アルファマ地区
市電28番を降りると、アルファマ地区。ここはなんといっても、サン・ジョルジュ城が有名です。かつては入場料もなく、自由に出入りできたというのに、入場料を取るようになってしまいました。まあ、内部はごく普通の城なので、サンタ・ジュスタのエレベーターから眺めただけでここはパス。
アルファマにはいくつかの展望台があります。まずは、サン・ジョルジュ城の下にあるサンタ・ルジア展望台の眺めをどうぞ。それにしても、自分の悪い癖が出て、カメラを水平に構えられない。
<テージョ川を望む>MZ3/50mm/RVP F
リスボンは実は海に面していません。面しているのはテージョ川(Rio Tejo)。イベリア半島で最も長い川で、源流はスペインのテルエル付近から全長1008kmを流れます。リスボン近くは河口部にあたり、それはまるで海のようにも見えます。ちなみに、スペインでの呼び名はタホ川(El Tajo)。このような河川なので、外洋航路を持ち、ポルトガルの大航海時代、ほとんどの船はここから出港しています。日本の戦国時代の天正少年使節団もここリスボンに初めて上陸してからは、陸路でローマを目指しました。あの沢木耕太郎も、サン・ジョルジュ城で拾った新聞の片隅にあった船の動静欄に目を通して、そのまま日本に帰ってしまおうかと一瞬考えたほどのところです。
アルファマを歩くとなまがわきの洗濯物が干してあったりします。下を通りかかると絞り切れていない雫が垂れてくるのもアルファマ情緒のひとつでしょうか。
<洗濯物>MZ3/50mm/RVP F
今回のアルファマはほとんど散歩しただけ。まあ、挨拶替わりです。そのかわり、カテドラルに初めて入ってみました。もうご存じでしょうが、カテドラルとは司教座のあるカトリックの教会です。いわば、その地域の統括教会。リスボンのカテドラルはバラ窓が有名です。
<司教座とバラ窓>GRD 3:2mode
初めて入りましたが、けっこう良かったですよ。リバーサルヴァージョンはやや失敗しました。ここではなしとします。
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コメント
2年前にリスボンには行きましたが、懐かしいですねぇ~
確かサンジョルジュ城の下から、自分も眺めた記憶があります。カフェが横にあったような・・・
街全体もどこか寂しげな雰囲気がありますが、趣があっていいところですよね。
投稿: 旅ランナー | 2007年9月15日 (土) 12時40分
こんにちは。
テージョ川の話しは、先月トレドに行った時と思いますが、
ガイドさんが話しておりました。
サン・ジョルジュに初めて行った時は市電の乗り方が分らず
歩いていきました。
ガイドブックには無料と書いてあったのに有料で入口で
止められました。
投稿: のぶくん | 2007年9月15日 (土) 12時57分
◇旅ランナーさん、こんにちは。
時間があったら、もっとゆっくりアルファマを歩いて、夜はファドなどを聴きに行くのもいいなと思います。
今回は他にも行きたいところがあったので、残念でした。
ファドはまた次回でしょうか。
一体いつになることやら。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月15日 (土) 15時30分
△のぶくん、こんにちは。
をを、テージョ川の上流、「歩き方」の地図を見ていたら、トレド付近も流れていますね。
市電だけなら、ブック・ドイシュという、2回有効券をキオスクなどで購入して、運転手にハサミを入れてもらうことでしょうか。
でも、新型車両だとどうするんだろう。
セッテ・コリナーシュのセンサー下に、チケットを入れるスリットがあったかも知れません。
サン・ジョルジュ城はいつの間にか有料になってしまったんですよね。
しかも、5.0ユーロって、とんでもない値段設定だと思いませんか?
投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月15日 (土) 15時39分