サヌールに2泊して、この日はいよいよロンボクへ移動。チケットは前日の散策中に、プラマのオフィスで購入済み。一応、ロンボク島の所属する西ヌサ・トゥンガラ州の州都、マタラムまで行くつもりであった。
<早朝のサヌール>by GR-D
この向こうにロンボク島があるはずだが、もちろん島影さえ見えるはずもない。ガイドブックによれば、プラマの自社船を利用すれば、ロンボクまで160,000Rpとのこと。だが、宿からオフィスまでのピックアップ代も含めて、245,000Rpであった。高いなと思ったが、パンフレットにもそう書いてある。あとで判明したのは、石油価格の高騰で、インドネシアでもガソリン代が90%値上げされたという。ま、それでも、100Rpが1.2~1.3円くらいなので、それほどの痛手ではない。
<プラマのピックアップバス>by GR-D
サヌール発は時刻表によれば、10:15。その30分前に、ピックアップがやってくるはずだが、10分遅れた。ピックアップは、ただのワンボックス。相当古く、ドアを開けようとしたら、ハンドル部分が外れそうになってしまったほどである。ま、ただのワンボックスだが、プラマのカラー、赤と白に塗り分けられている。プラマの職員もすべてこのデザインのポロシャツを着用していた。
プラマ社は、バリとロンボク、一部ジャワまでをカバーするバスと船の会社。だが、ガイドブックや、プラマのHPを見ても、正確な路線は判明しなかった。おそらくは、ベルニ社の大型フェリーが出航する、パダンバイで船に接続するのだろうと思っていたが。そのベルニのフェリーは、ロンボクには、南部にあるレンバル港に到着する。そこからは、徐々にバスが北上して、マタラム、スンギギ、ギリへと行くのだろうと思っていた。だから、マタラムに行くことにしていたのだ。
プラマのオフィス、というよりも、見た目はただの商店なのだが、続々と乗客が集まってくる。ここからは、沖合にある、レンボガン島までのシャトルボートも接続していて、その乗り場まで行く利用者もいるようだ。
自分のバスは、果たしてバスと呼べるか。予定よりも30分以上の遅れ。通路を挟んで左右に2席ずつ。しかも、大きな荷物も、収納スペースがなく、すべて車内に持ち込み。そのためのスペースは、座席をいくつか潰してそこに載せるだけ。非常に狭く、非冷房。通路も、大柄な欧米人には相当な苦労だが、日本人の自分でも通るのがやっと。荷物が引っかかる。ようやくバスは出発した。居住性悪い。
このバスで長距離を行くのか。でも、みんな行くわけではないよなと思って小1時間。バスは、山道に開けたターミナルで停車する。サヌールよりもきちんとしたところで、ここがウブドであった。聞けば、ロンボク行きはバスを乗り換えるという。そのバスは後続のエアコン付き。ラッキーだぜ。しかし、まだ甘かった。なんと、サヌールのオフィスがきちんと連絡を入れていなかったらしく、マタラムまで行く便ではないというのだ。ウブドのオフィスで、事情を説明され、マタラム近くのスンギギまでに変更。まったく疲れるなあ。
今度のバスは、乗客が少ない。バスは山中を走るが、ようやく海辺へと出た。そしてついたところは、予想通りパダンバイ。もちろん乗船名簿には、こちらの名前はなくて、書き加えてもらう。ここでも接続のバスが出るが、今まで乗ってきたものと同じ大きさで、車内にはサーフボードが2枚も積まれ身動きができなかった。
しかし、結局船はフェリーではなく、沖合に停泊しているベルニの1/4程度の大きさの小型船だという。乗船手段は、船からやって来るエンジン付きのボートに乗り換えて、沖合で乗船するのだった。
なかなかロンボクにはつかなかったが、途中アグン山に沈む夕陽を見ることができた。揺れる船の上で、しかもオープンなデッキに場所を取ったため、好みのレンズに付け替えることができなかったが、写真は撮れた。陽が沈むと、夕食が出た。揺れる中で、ほんのちょっと受け取ってデッキで食べる。また、この船には、なぜかこちらの顔を見ると、「兄弟船」を熱唱する乗組員や、片言の日本語を駆使しようとする横浜のクルーンに似た乗組員、ロンボクのことを教えてくれる年配の乗組員がいた。みんな親切であった。
だが、船はいったん、ギリの沖合に止まり、ここから、ギリ・トゥラワガンとギリ・アイルに行く乗客をエンジン付きのアウトリガーが乗せ換えるために、かなり時間がかかった。呼ばれて下に降りる。荷物の確認をしろという。「あ、俺の荷物がない。黒くてでかいやつだ」というと、ギリ・アイルへ行くアウトリガーの中から、見つけ出してくれた。
ここからスンギギまではまた、1時間かかった。結局この船の最終目的地は、スンギギで、やはり沖合でアウトリガーに乗り換え、最後は膝の近くまで海に浸して上陸することになる。最後まで乗っていたのは、オランダ人の親子3人だけであった。
<マンディ・ルーム>by GR-D
プラマの職員の親切で、ホテルを紹介してもらい、チェックイン。しかし、エアコンはあるものの、水シャワーだった。このあと、すぐさま食事を取りにいった。サヌールを朝出てから、11時間近くたっていた。
<とりあえず海鮮料理>by GR-D
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