阿里山森林鉄道
台湾を通る北回帰線直下にある嘉義から阿里山を結ぶのが阿里山森林鉄道である。もともとは阿里山地域で伐採された木材を運ぶために作られたもので、設計は東京帝国大学教授の琴山河合博士である。ただ、軌道が762mmという超狭軌のため、おとぎ列車のような味わいもあります。また、途中にある三重スパイラルループなど鉄道ファンにとっては垂涎の路線でもあります。
<阿里山森林鉄道・阿里山5号>MZ3/28-105mm/Fujicolor Super400
嘉義に到着し、阿里山森林鉄道に乗り換える。ただし、阿里山森林鉄道は超人気路線で、嘉義駅の窓口ではチケットを入手できない。自分の場合は、台北の勝美旅行社と連絡を取り、チケットを入手しました。
ただし、裏技があって、嘉義駅のチケット売り場付近をうろついていると、声をかけてくるおばさんがいます。が、決して怪しい人ではなく、この人たちが阿里山の旅社とセットになった阿里山森林鉄道のチケットをプレミア価格で売ってくれるはずです。もしかしたら、鉄道ではなくてバスかも知れないけど…。また、嘉義からひとつ行った北門駅では正規のチケットを販売しているらしいです。まあ、旅行社に頼むのが一番かと思いますが。
<客車内>Coolpix880
通路を挟んで2座席と1座席。ドアからステップに足をかけて乗り込むと、客車が傾くほどの軽便な作り。はっきりいってバスよりも狭いです。大きな荷物は積み込む余地がないですね。自分の場合は、たまたま客車の最後部で2座席分のところが1座席でしたので、そのあいたところに荷物を置いていました。
ところで、この鉄道は標高30mから2216mまでの標高差(阿里山線)があり、嘉義ではまったく機能しなかったエアコンが終点では凍えるほど効いてくれます。それは、熱帯から亜熱帯、さらには温帯までということにも通じ、標高が上がるに連れ、植生も異なって来るというものです。ちなみに、わたしが訪れた3月末で阿里山では桜が満開でした。
さらに、夜明け前阿里山森林鉄道の支線、祝山線の運行があります。これは、阿里山の御来光に合わせて2便のみというもの。
<祝山線>Coolpix880
こちらは、ロングシートの通勤タイプの車両。嘉義からの優等列車に比べ、かなり長い編成にもかかわらず、座れない客も出るくらいの人気。
<終点祝山>Coolpix880
標高2451m。この標高差は鉄道の中でも随一だとか。
<静態保存の蒸気機関車>MZ3/28-105mm/Fujicolor Super400
現在はさすがにディーゼル機関車による運行ですが。かつての主力。
阿里山森林鉄道はまだ地震による影響や事故の影響もあるようなので、その時の状況を確認してからお出かけ下さい。
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コメント
はじめまして。今度乗ってみたいなぁと思っていたので参考になりました。祝山線も乗ってみたいです
投稿: 鉄道トリビア・ながら | 2008年6月21日 (土) 11時36分
ながらさん、こんにちは&はじめまして。
1年も前の記事にコメントありがとうございます。
記事にも書いてありますが、乗る場合は事前の手配がいいと思います。
祝山線はたまに運休することもあるようなので、確認してから行かれるといいと思います。
自分の場合は、ガスがひどくてご来光は拝めませんでしたが。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年6月21日 (土) 13時12分