メキシコ:モーレ料理
メキシコの料理にはソースをかけたものが多い。その代表的なものがモーレソース。原材料は、唐辛子、アーモンド、胡麻、干しぶどう、チョコレート、シナモン、トマトなどだそうである。これらから作られたソースは、茶色または黒に近い。このソースは七面鳥や鶏肉にかけて食べることが多い。
<Pollo en Mole Poblano/鶏肉のプエブラ風モーレソース掛け>by GR1s
これは食の都プエブラで味わったモーレ料理。メインは鶏肉のはずだが、ソースでひたひた。まるで、脇役のはずのソースがメインとなっているかのような料理である。ソースはさすがに濃厚で、鶏本来の味もソースの甘くてちょっと苦い味に打ち消されているようである。やはり、モーレ料理というくらいなので、これはモーレそのものを味わうものなのだろうか。
さて、モーレソースだが、プエブラに負けず劣らず有名なのが、オアハカである。オアハカはチョコレートの産地であり、これを利用してモーレソースが作られている。しかも、オアハカのモーレには、黒、赤、黄色があり、それぞれに風味が違うという。まあ、オアハカのモーレも鶏肉などにかけて味わうのであるが。
<Pollo en Mole Oaxaqueno/鶏肉のオアハカ風モーレソース掛け>by GR1s
んー、なにがプエブラと違うのか。わたしにはわかりません。若干オアハカの方が色が濃くなることと、胡麻が見えなくなったことか。味はどちらも同じだと思うが。印象も同様。ソースを味わっているとしか思えない。
ただ、オアハカでは市場でモーレの素材を見つけることができた。黒のモーレである。
<売られているモーレ>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(SRM)
真っ黒ですね。茶色いバットに入っているのは赤のモーレと思われる。それでも黒く見えるなあ。
ま、このように濃厚な味の割に、バリエーションに乏しいためか、本格的モーレ料理を試したのは、この2回だけに終わってしまった。メキシコ料理に通じた人にいわせると、食べ慣れると美味しくて癖になるらしいが。そこまで修行できなかったのである。
この他、メキシコ料理には、様々なソース(サルサ)があり、ソースにものを浸して食す文化なのかも知れない。やはり日本とは文化が違う。
2006/11/17追記:とんびさんのユーラシアブログの中で、「モーレ・ポブラーノ」という記事があり、こちらもトラックバックさせてもらいます。
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