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2006年10月11日 (水)

バロン・ダンス

ウブド滞在最終日、王宮にてバロン・ダンスを鑑賞する。本日の歌舞団はサダ・ブダヤ(Sadha Budaya)。王宮専属の歌舞団である。チケットは、路上で購入した。

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<路上のチケット売り>by GR-D

どのようなシステムになっているのかわからないが、路上の売り子は、毎日チケットを売り歩く。夕方が近づくと、このようなバリの正装姿で、通りに立って旅行者に声をかける。ウブド王宮では歌舞団の入れ替わりはあるものの、毎日公演があるので彼らも毎日勝負なんだろう。ちなみに、上の画像は購入した売り子ではないが。

前回も前々回も早めに席を確保したが、この日もそうする。ただし、今回は観客の頭が入らない、ステージ横の席にする。これなら幾分ステージにも近く、ストロボの光が十分に届くと判断した。念のため、50mmレンズも用意したが、狙いは77mmの中望遠で踊り手を追い切ってみようと思った。

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<ガムラン奏者に聖水を>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

この聖水をかける儀式、どうも前にジャヤ・スワラのレゴンを見た時と同じ人物が行っているようである。王族の関係者かなあ。

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<レゴン・クラトン>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

女性3人によるレゴン。特に手を激しく動かすが、その中でも動きが止まる瞬間を。

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<バロンと猿の競演>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

バロンというのは、獅子のようである。もちろん、頭を担当するものと後ろ足担当2人1組でセット。まるで獅子舞であるが、バロンは聖獣と位置づけられている。猿はもちろん人間が演じる。猿の面をつけ、白い斑点のある衣装を身につけている。この猿役はバナナなどを持ち、バロンにちょっかいを出すが、バナナはステージ上で食べてしまったりする。会場からは笑いも漏れたりする。わかりやすい。

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<善の象徴>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

白の面は「美」または善の象徴のようである。5人の白面が踊り、悪の象徴と戦う。

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<黒魔術を学ぶ女性たち>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

ここからは、チャロナランという、寺院の祭礼で演じられる物語のダイジェスト版となる。まずは黒魔術を持った女性登場。ランダの元で黒魔術を学ぶという設定らしい。

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<白魔術vs黒魔術>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

左の人物はランダという魔女。バロンに対する邪悪な存在のようだ。右は、白魔術のマスター(プログラムには「グル」と書いてあった)。真ん中は、狂言回しのようだ。

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<ランダに立ち向かう>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

ランダの邪悪な力を押さえようと、白魔術のグルはいろいろ手を尽くす。ランダは変身。取り囲むグルの手勢を黒魔術ではねのける。最後は自分たちの持っていた槍で、自分を突いてしまう。

その後、グルはバロンに変身し、ランダの魔術を解放するというもの。

(註)何となく見ていたのですが、プログラムの英語表記からつたない訳で起こしました。一部、見たままの(プログラムに説明のなかった)表現も入れました。

この公演は、日本語解説はなし。ですが、踊りというよりも、狂言、歌舞伎のような物語性でした。とにかく、1時間半の間、飽きさせません。途中休憩もありませんでした。この日も、リバーサルを消費してしまい、残り1本半。翌日、ジンバランに向かいました。

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