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2006年11月 6日 (月)

かすてら音楽夜話Vol2:2007年は達郎&まりや…かなあ

山下達郎、極上のポップセンスを持つ音の職人(Artisan)とでも呼べばよいのか。昨年アルバム『Sonorite』がリリースされ、今年こそはいよいよツアーをやるかと期待していたのだ。もう、11月ですよ。

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山下達郎の名前は、ずっと以前から知っていた。Sugar BabeやNiagara Triangle(Vol.1)などに参加していたということも知っていた。だが、実際にアルバムを聴くようになったのは、上記の『Ride On Time』と『For You』のあたりからだったと思う。当時とにかく金のない学生だったので、レンタルしてきてカセットテープに録音したのである。当時はCDなんてまだ出ていなくて、塩化ビニールのLPレコードだった。

当時から音に徹底的にこだわり、リリースした作品は、いったんCD化されたものをリマスターし、パッケージこそ同じだが、中身を別物として、またリリースするほどのこだわりよう。つまり、アナログのLP→アナログ音源のままCDとしたもの→すべてデジタル音源とし、リマスターした完全版CDというように、同じ作品を3ヴァージョン作ってしまうのである。しかも、『For You』まではRCA在籍だったが、次作の『Melodies』からはMoon/Warnerへとレコード会社を変わるのだから、相当な努力、忍耐力、時間がかかる。

またその間に、彼は竹内まりやと結婚したのである。すると、先ほどの作業は、竹内まりやの作品にも施されたのである。んー、職人の考えることはわからん。

そんな山下達郎であるから、順調に発表してきたアルバムも、停滞をきたすようになってきた。

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1991年アルバム『Artisan』リリース。もちろん、この作品は手直しする必要はない。だが、かの作業に没頭しているうちに年月は過ぎ去り、次の『Cozy』がリリースされたのは、1998年となっていた。この間に、ベストアルバムをリリースしたり、竹内まりやのアルバムも製作されている(竹内まりやのプロデュース、アレンジなどすべて山下達郎が行っている)。

『Cozy』の発表後には、ツアーが行われた。その後、『On The Street Corner 3』というアカペラあるいはドゥ・ワップのアルバムがリリースされ、この時もツアーが行われている。そして、竹内まりやのアルバム『Bon Appetit!』がリリースされたのが、2001年。次は達郎の番だと思ったが、さらに2003年にまりやのカバーアルバム『Long Time Favorite』がリリースされ、達郎のニューアルバム、『Sonorite』はようやく昨年の2005年にリリースされたのである。

となると、いよいよ山下達郎ツアー始動となるだろう。今年のうちにはプレスリリースがあると思っていたのだが、Smile Company(達郎&まりやの所属事務所)のHPを久々チェックしたら、竹内まりやのニューアルバム制作中とあるではないか。また、ツアーには打って出られないのか。

これをいい方に解釈してみよう。2007年には夫婦揃って、ジョイントのツアーでもやるのではなかろうか。そうだったら、とても嬉しくなってしまう。竹内まりやは、結婚後いったん家庭人として表立った活動はしてこなかった。それが、他の歌手などに曲提供→マスコミには姿を出さない形でのアルバム/シングルのリリース という形態になった。その禁を破って18年ぶりに、ライヴ活動を2日限りで行ったのが、2000年のことである。

この時は、武道館に見に行った。竹内まりやのバックバンドは、山下達郎のバンドであった。もちろん、山下達郎もギターで参加。18年ぶりとは思えない、竹内まりやのパフォーマンスであった。山下家の一人娘はもう、竹内まりやが家事に専念しなくても十分な年頃だろう。ということは、二人でツアーに出るということも、あながち深読みとはいえないのではないだろうか。

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