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2006年12月 3日 (日)

天使の輪、聖人の右足

イタリアは4回訪れている。わたしはキリスト教徒ではないが、ローマを訪れるたびに、ヴァチカン参りを欠かさない。イタリアの中の小さな独立国だが、パスポートは不要である。そのヴァチカンの中心にあるのが、サン・ピエトロ寺院。ローマ・カトリックの総本山である。

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<サン・ピエトロ寺院>by MZ-3/FA35mm F2.0(Fujicolor Super400)

ここに入場するには服装チェックを受けなくてはならない。極端に肌を露出したもの、サンダル履きは不可。もっとも、タンクトップや、短パンの場合、その部分を何かで覆えば大丈夫である。ところが、前回訪れた2005年の夏には、持ち物検査まで実施されていた。単に空港にあるようなX線装置に持ち物を入れるだけだが、ISO1600のフィルムを持参していた身としては、これを申告して機械を通さないように述べる必要があった。これは間違いなく、テロの影響である。

以前は、寺院の両脇にあるところで、服装チェックが行われたが、持ち物検査が入ったことでか、右側が入口専用となっていた。左側は出口となる。

サン・ピエトロ寺院内部には、ミケランジェロ作の「ピエタ」やベルニーニ作の「ブロンズの天蓋」などがあり、地下にはクリプタと呼ばれる歴代ローマ法王の墓地などがある。また、別料金を払えば、宝物館にも行くことができる。ブロンズの天蓋の遙か上にある、クーポラにはこれまた別料金だが、上がることもできる。こちらは、入口で服装チェックに跳ねられてしまった人も大丈夫である(入口が別なのだ)。これらの見所がたくさんあるのは意外かも知れない。聖堂の中はフラッシュを使って撮影することも可能。ローマ・カトリックの教会や大聖堂でこういうところは珍しい。

さて、入口を入って中央祭壇へしばらく進んだところにある一体の像。聖ペテロ像である。彼は、初代のローマ教皇ということになっているが、迫害されてローマにやってきた頃は、まだキリスト教も十分に浸透していなかったらしい。それどころか、皇帝ネロに虐殺されているという。

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<聖ペテロ像>by MZ-3/FA35mm F2.0(Fujicolor Super400)

頭の上に乗っているのが天使の輪である。絵画ではそういう描き方を見るのになんの違和感もないが、ブロンズ像などでこういうものを見た時にはちょっとカルチャー・ショックを受けた。イタリアにはけっこうこの天使の輪を持つものは多い。

さて、この聖ペテロ像前には順番待ちの列ができている。これは、ペテロの右足に触れることで、何らかの御利益があると信じられているらしい。ガイドブックにもこれについての表記がなく、知っている方がいたら、是非とも教えて欲しい。

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<聖人の右足>by GR1s(Fujicolor Natura1600)

と、いうことで、聖人の右足はずいぶんとすり減っています。

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コメント

またもこんばんは♪
最近天使と悪魔を読み直したもんで(笑)

サンピエトロ寺院はミケランジェロの作品ですが
サンピエトロ広場はベルニーニの作品です
またこの記事の前のスイス人衛兵の制服は
ミケランジェロデザインで
就職条件に身長もあるそうです
ついでにお給料もとっても高いらしい
ヒョウちゃんは背が高くいらっしゃったので
きっと受かりますね
あっ!スイス人じゃなきゃだめだったかも(汗)

投稿: trintrin | 2010年7月 5日 (月) 18時13分

trintrinさん、こんにちは。
やあ、すげえですよ。3年半以上の記事に反応していただいたのは初めてです。
作り手としては、これほど嬉しいことはありません。

いやあ、わたしゃ、身長170cm代ですし、スイス国籍でもないので、不合格です。
それにしても、衛兵の制服ミケランジェロのデザインだとは初めて知りました。ミケちゃん(ここまでくだけて呼ぶか!)はあの手の人でしたから、若い男性を選ぶのに、必死だったのかも知れん。なんつって。

あと、サンピエトロ広場までが、ベルニーニの作品だったとは。これまた、初耳でした。
個人的には、サンピエトロ寺院の中より、クーポラに是非とも上がっていただきたいです。
聖人がずらっと並んでいて、壮観です。

ああ、もうイタリア、5年も行っていない。
慢性的イタリア病なんですけど、次はいつだろう。

投稿: ヒョウちゃん | 2010年7月 5日 (月) 23時59分

しつこくごめんなさい

ミケちゃんの彫刻作品でアソコが
(ミケちゃんに限らずですが)
イチジクの葉っぱで隠されてるのは
こちらの(バチカン)ご主人様で何代目かの方が
エロすぎ!
と全部ちょん切っちゃったそうです
で切り口を隠すのに
イチジクの葉っぱを後から付けたとか・・・

いまもバチカン法王庁のどこかに
沢山のちょん切られたアレが残っている
ミケちゃん知ったら悲しむでしょうね~
痛そうな話でごめんなさい
ローマに行ったのは2008年でした
ワタクシもローマまた行きたーい!

