っていなかったので、喜んで撮させてもらう。

Tf0271

<チュニジア人男性>MZ-3/50mm/RVP100

やあ、盛り上がってますね。しかも、アルコールではなくてコーラで。満面の笑顔で出迎えてくれるチュニジア人男性三人組であった。それにしても、年齢構成はばらばらだなあ。共通点のなさそうな組み合わせで、結構意外にもこの日知り合ったばかりだったりして。いちお、暗かったので、内蔵フラッシュを使いました。ドアの写真はノーフラッシュで手持ちです。ちなみに、今回は外付けストロボは持って行っていません。

Tf0272

<デジタルヴァージョン>GR DIGITAL

そのまま立ち去るのは惜しいので、もう1枚ということで、GRDにて撮ってみました。もちろんモニターを見せると大喜び。単純に喜んでもらえてこちらも嬉しいです。とにかく、チュニジア人はかなりフレンドリーですね。

アラブ圏では比較的写真に抵抗のある人も多い。それがマグレブではやや緩くなるようです。とはいえ、モロッコではフレンドリーであっても撮影料を要求する人もいたり、スークなどでものを買えば満面の笑みだったりというケースも。チュニジアでは撮ってもらいたいと感じる場合はたいてい許してくれましたね。人物写真もぼちぼち入れていきます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月26日 (火)

ソクチャン市場

ソクチャンでは2つの寺院を回ったものの、とりわけ面白いものではなかった。というわけでいつものように足は市場に向かうことになる。

Md0546

<笑顔で出迎え>MZ-3/35mm/E100VS

ソクチャンの市場はなんのことはない、路上に出現する。すべてがテントの下にある市場である。だが、規模はなかなかのもので、軽くカントーの市場を凌駕する。カメラを抱えていくと、こんな笑顔が出迎えてくれた。「いいよ。どんどん撮って」という感じなのであった。

やはりここもメコンデルタ、魚が多い。

Md0547

<ちまきの店>MZ-3/35mm/E100VS

と、思っていたら、食べ物の屋台もあった。ここでも、売り子は笑顔。

Md0552

<昼寝中>MZ-3/35mm/E100VS

このほかにもかなりの笑顔で皆さんに接してもらったのだが、裏に回ってみるとまさに昼寝中のおばちゃんがいた。絶好の被写体。1枚素早く撮ると、それを見守っていた市場の人たちは「ありゃまあ、あの人撮られちゃうよ」とばかりに騒ぎはじめたのであった。どうもすいませんでした、昼寝のおばちゃん。

この前の夏の旅でも市場をかなり回り、居眠りをしている人もかなりいて、さあ撮るかというところで、しっかりと気づかれてしまったりしたこともあった。結構気を張り巡らしているのかもしれない。このおばちゃんは例外ですが。

Md0554

<これも食品>MZ-3/35mm/E100VS

最後は人ではなくて、珍しい食べ物。たぶん餅米で、半分が紫に着色されてます。ビニールで覆っていることから考察すると、縁起物かな。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年3月 8日 (日)

ウィークエンドマーケット・パフォーマンス編

夜行バスでバンコクに到着し、昼間で眠ったあと昼食を取った。このあとどうしようか考えたが、たまたま土曜日だったため、チャトゥチャック市場に向かうことにした。毎週土日だけ開かれる、通称ウィークエンドマーケットである。

最寄り駅はBTSのモーチットまたは、MRTのカンペーン・ペッである。自分の場合はBTSを使う。

ここには以前来たことがあるのだが、かなりごちゃごちゃしていてしかももっとも暑い時期だったため、うんざりして帰ってしまったのだが、今回はそのリベンジともいえるか。

Mk2330

<女装ミュージシャン>MZ-3/35mm/RVP100

様々な雑貨類に始まり、衣服からペットまでと無数の店がある。だが、店のある路地に入り込んでしまうと、人混みに巻き込まれ写真が撮れないので、大きめの通りを徘徊する。

市場なんだが、様々なパフォーマンスをする人たちが目立つ。最初のターゲットは、女装のミュージシャンである。ギターとハーモニカ。ひとりでの路上ライヴである。曲はオリジナルであろうか、よくわからないが、かなりの人が取り巻いている。

