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2007年7月22日 (日)

レモンのお酒

ナポリのあるイタリア・カンパーニャ州はレモンの一大産地である。最近日本でもレモンピールに漬け込んだ蜂蜜飲料がでているが、南イタリアではレモンを上手に食用にしている。レモンから作った酒があるということを耳にして、ある日の夕食時に食後酒として頼んでみたことがある。

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<リモンチェッロ>GR1s/28mm/Fujicolor Super400

中央の黄色い液体の入ったグラスがリモンチェッロ(Limoncello)。これは、レモンの皮をアルコールに浸して、香りと色を抽出し、その後皮を取り出して砂糖を加えたリキュールである。冷蔵庫でよく冷やした状態で飲むのがよいとのことで、このナポリのレストラン、カヴール(Cavour:Piazza Garibaldi 30)では、うっすらとグラスに氷がついている状態で供された。

砂糖が加えられているので非常に甘口で、食後酒としてぴったり。だが、アルコール度数は30%以上とかなり高め。たくさん飲むには適していません。

カヴールはナポリの駅前ではかなりまともなレストランで、料理もかなり美味しいです。ナポリ駅前はこれがイタリアかというようなカオス状態。失業者があふれ、ゴミが散乱してます。最初降り立った時にはインドみたいだなと思いました。そんな状態ですが、裏通りには隠れ家的なプチホテルを見つけ、5泊もしてしまいました。もちろん、カヴールにもほとんど毎晩顔を出し、楽しませてもらったことは言うまでもありません。

さて、グラスで提供されたリモンチェッロですが、南イタリアの名産品ということで、ボトルにも特徴があります。次の年、またイタリアを訪れ、前回まわりきれなかった南イタリアをぐるっと回ってきました。その時にも、リモンチェッロを頼んでみました。

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<リモンチェッロ専用容器>Coolpix880

カタンツァーロというカラブリア州の山間の町にて。ちょうどイタリアをブーツの形でたとえると、土踏まずのあたりに相当します。ここに行くことにしたのは特に動機がなくて、敢えていえば、バーリからターラント経由でレッジョ・ディ・カラブリア(中村俊輔の所属したレッジーナのある都市)に行くにしても移動ばかりになるからとその中間あたりにあるカタンツァーロにも行ってみるかというちょっと希薄なもの。

ただし、アクセスは困難を極めて、なんとかfs(イタリア鉄道)カタンツァーロ中央駅までたどり着いたものの、街は遙か彼方の山の上にあるという状態でした。駅前はタクシーもなく、バスもあるか不明。重い荷物を担ぎ山道を歩き出したところ、雲行き怪しく雨が降ってきそうな感じでしたが、ラッキーなことにツーリストのクルマが止まってくれて、街まで連れて行ってくれました。宿を確保しましたが、宿泊客は自分ひとり、旅行者もほとんどなく、眠ったような街でした。ちなみに、中央駅からはロープウェイがあるのですが、なんと土日は運休。また、カタンツァーロ・リド(海岸)駅と街の中心カタンツァーロ・チッタ駅までは、カラブリア鉄道(FDC)という私鉄が結んでいますが、これまた土日は運休という始末でした。ちょうど日曜日に当たってしまっていたのですね。

さて、人気のないところでしたが、探すと数軒のレストランもあり、そこで頼んだのが上の画像。本当は食後のエスプレッソを頼もうとしたのだが、そこではコーヒーがなく、リモンチェッロを勧められたのでした。

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<ローマでリモンチェッロ>Ixy Digital500

2005年のローマからパリまでの旅でも最初にローマでリモンチェッロを頼みました。これは量が一番多かったです。その後夜の撮影に出てみましたが、足元がふらついていたかも。

とにかく飲み過ぎには注意しつつも、たまにはこういうリキュールもいいのではないでしょうか。

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