「モロッコって、非常にあくどいガイドが寄ってきてまともに歩けないんだって?」というのが、今までのイメージである。果たしてそうなのか。
モロッコに限らず、アラブ・中東地域では人々は基本的に親切である。だが、モロッコのマラケシュやフェズの旧市街は迷路のようになっていることもあって、私設ガイドがたくさん多いというのは、少し前の話だろう。特に、マラケシュでは警察が私設ガイドを一掃したようである。
<フナ広場のオレンジジュース屋台>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Super Gold400)
マラケシュはカサブランカから鉄道やバスで半日ほどの距離。おそらくモロッコを目指す人は必ず立ち寄るのではなかろうか。その中心が、ジャマ・エル・フナという広場。昼間は蛇遣いや、水売り、猿回し、素人ボクシングなどの大道芸とジュース屋台などが建ち並ぶだけだが、夕刻からは、おびただしい食べ物の屋台が出現する。
<屋台にて>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Super Gold400)
この屋台では、小腹の空いた時から本格的に食事をしたい時まで対応できる。値段は、まあまあ安いのではないか。ただ、きちんと確認しないと多めに支払うことになるかも。値段表があるので、きちんと意志を伝えること。
モロッコは暑いと思われているが、冬は寒いです。フナの屋台も風が吹きまくり、料理がたちまち冷たくなります。また、宿には基本的に暖房はありません。あったら、奇跡かも。わたしは、星つきの宿で凍えそうになったことがあります。部屋でさえ、吐く息が白かった。
<宿の中庭>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Super Gold400)
そんな宿も、こんな風に美しいです。中にはお湯のでない場合もあるようですが、近くを探せばハマムもあるので、こちらでどうぞ。ちなみに、ここではシャワー付きの部屋を取ったものの、トイレは共同でした。
<タジン>by Ixy Digital500
上の画像がモロッコの基本的な食事セット。パンは無料。これが美味いです。飲み物はアルコールなしの場合が多い。サラダとメインはタジン。このタジンはどこでも食べることができる。この場合は、キョフテと卵の煮込み。タジンはタジン鍋で煮込んだ料理。肉や魚などと野菜を煮込みます。
<アイト・ベン・ハッドゥ前の小川>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Super Gold400)
世界遺産アイト・ベン・ハッドゥはワルザザードからアクセスがいまいち。そこでガイドを雇った。アイト・ベン・ハッドゥにはこの小川を渡るが、夏はそのまま歩けるらしい。そこでガイドと共にこのロバに3人乗り。それだけでもチップが必要だ。
ガイドはアイト・ベン・ハッドゥの他ベルベル人の暮らす村にも連れて行ってくれた。
<ベルベルの男性>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Super Gold 400)
男性が手にしているのは砂糖の塊。今はミントティを作っている最中。ミント茶はモロッコでは国民的飲料。砂糖は初めから入っていてもの凄く甘い。
<陶器作り>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(Kodak Supre Gold400)
この村では陶器作りも行っていた。モロッコでは陶器作りもひとつの産業である。特にフェズではフェズ焼きという素朴なものがある。タジン鍋や皿いろいろあります。
こんな風に紹介してきましたが、ガイドがいたからこそ撮れた写真もあったりします。少数民族は写真が嫌いだし。とにかく、群がるガイドや物売りなどという定評を聞いていたあとに、出かけてみると、思いのほか旅行はしやすかったところ。ただ、フェズについては、この時に訪れていないので、どうなっていることか。ガイドの規制も話には聞いていないし。
とにかく面白いところですよ。
さて、3回にわたって、ガイドブック的な紹介をしてきましたが、このシリーズも終わりです。次回よりは通常に戻ります。バリ・ロンボクのネタもそろそろお終いかもね。
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