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2006年9月22日 (金)

供え物-チャナン

バリ島はもちろん、バリ・ヒンドゥの地域。様々な精霊に対しての供え物が、チャナンと呼ばれるものである。

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<ビーチのチャナン>by MZ-3/FA35mm F2.0(E100VS)

これは、サヌールの海岸に供えてあったもの。初めてカメラで撮ったチャナン。だが、チャナンに初めて遭遇したのはその前夜。空港から乗ったエアポート・タクシーの中でである。運転席のフロントグラスの前とシフトノブのところにチャナンが供えられていた。

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<路傍のチャナン>by MZ-3/FA35mm F2.0(E100VS)

こちらは、玄関前に供えられたチャナン。このように、観光客などに簡単に蹴散らされてしまうような場所に供えるのは、低い場所が不浄と考えられているからである。また、海と山では海の方が不浄なのだそうだ。

高い場所があがめられた場所でここに、もっとも重要なチャナンが供えられる。従って、家屋の中でも数カ所に渡って、チャナンを供え、不浄を消していき、精霊を高い場所に導くのではなかろうか。これを1日に3回行う。ということは、チャナンを供えるシーンもおのずと観光客が目にするチャンスが多くなる。

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<ウブド市場隣の祠>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

ここでは、チャナンが山と積まれていた。チャナンには、きちんと、ご飯、おかず、飲み物、デザートが入れられている。これは、ブサキのガイドが実物を手に取り教えてくれた。確かに、人間の食べるご飯とおかずの一部が入り、水などの入った小皿と、ビスケットのかけらなどがあった。

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<チャナンを供える>by MZ-3/FA35mm F2.0(E100VS)

こうした、供え物は同じくヒンドゥであっても、インドやネパールではあまり見かけなかった気がする。インドやネパールでは花やろうそくなどの供え物というものはあったが。むしろ、タイなどでやはり地神に対して、供え物をする習慣があり、こちらもよく目にすることができる。

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