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2007年9月17日 (月)

ジェロニモス修道院

すでに1ヶ月以上前のこととはいえ、なかなかリスボンから抜け出せなくて申し訳ないです。とはいえ、観光らしい観光をしたのは、2日目になってから。カイス・ド・ソドレから市電15番の新型車両でベレン地区へ。ここには、ジェロニモス修道院、発見のモニュメント、ベレンの塔と見所がたくさん。特に、ジェロニモス修道院とベレンの塔は世界遺産に登録されています。

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<ジェロニモス修道院>MZ3/50mm/RVP F

何とも長大な建物です。上の画像は南門。聖母マリアに捧げられたものだそうです。

ここは語るのもうんざりするほど昔、ツアーでやって来たことがあります。その後の個人旅行でも入口までたどり着きましたが、順番待ちの凄い行列にすごすご退散しました。わたしがここを訪れたのは日曜日で、14:00までなら入場料が無料の日です。早朝に来たためか、あまり順番待ちはしていません。

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<回廊>MZ3/50mm/RVP F

入っていくと中庭のある回廊に出ました。ここは記憶がない。ツアーで訪れた時にはどうやら、教会部分だけを見学したようです。回廊は上の階にも上がることができます。一部の部屋には見事なアズレージョも。ジェロニモス修道院の最大の見所は、「地球の歩き方」に寄れば、この回廊部分だともいいますが。

いったん引き下がって、教会部分を見学しようとしたのですが、かなりの列が出来ていました。それでも、30分待ちくらいで入場。

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<教会内>GRD 3:2mode

内部は見事な装飾が施されています。真ん中の神父ですが、「静粛に」を告げているところ。何しろ凄い数の観光客でしたから。教会内は暗いため、GR-Digitalの出番となりましたが、ここではISO800くらいに感度を上げてノーフラッシュ撮影しました。

ところで、このジェロニモス修道院はエンリケ航海王子(Infante Dom Henrique、1394-1460)の業績とヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama、1469-1524)のインド航路発見を記念してエンリケ航海王子の建てた礼拝堂の跡地にマヌエル1世(1469-1521)が1502年に着工したものです。従って、教会内にヴァスコ・ダ・ガマの石棺が置かれているのも不思議ではありませんね。

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<ヴァスコ・ダ・ガマの石棺>MZ3/35mm/RVP F

棺の上に本人の像が。非常にわかりやすいです。画像では見づらいかも知れませんが、足元には花が供えられていました。また、ヴァスコ・ダ・ガマの棺と並び、ポルトガルを代表する詩人、ルイス・デ・カモンエスの棺もありました。

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<カモンエスの棺>GRD 3:2mode

カモンエスは詩人ではあるものの、軍人としてセウタ(現在モロッコにあるスペイン領)に赴任し、戦闘によって右眼の視力を失ってます。その後、ゴアとマカオに赴き、晩年帰国し、「ウス・ルジアダス」を刊行しました。その内容はヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓を讃え、ポルトガル大航海時代の繁栄を格調高く謳ったものとなっているそうです。

今回はカモンエスを調べたことで少し勉強になりました。ベレンについてはしばらく続きます。

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コメント

ここには、いろいろな有名人がいるようですが、ヴァスコ・ダ・ガマの棺、見たみたいなぁ。
無料の日にあまり並ばずに入場できたってのはラッキーでした。よく調べていくに限りますね。

投稿: とんび | 2007年9月23日 (日) 16時19分

◇とんびさん、こんにちは。
日曜日が無料ということはわかっていたので、リスボン2日目は絶対にここに行くことに決めていました。
有名どころのお墓というと、セビーリャのカテドラルにはコロンブスの墓がありますね。
また、フィレンツェのサンタ・クローチェ教会にはダンテ、ミケランジェロ、マキャベリ、ロッシーニ、ガリレオ・ガリレイなどの墓があります。

これらの棺はやっぱり一見の価値がありますね。

投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月23日 (日) 16時58分

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