Mk2344

<男女のミュージシャン>MZ-3/35mm/RVP100

こちらは、女性ヴォーカルによるロック演奏。とはいえ、伴奏がギターだけなので、おとなしいもの。なぜか店の軒先でやっているので、店のアピールか何かか。

Mk2347

<バンコクの侍>MZ-3/35mm/RVP100

路上のミュージシャンはかなり多いものの、ふと見上げると店舗の屋根でパフォーマンスをする侍がいた。これまた理解不能だが、この無節操さは何なのだろうか。何となく大阪の繁華街を思い浮かべてしまう。

Mk2349

<コーヒーのパフォーマンス>MZ-3/35mm/RVP100

こちらは、コーヒー店のパフォーマンス。入れたコーヒーを容器から容器へと移し替えている。インドなどではこうしたことを本当にやることもあるが、こうするとコーヒーとミルクがよく混じり、美味しくなるのだとか。冷めてしまうと思うが、インド人は熱いものが苦手だし、かまわないのだろう。パフォーマーの前にあるものは、練乳の缶。

あまり期待しないで訪れたところだが、結構楽しめた。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年2月 3日 (火)

雨の砂利道を行く

ソン川に架かる吊り橋を渡り、対岸に着くと、その先は未舗装の砂利道となった。ちょっとした集落を過ぎるとあとは一本道。だが、あいにくと雨が降ってくる。傘は持っている。景洪で購入した折りたたみ傘だが、ないよりはましだ。これで行けるところまで行ってみることにする。

Mk1896

<トラクター>MZ-3/35mm/RVP100

この道には公共の交通機関はない。バイクや自転車がない人たちには、トラクターがバス代わりなのだろうか。時折この道を外国人旅行者がレンタルしたバイクが通り過ぎていくこともある。スピードを緩めることなく、クラクションを激しく鳴らしながら。だが、地元民のトラクターは、歩行者を認めるとスピードを緩め、優しく通り過ぎてくれる。歩行者に泥を浴びせるということがない。

一般的にアジアの交通ルールはめちゃくちゃで、すぐにクラクションを鳴らすというのが定説である。しかし、交通量の少ないバンビエンの田舎道では、先進国と呼ばれる国からやってきた旅行者たちが、無秩序にバイクを走らせている。普段できないことを他人の国でやってみたかったのだろうか。まったく考えさせられる。

Mk1911

<牛>MZ-3/35mm/RVP100

Mk1898

<水田と奇岩>MZ-3/35mm/RVP100

道の両側は果てしなく続く田んぼである。その向こうには桂林を思わせるような奇岩の連続だ。その岩にはかなり大きな洞窟などもあり、バンビエンを訪れる旅行者には人気なのだとか。しかし、この雨ではさらにずぶぬれになりそうなので行くのはやめた。

Mk1899

<高床式の建物>MZ-3/35mm/RVP100

まさか住居ではないと思うが。それにしても、晴れていたらどんなに気持ちいい散歩となったことだろうか。足下を濡らしつつも、1時間以上は歩いている。

ところで、この道に入る集落のあたりで一人の少年が道の先を歩いていた。1枚目のトラクターの写真で小さく見える赤いシャツの少年である。はじめは、たまたま行き先が同じ方向なのだと思っていた。だが、写真を撮っていると先行していた彼が立ち止まり、こちらを待っているかのようである。やがて距離は縮まり、並んで歩くこととなった。そのうち話しかけてくる。あっちに洞窟がある。あれはモン族の家。等々。

やがて歩き疲れ、ベンチのおいてある雑貨屋のような商店で飲み物を一緒に飲むことにした。もちろん、おごりである。

Mk1909

<スー君>GR DIGITAL

たまたま同じだったのではなく、ガイドのつもりだったらしい。ある程度通じる英語が話せた。並んで歩いて1時間。ガイドらしいことはほとんど何もないのだが、まるで時間を借り上げたような感じである。

なかなか話しかけてこないのは、やはり慣れていないせいだろう。本業は小学生か中学生なんだから当たり前だ。まあ、たまに臨時収入があればいいかくらいの感覚なんだと思う。

