続ローラン・ギャロス

テニスのフレンチ・オープン会場、ローラン・ギャロスにはいくつかのコートがあります。このうち決勝が行われるのは、フィリップ・シャトリエ・コート。元国際テニス連盟会長の名前を冠したコートです。もちろん、スタジアム付きで、ここだけは公開されていません。ただし、スタンドの途中までは登ることができて、覗き窓のようなところからはコートの一部がちらりと見えます。ここができたのは、1995年のことなので、ボルグやレンドルはプレーしていません。

＜フィリップ・シャトリエ・コート＞MZ3/35mm/Fujicolor Superia100

ここに隣接するコートが、スザンヌ・ランラン・コート。スザンヌ・ランランとは1920年代に活躍したフランス人女子選手。フレンチとウィンブルドンシングルスとダブルス６勝ずつ。つまり、24タイトルも取っています。ここには、スタンド部分に入場可能でした。

＜スザンヌ・ランラン・コート＞MZ3/35mm/Fujicolor Superia100

正面のレリーフがスザンヌ・ランランです。その他、No1コートも、入場可能。まあ、これらがスタンドを持つ重要な選手が登場するコートですね。しかし、大会の本戦はシングルスで128選手つまり１回戦では64試合行われるため、これらのコートだけでは大会運営ができません。さらに付け加えると、シングルスには男女双方があり、これに加えてそれぞれのダブルスとミックス・ダブルスの試合もあります。そのため、スタンドのないただの番号だけが振られたコートも存在します。こんなところでは、大会のない日でもジュニアたちが練習していました。

私事ですが、一時テニスに打ち込んでいたことがあり、土日はテニス漬けでした。ジュニアたちの練習風景を見る限りでは、当時の自分でもなんとかついて行けそうな感じではあったような。

さて、No1コートのスタンド上には歴代シングルス優勝者の名前を刻んだプレートも並びます。

＜優勝者のプレート＞MZ3/35mm/Fujicolor Superia100

ボルグにエバート。懐かしいですね。まだ数年分はプレートを飾る余裕があったようですが。そのあとはどうなるんだろう。

ここを訪れたのは、2005年８月のことで、ローマからパリを陸路でゆっくり移動しました。途中かなり暑かったですが、パリまで来ると涼しささえ覚えます。シャツの上に羽織るものが欲しかったので、ローラン・ギャロスのショップを覗いたのですが、一番安かった薄手の長袖トレーナーが、40ユーロもしました。でも、泣く泣く購入。こういう時にユニクロがあったらと思いました。

さて、最後にカルトクイズ。下の画像の選手は誰でしょう。男子シングルス優勝者で、決勝の相手は若き日のアンドレ・アガシでした。

＜博物館の展示写真パネルより＞Ixy Digital500

これ知っていれば、かなりのテニス通です。

それにしても、ローラン・ギャロスはけっこう楽しめます。同じようなシチュエーションとしてロンドン郊外にはウィンブルドンがあり、これまた地下鉄で訪れることができます。同じように博物館があり、ここの一角に芝のセンターコートを覗けるところがありますが、その他のコートにはアクセス不可能です。まあ、沢松和子さんの名前があったところはちょっと感動しましたけど。ウィンブルドンについては、画像をスキャンしていないので、いつか機会があったら、ご紹介したいと思います。