黄枝記の雲呑麺と油菜
マカオの宿に到着した時にはすでに昼食時間を過ぎていた。朝にお粥を食べた時には満腹だったが、激しく空腹を感じる。とりあえずセナド広場に行ってみようか。
<セナド広場>MZ3/35mm/RVP100
マカオもどんよりした天気で、今にも雨が降り出しそう。7年ぶりということで、もちろんセナド広場までの道を思い出せず、反対方向に行ってしまったりする。ガイドブックの小さな地図ではなかなか判断しにくい。
それでも、前夜のように激しく間違うことなく、なんとかたどり着いた。道のりは思い出せなかったものの、これでマカオ半島の中心部に関しては、地図を見なくてもほぼ大丈夫。
さあ、昼メシである。何を食べようか。お粥を食べたからここは麺にしよう。麺はやっぱり雲呑麺だよなあ…と思いつつ、店をチェック。牛乳プリンで有名な義順牛奶公司の隣、明苑粥麺は満席で入り込む余地はなさそう。セナド広場の奥へ。すると、黄枝記という渋い店を見つける。間口は狭いが、上の階が空いているらしい。結局落ち着いたのは、最上階(日本風にいうと3F)。
<黄枝記店内、アンティーク調>GRD
注文は雲呑麺と油菜と呼ばれる、青菜のオイスターソース掛け。香港・マカオの麺は小ぶりの椀で出るため、サイドメニューがどうしても必要なのである。メニューにはもちろん英語表記、日本語表記、さらにはポルトガル語表記もなく、漢字のみ。雲呑麺は口頭で注文。これくらいなら、広東語風に発音も可能。油菜はメニューを指さした。
さて、注文したものが来るまでしばしガイドブックを開く。あ、ここ載ってました。1946年の創業。十月初五街という、セナド広場からちょっと入ったレトロな通りに本店があるようだ。また、香港の中環にも支店がある。それに、竹を使った独特の麺打ちとある。香港の店には、週2回マカオから麺を送っているようだ。それに、この混み具合はなかなか期待できそう。
<雲呑麺>GRD
やって来ました。雲呑麺。清湯の中には、麺と雲呑が見え隠れする。ただし、それほど大した量ではない。ではいただきます。うん、やはり極細の麺は弾力性十分。ここは、外国だから、日本蕎麦やラーメンみたいにずずっとやるのはタブー。この麺がどこまでもからみついているみたいで、一口分を食べるには、途中でかみ切るしかないようだ。でも、ずずっとやりたいなあ。その方が喉ごしなども味わえるし、もっと美味しくなると思うのだけど。スープには、オキアミのようなほのかなエビの味が付いている。でも、これは好みが別れそうだなあ。わたしゃ、問題ありません。
<油菜>GRD
食べている間に、サイドメニューが運ばれてきた。湯がいた青菜にオイスターソースをかけたもの。別のバリエーションとしては、オイスターソースをXO醤にするという手もあり。それにしても、かなりの太さと量。葉に近い部分が食べやすいが、茎の部分もけっこう柔らかい。問題なのは、滑りやすいプラスチック製の中国箸を使いこなすことだろう。油菜をつまみながら、麺を食べる。
<プリプリの雲呑>GRD
麺もともかく、雲呑も忘れちゃ行けません。この雲呑は絶品です。小ぶりのエビがプリプリしてます。雲呑も柔らかくて最高です。おそらく、この雲呑を初めて食べた人は、今まで食べていた雲呑はなんだったんだろうと思うでしょう。
ごちそうさまでした。雲呑麺、17.5パタカ。油菜、17パタカ。伝票を置いていくので、入口のレジで払います。さあ、観光に出かけよう。
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コメント
こんばんは。
雲呑、最高に旨そうですね~!
プリプリの食感がきっと旨さを更に引き立てるんでしょうね。
中国圏では、あまりずずっとやってはいけないという意識がなかったのですが、やはり上品にすすっていくべきでしょうかね。
青菜も美味しいですよね。香港もそうですが、野菜を多く使った料理ばかりで味だけでなくて、健康志向であるところも中華圏の料理はいいと思います。
投稿: 旅ランナー | 2007年4月11日 (水) 00時03分
ずーっと以前マカオに行った時は、ポルトガル料理を食べました。確か鳩肉の料理があったような。
もう今ではやってないかな。
投稿: マサエ。 | 2007年4月11日 (水) 10時10分
☆旅ランナーさん、こんにちは。
ここの雲呑麺、よかったです。
いちお、麺をずるずるやるのは、日本だけと聞いています。
この店内もそういう音は聞こえませんでした。
シンプルな茹でた青菜にオイスターソース、しつこくなくていいですよ。
でも、日本人にはボリューム的に凄いかも。
消化はすぐですが。
中華を食べると、野菜不足に陥りがちなので、これはお勧めです。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年4月11日 (水) 21時11分
◇マサエ。さん、毎度です。
ええ、もちろんポルトガル料理食べましたよ。
マカオまで来て、これを食べなきゃ、来た意味ないし。
もう少ししたら、そちらもアップさせていただきますので、お楽しみに。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年4月11日 (水) 21時13分
黄枝記、行きましたよ。水餃牛腩麺と酥炸魚球を食べました。餃子もエビがたくさん入っていました。
該当HP(下のほう) http://tombi.web.infoseek.co.jp/hongkong/hongkong11.htm
投稿: とんび | 2007年4月14日 (土) 12時10分
△とんびさん、こんにちは。
とんびさんの食べた麺はともかく、酥炸魚球は美味しそうですね。
これが夕食だったのですね。
足りましたか?
投稿: ヒョウちゃん | 2007年4月14日 (土) 13時50分
酥炸魚球、おいしいです。今度、試してみてください。
確かに、ちょっと足らなかったので、少し歩いたあとで、義順で牛乳プリンと卵を食べました(笑)
投稿: とんび | 2007年4月14日 (土) 14時08分
とんびさん、早い反応でありがとうございます。
確かに足りないですよね。夕食としては。
義順は、僕も夕食後にデザートを飛ばして、食べに行きました。
こちらはあとでアップします。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年4月14日 (土) 14時17分
雲呑麺を偏愛するやまきちです(^_^;)
最初、麺が見えないなーと思いましたが結構入ってますね。細麺で美味しそう。いいなぁ~
竹で麺を打つといえば、箱根湯本駅からすぐの日清亭などでも食べられるのですが、前に食べた時は普通だなと思った記憶が。
ただしココは細麺じゃなかったので、細い方が弾力感じられていいのかな。それとも逆?(笑)
投稿: やまきち | 2007年4月19日 (木) 19時45分
やまきちさん、こんにちは。
熱いマカオからのレポ、いかがだったでしょうか。
香港・マカオで麺といえば、やっぱり雲呑麺です。
あと、2回麺は食べました。たぶん、レポするでしょう。
雲呑麺は絶対極細麺ですね。食感に違和感のある人もいるようですが、わたしゃ、好きです。
ここのは、コシが最強ですね。竹で打つのもあるでしょうが、かん水をかなり使っているようです。
弾力というよりも、固さを感じますけどね。
食のレポはまだ続きますので、またよろしくです。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年4月19日 (木) 20時57分