ケチャ・トランスダンス
ウブドで2度目の舞踊を見たのは、ケチャとトランスダンスである。場所は、ウブドの隣村に当たる、パダン・トゥガルの集会所である。この日は自転車で遠征したので、その足で集会所に立ち寄り、チケット売りのおばちゃんから購入。こちらも、50,000Rpである。
<ケチャ>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)
ケチャはもともとバリでトラディショナルダンスを外国人の手によって、観光用に仕立て上げられたものである。現在は、ラーマヤーナの物語をベースに展開されるが、灯明による照明や人間が猿を真似た鳴き声などで構成される。鳴き声を担当するのはすべて男性で、その数は100人近くにのぼる。
その中をラーマヤーナの登場人物が現れ、物語を展開していく。踊りはやや間延びした感じであるが、鳴き声担当の男性軍は、上半身裸で白と黒の市松模様のサロンを身につけ、手を挙げたり、折り重なり合ったりし、なかなか迫力があった。
ケチャだけで30分以上かかる。このあとに休憩があり、出演者との記念撮影も可能。
<トランスダンス、入場>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)
次の演目はトランスダンス。トランス状態になった少女二人が、目をつぶったまま踊り続け、倒れるまで踊り、聖水をかけられると正気に返るというもの。
<トランス状態というが>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)
<正気に返る>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)
どうも本当のこととは思えない。かなり演技が入っているのではなかろうか。
最後の演目は、サンヒャン・ジャラン。木製の馬に見立てたものにまたがった成人男性が、火の中を歩く。この男性もトランス状態で、自分のことを馬だと思っているという設定らしい。ラストに、聖水をかけられて正気に戻るというのも、同じパターン。
<サンヒャン・ジャラン>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)
これまたトランス状態の疑問は残るものの、椰子の実に油を注いで作った火の中を素足で歩くのは事実である。迫力は満点。残念ながら、演技場所からやや遠いために、はっきり写らなかったのではあるが。
この演技集団は、Trena Jenggala(トレナ・ジェンガラ)。水、土、日の週3日、19:00~パダン・トゥガル集会所で定期公演がある。電気の照明を使わず、松明だけなので雰囲気は抜群である。ここも、あらかじめ早く来て最前列の席をキープしたのだが、演技場所の遠さと、暗さがあり、ISO100のリバーサルでは無理があったようである。
ウブドの舞踊はもうひとつ見ているので、後日続編を。
| 固定リンク | 0
「200608 Bali & Lombok」カテゴリの記事
- ジンバランのビーチと夕陽(2006.10.18)
- バリ・ロンボクのソフトドリンクを一気に(2006.10.16)
- ジンバランのオダラン(2006.10.15)
- ジンバランの宿(2006.10.14)
- イカン・バカール・ジンバラン(2006.10.13)
「Revue」カテゴリの記事
- Last Show(2021.10.16)
- アラモアナセンターの無料ショー(2019.02.11)
- キャンディアンダンス(2018.11.22)
- 下川裕治の著作が送られてきた(2013.03.20)
- 女性だけの舞踊団(2010.12.23)
コメント
ケチャは、最初に行ったバリツァーで見ました。男の人のケチャ・ケチャというような掛け声?、迫力ありましたねー。
トランスダンスは、見たことがないです。火の中を歩くというのは、山伏の火渡りみたいな感じかしら?。
投稿: マサエ。 | 2006年10月 7日 (土) 16時12分
マサエ。さん、毎度です。
ウブドではケチャの公演、他に数ヶ所やっているようです。
とはいえ、この、トレナ・ジェンガラが一番有名みたいですよ。
こうした観光的な踊りではトランスはちょっと疑問なんですが、オダランなどの夜の部ではトランス状態になってしまう人たちがいるらしいですよ。御輿が暴走するとか。鶏を捕まえて喰ってしまうとか。
逆に、わたしゃ、山伏の火渡りは見たことないです。
投稿: ヒョウちゃん | 2006年10月 7日 (土) 18時36分