この茶屋ともいえない店から引き返し、例の集落で彼は家に戻っていった。その前に、スー君の方からはにかみつつも「マネー」という言葉が出た。いわれた額ではなく、その半分以下だが、麺料理1杯分くらいの額を渡す。あまりいいことではないと思うが。

これが、商売慣れしているガイドなら、断りやすく、そちらもあきらめてくれそうな感じである。ま、これがスー君の売りなのかもしれないけど。どうせならば、もっと若い女性でも案内すればいいのに。「何だよ」という感じはあったものの、後味は悪くなかった。こういう経験って、やはりありますよね。

Postscript この夏の旅行記「雨とメコンと少数民族」続編をアップしました。ウドムサイ2日目。「のんびりとウドムサイ」です。よろしかったら、ご覧ください。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月23日 (金)

ラオスの僧侶、安らぎのひととき

以前タイの僧侶のところでも書いたが、やはり上座部仏教の僧侶というものは、勤勉であるイメージが強い。もちろん、ラオスの僧侶もその通りで、托鉢や勤行を終えても、本を読んでいたり、ほかの学習特に英語等の習得に励む姿が見かけられる。だが、日中寺院を訪れると、若い僧侶たちは観光客に意外なほどフレンドリーに話しかけてきたりする。これも、英語学習を実践で試みようとする学習の一環なのだろうか。

Mk1662

<ワット・タートルアンの僧侶たち>MZ-3/35mm/RVP100

ワット・タートルアンを訪れた。一通り見学して次に向かおうとすると、やや遠慮がちに話しかけてきたのが若い僧侶の3人であった。上の写真の左にいる僧は、恰幅が良さそうだが17歳だそうで、ほかの二人もティーンエイジャーである。

話しかけてきたのは17歳で、聞くと英語は学校で習っているとのこと。その英語力だが、かなりうまく、これまでにもこうした話しかけで実力を磨いてきたと思われる。後の二人も英語を話すが、恥ずかしがってあまり積極的ではなかったようだ。17歳の英語はまず、自分などよりもかなりわかっているだろうと思う。まだ若いし、これからどんどん伸びていくことだろう。

Mk1759

<くつろぐ僧侶たち>MZ-3/35mm/RVP100

サッカリン通りを進むと、寺院が3つ並んでいる。托鉢を終えた午前中は僧侶たちもくつろぎのひとときらしく、多くの僧侶がそれぞれのことを行っている。ここでも話しかけられた。だいたいの質問は、どこから来たか、旅行の行程、ルアンパバーンに来てどれくらいなどである。

Mk1762

<音楽を聴く僧侶>GR DIGITAL

彼らも気さくに写真を撮らせてくれたのだが、その中に、携帯電話や携帯型音楽プレイヤーを持っている僧侶がいた。これだけはなかなか写真に撮らせてくれずに、逃げ回っていたが、やはりこういうシーンはそぐわないと思ったのだろうか。

雨季のこの時期は、僧侶が増える。タイやラオスの男性は僧侶になることを義務づけられているわけではないが、出家することは徳を積むことに通じ、家族からも喜ばれ、雨安居入りと同時に一時出家する男性が増える。彼らは、雨安居あけとともに、環俗して家族の元に戻る。ラオスでも携帯の普及はかなりのものであり、大人ならばほとんどは所有しているのではなかろうか。この音楽を聴いている僧侶もそうした一時出家組なのかもしれない。あるいは、僧侶も携帯を所有するまでラオスが経済発展したということなのか。そのあたりは不明である。

Mk1640

<草を刈る僧侶>MZ3/35mm/RVP100

宿に近い、ワット・ビスンナラート(通称すいか寺)では、僧侶が大挙して鎌を持ち、草刈りを行っていた。草刈りも大勢でわいわいとやり、懸命に働いている僧侶もいれば、自分の領分は終わったと手を休めて仲間を見守る僧侶もいる。このあたりはやはりアジアの男なんだなと感じられる。僧侶から素に戻った瞬間か。

