ハビブ・ブルギバとベン・アリ
ハビブ・ブルギバというのはチュニジアの前大統領。すでに鬼籍に入っている。チュニジアの初代首相であり、初代大統領。いわばチュニジアのカリスマなんだろう。
チュニジアのどんな都市に行っても、ブルギバの名前を聞くことになる。その都市のメインストリートはまず例外なく、ハビブ・ブルギバ通りと名付けられている。結局ブルギバはチュニジアに存在した太守を追放し立憲君主国から共和国へと導き、自らは終身大統領へと登り詰めていく。
通りに名前の残ったブルギバだが、彼の肖像画などは今ではほとんど見ることができない。タバルカで唯一見かけたのが、犬を連れたブルギバ像である。
<ブルギバ像>MZ-3/35mm/RVP100
とはいえ、ブルギバの故郷モナスティールにはブルギバの霊廟があるとのこと。
そして、現大統領(2代目)がベン・アリ。ブルギバにより後継者として首相に任命後は、予定通り大統領に就任。今年大統領選挙があったらしいが、圧倒的な支持を集め5選を果たしている。なお、この多選にはベン・アリ自らが憲法を改正し多選を可能にしたものともいわれている。
ベン・アリの姿はチュニジア中のどこでも眼にすることができる。ちょっとした集会所や街角の掲示板などでだ。
<アイン・ドラハムにて>MZ-3/35mm/RVP100
中東や北アフリカというと絶対権力を持った独裁者が国をコントロールするという図式ができあがる傾向がありそうだ。古くはトルコのケマル・アタチュルク。なんといっても亡国寸前のトルコを救い、脱アラブの先鋒となった人物である。町のメインストリートがアタチュルク通り、なんてのは当たり前で、没後70年以上を経過してもなお、銅像は建っているわ、絵はがきになっているわといった具合である。
近代ではシリアのアサド前大統領がそんな感じだった。遺跡巡りで訪れた一昔以上前のシリアでは、アサドの肖像画を見かけない日はなかったほどである。
モロッコあたりでは政治家ではなく国王の肖像画となりますが。
と、まあ、旅行中はやたらとベン・アリの写真や肖像画を見せられることとなったが、10月に大統領選挙があったらしいので、その影響も多少はあるのかもしれない。それにしても、就任から20年以上も経つのに、衰えない人気。ベン・アリこそがチュニジアの現代のカリスマなのかもしれない。ま、そういう強い指導者がいないと安定しないという事情もあるだろうが。
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