ナマズカレーを食す
いよいよ本格的なミャンマーの料理を食べる時がやってきた。ミャンマーの料理というと、油を使えば使うほど高級であると信じられているフシがある。ミャンマーを旅した人の旅行記を読んでも、ただの炒飯や焼きそばでも信じられないくらい油っぽかったとある。果たしてそうなのか。
宿はスーレー・パヤー通りなどから離れている。軽く20分も歩けば、繁華街のレストランには行くことができるだろうが、すでにヤンゴンの街は暗い。歩道には昼間いなかった各種の露店が出ている。スーレー・パヤー通りに近づくと、インド系住民の経営する食堂が目立つようになるが、ここで食べられるのは、インド料理だ。
行くことにしたのは、ダヌピューというミャンマー料理の店。とても歩きにくかったので、軽く30分はかかってしまった。なかなか繁盛していて席を見つけるのが難しそうだと思ったら、上の階に招かれた。
メニューを渡される。もちろん外国人メニューで、英語表記。だが、料金を明記していない。まあ、それほどのことはないだろうと思い、ナマズのカレーとレモン・オニオン・サラダを頼むことにした。
<ダヌピューのカレーセット>GRD
料理名を告げたのは、ご飯の右にある「ナマズカレー」と左にある「レモン・オニオン・サラダ」のみ。ご飯、スープ、山盛りの生野菜はどうやらおかわり自由らしい。蓋をしてある皿に入っているのは、緑色の生唐辛子や香辛料だった。それではいただきます。
ミャンマーの料理は一般的に「カレー」と呼ばれているが、もちろんインドのカレー、タイのカレー、日本のカレー料理とは異なるものである。それは、料理の具材をタマネギとスパイスで炒め、水分がなくなるまでじっくりと煮込んだものである。こうすることで具の表面が油で覆われるように仕上がる、「油戻し煮」という調理法だという。カレーとは呼んでいるが、一応便宜的にそう呼んでいるに過ぎない。
<ナマズカレー>GRD
メインとなるナマズ。これはちっとも辛くなかった。かなり煮込まれていて、ナマズの身はそぼろ状になっていた。いわれていたほどぎとぎとではなく、まあ食べやすかった。これをご飯にかけて食べる。ミャンマーのご飯はもちろんインディカ米だが、やはりインドに近いという要因があるのか、さらさらしている。タイやインドネシアのご飯は水分があって比較的親しみやすいのだが。でも、インドほどぼそぼそしていない。その中間くらいか。ご飯をたくさん食べたい人には、向いているかも知れない。
一方、副菜のサラダは、タマネギをレモンであえただけではなく、どこか鰹節のようなものが混じる。漬け物みたいな味もするが、タマリンドで酸味を出しているようである。これもまた、ご飯と合うかも。
山盛りの生野菜は、主にキャベツとレタスをいただく。その他に、よくわからない葉物や茎の付いたものもあったが、遠慮した。生唐辛子はちょっと囓ってみたが、激辛ではなかった。
<スープ>GRD
むしろ、意外だったのは、スープである。見た目は醤油を使ったような色合いだが、さっぱりとしていて、なかなか美味しい。昼間シャンヌードルで出た、高菜がメインとなっていた。画像ではわからないが、春雨のようなものも入っていた。
ミャンマーの人たちは、家族連れや仲間とやって来ては、一品注文し、ついてくる副菜をバリバリと食べ、もちろんご飯も何回かおかわりする。かなり大食いの国かも知れない。気になる料金だが、ビールの大瓶も入れて、3,200チャットでありました。
追記:とんびさんのユーラシアブログにダヌピューのカレーに関する記事がアップされました。こちらからもトラックバックさせて頂きます。
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コメント
ここは自分もいきましたよ。
でも、なまずカレーか、、気づかなかったなぁ。
なまずは細切れなんですね。油も少ないということだし。
試してみたかったなぁ。
自分はチキンカレー。チキンは油多かったですよ。
TBしますね。
投稿: とんび | 2007年1月17日 (水) 23時05分
とんびさん、コメント並びにトラックバックありがとうございます。
ようやく、書き込めるようになりました。
まあ、メンテナンスがやっとうまく行ったようなので、設定など直して、CDと書籍を画像を使って紹介できるようになってます。
なので、本日は記事のアップはなしです。
ナマズカレーはですね、偶然見つけたというか。
ガイドブックのミャンマー料理のところで、いろいろ見ていて、どうせ食べるならば、魚が無難かなとか思っていました。
油戻し煮(カレー)については、後日本格的なのを食べています。
ダヌピューのカレーは、紹介されているほどには美味しくなかったようにも思います。
こちらも、あとでトラックバックしておきますね。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年1月17日 (水) 23時23分
ヒョウちゃん、こんにちは。
ミャンマーとカレー料理で検索をしたら、ここに迷い込んでしまいました(笑)。
実は新大久保でナマズのカレーを食べたなぁという記憶があったので、ミャンマーのカレーにはどんなものがあったかなと思って探したんですが、実際にはいろいろな具材が用いられているようです。
ちなみに、魚のカレーは私の場合はなんといってもマレーシアですが、日本の缶詰が意外と強敵です(笑)。
投稿: 伊 謄 | 2008年4月16日 (水) 00時05分
伊 謄さん、こんにちは。
まあ、ミャンマーのカレーなので、色はともかくそんなにカレーっぽくないですね。
自分の「魚」カレーですが、これは後日登場します。もう、なんのことかおわかりでしょうけど。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年4月17日 (木) 20時55分