ルアンパバーンで出会った僧侶たちは、どこか楽しげに見える。携帯を持ってようがそんなことはもうどうでもいいことである。托鉢の時の表情とはまるで別人。みんないい顔つきである。オンがあってオフがある。ラオスの僧侶たちはその切り替えが上手で、オフの表情が抜群にいい。日本ではこんな表情の人は滅多にいない。そんな切り替えができるのは、この地域特有のものなんだろうなあ。いいなあと思った。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月 7日 (日)

青空と笑顔と泣き顔と

いよいよ雲南をあとにする。だがこの日の目的地はモンラーまで。それはなぜか。モンラーからラオスのウドムサイまで国際バスが早朝に出ているからなのである。そんなわけで、バスに乗りモンラーへ。特にモンラーではやることもないが、こんな時に限って悔しいばかりの青空である。

モンラーではバスターミナルの真向かいにあるホテルに投宿する。相変わらずの星なしホテルだが、清潔度では景洪を上回り、設備もいうことはなかった。その後、バスターミナルに舞い戻り、ウドムサイ行きを予約しようとするが、答えは「没有」であった。

モンラーに来た意味がなくなってしまうが、まあ仕方ない。そういえば、宿の裏手には市場があった。そこに行ってみる。モンラーの市場も昼下がりでほとんどの商品はなくなっていたが、わずかに残ったものを売る人たちがいて、その合間を子供たちが遊び回っている。

Mk1152

<三人組>GR DIGITAL

その中の子供に声をかけて写真を撮らせてもらう。はじめ、何となくスナップ的にカメラを構え、彼らを撮していた。それに気づいた子供たちが、カメラの背面を見せろと迫る。今や、辺境と呼ばれる場所に行っても、デジタルカメラの存在は誰でも知っている。カメラのモニターを見ることで写り具合を確認するなんて行為も当たり前のことだ。

あいにくとスナップをしたカメラはモノクロを詰めたGR1sだったので、あらためてGR DIGITALで撮り直す。もちろん、モニターを見せる。おそらく、それを見た彼らの笑顔は、実際に撮った写真よりも素晴らしいものだったろう。

Mk1156

<笑顔>GR DIGITAL

今度は積極的にこちらから被写体を見つける。それまでの様子を見ていたらしい子供たちが、集まってくる。来るものは拒まずである。今度は、GR DIGITALで先に撮り、モニターを見せてから、MZ-3でもう1枚ということを行った。皆いい笑顔である。

調子に乗って、さらに市場の裏手にも行ってみた。そこでは、ミシンで何かの修繕を行うような仕事が行われていて、興味深くそれを見守る。

Mk1163

<泣き顔>MZ-3/35mm/RVP100

そこにも、子供がいた。まだよちよち歩きの赤ん坊といってもよい年齢。いろいろ声をかけ笑顔になってくれるよう働きかけたが、とうとう泣き出してしまった。その瞬間の1枚。

何もないモンラーではあるが、この日はそれまでの鬱憤を晴らすようにいい写真が撮れたと思う。これだけでも、遠くシーサンパンナまで足を運んでよかったと感じた瞬間である。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2008年11月30日 (日)

サンデーマーケット・人物編

Mk1028

<漁帰り>MZ-3/35mm/RVP100

勐混(モンフン)の町はずれ(といっても歩いて10分もかからない距離)には、池とも豪雨による水たまりとも判然としないところがあり、ここで地元の人たちが魚を捕っていた。その帰りなのだろうか、大きな仕掛けを担ぎ道行く人を撮す。

Mk1033

<肉を売る>MZ-3/50mm/RVP100

Mk1040

<野菜売り>MZ-3/50mm/RVP100

ここ勐混(モンフン)にはほとんど漢民族がいない。売り手も買い手も少数民族である。シーサンパンナ最大の日曜市は果たして明らかではないのだが、ここ勐混に少数民族たちが集まって来るというのは本当のことであった。もう少し彼らをクローズアップしてみよう。

Mk1051

<揚げ物>MZ-3/50mm/RVP100

なんの揚げ物か。もしかすると、餅米を揚げたものかもしれない。そうしたものは、ラオスにもあるはず。

続きを読む "サンデーマーケット・人物編"

| | コメント (0) | トラックバック (0)