On the Border
陸路・海路の国境越え<1>
イミグレーションの通過にはある程度の緊張感が生まれるものです。それが特に、空路ではなく地続きの国境であるとなると、すぐそこに隣国があるというのに、様々な手続きがあったりして感慨深いものだったりします。
一時、このような国境越えを趣味のようにしていたこともあって、空路以外の国境越えは40回近く行っておりました。
ということで、不定期連載。一応、海路も含めますね。
<P&Oフェリー>K-7/DA16-50mm
今回のルートは、フランスのカレーから、イギリスのドーバーへ向かうルート。交通手段は、ユーロトンネルを使う高速鉄道のユーロスターと、ドーバー海峡を渡るフェリーの2種類ですね。
当然ながら、安いほうのフェリーを使います。
<カレーのバス停>K-7/DA16-50mm
パリからTGVでカレー・ヴィルまで。これより先はドーバー海峡に面するので、終着駅となりますか。とはいっても、とても小さな駅で、ここでいいのかという感じも致します。でも、カレーの中心みたいです。
ちなみに、TGVは高速専用線だけでなく、在来線にも乗り入れています。こういう時、鉄道の軌間が同一だと便利ですね。日本はそうじゃないですし。
また、カレー・ヴィルの一つ手前にカレー・フレタンという駅があり、もしかするとこちらで降りたほうがフェリーターミナルへのアクセスが便利だったかもしれません。
駅のすぐ脇にフェリーターミナル行きのバス停を見つけました。しかし、1時間待ちです。ほとんど利用者はなく、みんなタクシーでフェリー民なるに向かうものと思われます。
<フェリーターミナル>K-7/DA16-50mm
何とかたどり着きました。バス料金2.0ユーロ。おそらく今でも現金しか利用できないと思います。
さて、フェリーは3社あるのですが、footpassengerが利用できるのはP&Oフェリーのみです。
2014年当時、イギリスはEUに加盟してましたが、イギリスがシェンゲン条約の適用国ではないため、EU内からの移動であっても、パスポートチェックを行います。
チケットを購入し(これが高い)、まずはEU出国のイミグレーションです。こちら難なく通過。そして、次に現れたのが、イギリスのイミグレーションでした。沢木耕太郎氏の時代には、ドーバーでチェックを行ったという記述があります。そこでは、中東系の旅行者が書類の不備などで追い返されたとありますし、沢木氏も非常に時間のかかるチェックを行われました。
ワタクシにも本日の宿泊所の名前と、職業をきかれ、帰りのチケットも確認されました。e-ticketの写しはキャリーバッグの中にあり、ちょっと面倒でしたが。
<出入国スタンプ>PowerShot
右がEUの出国スタンプ。左がイギリスの入国スタンプです。ちなみに、イギリスは出国時にパスポートチェックはありますが、スタンプは押されません。アメリカと同じですね。
<フェリーのチケット>GR DIGITAL
これで無事に船上の人となるはずですが、なんといっても巨大な船です。船にはバスで向かうのでした。
<巨大な昇降口>K-7/DA16-50mm
中はスロープになっていたので重い荷物を抱えずに済みました。
<売店>K-7/DA16-50mm
船内はひとり用のソファーを並べたような区画と、丸テーブルが点在するラウンジのような区画に分かれてました。まあ、基本どこにいても構わないのですが。
<ホワイトクリフ>K-7/DA16-50mm
フェリーは2時間程度でドーバーに到着です。
<再びスロープ>K-7/DA16-50mm
ここを通って外に出る人は少なかったです。ほとんどがマイカーあるいは輸送用のトラックなどでやってきているようでした。
<無料バス>K-7/DA16-50mm
そして、港の外に出るには徒歩というわけではなく、こちらを利用します。
港の外からは、地元のバスで、ドーバー・プライオリー駅まで向かうのでした。
ちなみに、このルート(パリーカレーードーバー)で最も安上がりなのは、沢木さんが利用した国際バス(おそらくEurolines)でしょう。最も高いのはドーバートンネルを使うユーロスターでしょう。ユーロスターの場合、パリ北駅にEUとイギリスのイミグレーションがあります。
そして、フランスからイギリスに向かう船のルートはダンケルク、ルアーブル、サンマロなどいくつものルートがあります。自分の場合は沢木ルートとして、カレーードーバー以外は考えらえませんでしたが。
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