リスボンの市電
リスボンでのレトロな乗り物はなんといっても市電です。前回の記事でサンタ・ジュスタのエレベーターをアップしましたが、わたしは展望台から連絡通路でカルモ教会脇に出て、その後、カモンエス広場に出ました。カモンエスあるいはカモンイスとは、ポルトガルを代表する詩人で、Luís de Camõesのこと。ヨーロッパ最西端にあるロカ岬には彼の詩の一節、「ここに地終わり、海始まる」を刻んだ石碑が建っています。
カモンエスはそれほどの大詩人だったせいか、マカオでもカモンエスを記念した公園などがあるほどです。また、ベレン地区のジェロニモス修道院にはヴァスコ・ダ・ガマと並び彼の石棺があります。
<カモンエス広場のペソア像>MZ3/35mm/RVP F
とはいえ、この広場の一角ア・ブラジレイラというカフェの前には、やはりポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアの座像があり、これと並んで記念撮影する人たちで、賑わっています。カモンエスの像は広場中央にあります。
ここにやってきたのは、市電28番に乗るため。この路線は、ここから急坂を下り、狭い道を轟音を立てながら疾走して、アルファマへと進みます。市電の料金はケーブルカー、エレベーターと同一で、もちろん1日乗車券も利用できます。
<市電の運転席>GRD
さて、市電はアルファマに到着。降りることにします。
アルファマというと、サン・ジョルジュ城やカテドラルなどがあり、ファドのレストランなどもあります。民家には洗濯物がかかり、いかにもヨーロッパの田舎風なのどかさです。
<カテドラルと市電>MZ3/20mm/RVP F
この時ばかりは色が強く出過ぎました。市電はかなり広告が目立ちます。基本の色は、ケーブルカーと同じイエローですが、この赤い車両はCarrisが運営する、ツアー用の車両かも知れません。下は、モノクロヴァージョン。
<カテドラルと市電、モノクロヴァージョン>GR1s/28mm/Neopan Acros
レトロそのものの旧型の市電ですが、こちらは前乗り後ろ降り。ところが、リスボンには新型の車両の走る路線もあります。フィゲイラ広場からベレン地区を結ぶ、市電15番です。こちらは、どこのドアからも乗降可能で、2両連結。
<新型の市電>MZ3/20mm/RVP F
<新型車両内部>GRD
かなりモダンです。こちらは外装は全面広告。落書きはありませんでした。乗っていて楽しい市電ですが、やはりこの28番と15番がお勧めです。リスボンの交通事情とアルファマについてはまた、アップします。
また、フォトギャラリーを作りましたので、こちらもどうぞ。
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コメント
うわー、市電いいですねえ。
私、市電大好きなんですよ。
市電があるだけでその街が好きになってしまうほど。w
日本でも世田谷線(特に古い車両)が好きで
本気で住みたいと思ってました。w
投稿: ヒカリン | 2007年9月12日 (水) 22時40分
◇ヒカリンさん、こんにちは。
市電のあるところはわたしも大好きです。
香港はもちろんなこと、イスタンブルもローマも。
世田谷線の沿線に1年半ほど前まで勤めていました。
今は違うので、ちょっと面白味がありません。
世田谷の図書館で世田谷線というかかつての玉電の歴史の本があったんですよ。
借りませんでしたが、これによると、けっこう支線があって、現在陸の孤島のような砧のあたりも走っていたそうです。
今でも、たくさん市電が走っていると面白いだろうなあ。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月13日 (木) 20時17分
こんばんは。
リスボンの市電は好きですね。
サンフランシスコで市電?らしきものに乗った事が
あるけど残念ながらあまり記憶にありません。
リスボンでは線路に止めてあった車を皆で押した事があります。
また行ってみたいです。
投稿: のぶくん | 2007年9月14日 (金) 19時42分
△のぶくん、こんにちは。
サンフランシスコの市電って、いわゆるケーブルカーって呼ばれているやつじゃないですか。あそこも坂の多そうなところで、ケーブルカーなのに、たくさん駅があるってやつですね。
映画「ダーティ・ハリー」にも登場したと思います。
線路のクルマよくありそうな話ですね。
リスボンでは市電のルートは専用路線ではないので、よくあるケースなのでしょうね。
で、のぶくんも、押したのですね。
貴重な経験です。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月14日 (金) 20時41分