アローイじゃなくて
ボーノボーノしたいです

たびたび失礼しました
天使と悪魔読み終わったので
おとなしくしています

投稿: trintrin | 2010年7月 6日 (火) 18時55分

trintrinさん、こんにちは。
あのイチジクの葉で隠したやつ、フィレンツェにもたくさんあります。
フィレンツェもまた、ミケちゃんの活動場所でして、フィレンツェの君主に庇護されていたのではなかったかと思いますね。
その後、「みだらだ」という理由でイチジクが登場したわけですが。
一応これには、女性版もありまして、ちょん切るものがないので、葉っぱだけを貼り付けたのではないかと想像します。
フィレンツェだったら、市庁舎でもあるヴェッキオ宮殿の入り口のあたりに、イチジクの葉で覆われた部分を持つ男女の像が対でお出迎えしてくれます。
この像、本体(とはいえ野ざらしなのでレプリカと思われます)が白いのに対して、イチジクの部分は真っ黒なので、すごく不自然な感じがします。
ローマだけでもイタリアは十分に時間をかけられますが、是非ともフィレンツェにもおいでませ。
こちらも、ぶらついているだけでも3~4日はつぶせます。

trintrinさん、おとなしくしてないで、あれこれ反応してください。ただいま、画像のスキャンができない関係で記事が書けませんから。
是非ともお願いします。

投稿: ヒョウちゃん | 2010年7月 8日 (木) 00時32分

えへへ
調子に乗ってまたもや・・・

ヴェッキオ宮殿は映画ハンニバルで出てきた広場のところでしょうか?
メデイチ家がパトロンとなったのはミケちゃんのほかに
同じアレ(笑)なレオちゃんやポッティチェリなど
アルノ川沿いの美術館にたっぷり飾られてますね
たしかにフィレンツエもイチジクだらけでした
(女子の部はちょっと覚えていなかったので次回の宿題にします)
イタリアはやはりカトリックおひざ元のためか芸術=宗教
絵画も彫刻も建築というイメージです
これがスペインになると自身の地位や名誉、欲があらわになった自画像がザクザク出てくると最近勉強しました

この時は川を渡ったとこのビッテイ宮へもちょっと行きましたがあまりの巨大さにげんなりして昼間っから
キャンティ、ガブガブいっちゃってその日を無駄にしたっけ

もっと沢山勉強してまたイタリアに行きたーい!

投稿: trintrin | 2010年7月10日 (土) 12時41分

trintrinさん、こんにちは。
ヴェッキオ宮はたぶんハンニバル(小説は読んだけど、見てないです)に出てきたシニョーリア広場にある建物です。
レプリカですが、ミケちゃんのダビデ像(若い方)があって、その小脇にイチジクの葉を持つ男女の像があったと思います。
ウフィツィ美術館からすぐのところで、この広場あたりには、騎馬警官もいるし、フィレンツェを観光で訪れる人は必ずと言っていいほど、行き来しているはず。
レオちゃんはサンタクローチェ教会に墓があります。
フィレンツェは3回も訪れているんですが、ウフィツィはたった1回きり。一度ゆっくり見て回りたいのですが、高額な入場料とかなり並ぶので、ちょっとなという感じですね。まあ、そこでボッティチェリのビーナスも見たのですが。
ピッティ宮は、訪れていないですね。
ま、それだけ、ただ出歩くだけでも、いろんな被写体があるわけで、退屈しないです。次の課題かな。

スペインも、訪れています。このブログではあまり出てきませんが。

キアンティ昼間からがぶ飲み。いいじゃないですか。
郷に入れば郷に従えです。
ああ、イタリアワイン、安いやつでいいから、またイタリアで飲みたいなあ。

そそ、このブログはいろいろカテゴリー分けしていますから、trintrinさんのお好きな、食物をはじめとして、いろいろなものがあります。
そろそろ仕事も一段落してきたので、また記事を書こうと思いますが、どんどん食らいついてきてください。

投稿: ヒョウちゃん | 2010年7月11日 (日) 12時33分

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