メキシコビール図鑑

メキシコのビールというと、日本で有名なのが、「コロナ」。透明な瓶をラッパ飲みするというイメージだろうか。レストランやバーなどビールを飲めるスポットは数多い。"Uno Cerveza, por favor（ビール下さい）"と呟くだけで、あなたの前にはメキシコのビールがどんと置かれるだろう。

メキシコは隠れたビール大国である。どこに行ってもコロナ一辺倒ということは決してない。コロナはどちらかというと、小瓶の中にライムを入れてラッパ飲みというスタイルが大げさに伝えられてしまい、メキシコのビールのイメージがコロナになってしまった影響が強いのだろう。メキシコには、いろんなブランドのビールが存在する。

＜Montejo/モンテホ＞by GR1s

ユカタン半島に入植したコンキスタドール（征服者）、フランシスコ・デ・モンテホの名前を取ったビール。そのためか、南に下るほどモンテホの比率が増えてくるような気がする。

＜Bohemia/ボエミア＞by GR1s

数々のビール品評会で賞を取ったというビール。もちろん、名前の通り、チェコのボヘミア地方をルーツ荷物と思われる。スペイン語ではＨの発音が現れないので、「ボエミア」と呼びます。モンテホがすっきりタイプなら、色合いからしても、コクのあるタイプ。

＜Sol/ソル＞by GR1s

街中に良くこの看板が掛かっているので、全国展開しているのではないかと思われる。こちらもすっきり系。

＜Superior/スーペリオール＞by GR1s

こちらもすっきり系。これは、メキシコ滞在中唯一入った日本料理店で頼んだもの。日本食にも合いました。

＜Leon Negra/レオン・ネグラ＞by GR1s

黒ビール。コクがあります。

＜XX/ドス・エキス＞by GR1s

左の２本。

まだまだありますが、ここらで真打ちを登場させましょう。

＜Tekate/テカテ＞by GR1s

この店は、他の種類のビールもありますが、テカテを注文すると缶のみでした。そして、無造作に置かれたライムと塩。このピールには、缶の縁に塩をふって、さらにライムを缶の縁に搾ります。飲むと、塩とライムが混ざり合い、微妙な味わいになるという。また、飲み進むうちに、ビール自体にもライムと塩が混入してきて味わいが変わってきます。なくなったら、同じことを繰り返すのですね。何たってこのライムの量。ま、やりすぎは、味がなくなってしまいますが。こうして飲むと、爽やか系テイストとなります。

ヨーロッパやアジアのビールとは異なる雰囲気を醸し出すビール。…いや、セルベッサに乾杯。