サンタ・ジュスタのエレベーター
前の記事では、リスボンのケーブルカーを紹介しましたが、リスボンにはほかの地域には例を見ない独特の乗り物があります。それが、「サンタ・ジュスタのエレベーター」です。
<サンタ・ジュスタのエレベーター>MZ3/35mm/RVP F
これが、サンタ・ジュスタのエレベーター。無骨な鉄骨造りで、エレベーターは2基あります。場所は、ロシオ広場からテージョ川へと下る、オウロ通りを100mほど進んだ右側にあります。
<建造100周年のプレート>MZ3/35mm/RVP F
通りから階段を上がったところにある記念プレートです。1902年建造ということなので、今年で、105年経っていることになります。従って、エレベーターもかなりのクラシックな造り。画像がなくてすいませんが。一応、観光名所なので、わたしが訪れた時には行列が出来ていました。エレベーターに定員があるようで、なかなか順番は回ってきません。ようやく乗り込むと、中にはベンチがあり、エレベーターを操作するおじさんも乗り込んでいます。
さて、このエレベーター、「Vehicle」のカテゴリーに含めていますが、乗り物なのかというと、そうなのです。きちんとCarrisが運営していて、料金はバス、市電、ケーブルカーと同じで、1日乗車券も利用可能です。エレベーターは、バイシャ地区と高台のバイロ・アルト地区を結ぶ役目があり、上から連絡橋でカルモ教会付近に出られるようになっているのです。
とはいえ、7年ほど前に訪れた時には安全上の理由から、この連絡橋は渡ることが出来ず、サンタ・ジュスタのエレベーターはただの展望台の役目しかありませんでした。いったん上がったら、降りてこなくてはならず、片道利用が出来なかったのです。
それはともかく、展望は抜群です。アルファマのサン・ジョルジュ城やテージョ川、ロシオ広場の眺めも素晴らしいですよ。
<サン・ジョルジュ城を望む>MZ3/50mm/RVP F
リスボンの交通事情、もう少し続きます。そそ、リバーサルのスキャンは3本終了。まだまだリスボンの話題は続くと思いますが、おつきあい下さい。
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コメント
サンタ・ジュスタのエレベーターは面白いですね。
私は知りませんでした。
リスボンへは大阪万博のすぐ後に行きましたが、その頃はオンボロのカブトムシ型ベンツのタクシーがたくさん走っていました。ヨーロッパのお下がりが集まっているって感じでしたね。
数年前にリスボンを再訪しましたが、だいぶリッチになって治安も良くなっていました。
投稿: TM | 2007年9月 8日 (土) 23時01分
◇TMさん、こんにちは。
こちらには初めてですね。コメントありがとうございます。
大阪万博のすぐあとって、ポルトガルは「カーネーション革命」の前ということになりますね。
その頃は経済的にも、「ヨーロッパのお荷物」という状態だったようです。
その後、EC加盟とともに経済力も取り戻してきたようです。
リスボンは隣国のマドリッドなどと違い、比較的安全です。
サンタ・ジュスタのエレベーター、わたしも2度目のリスボン(2000年)で初めて知って、その時行きました。
その時は、連絡通路は閉鎖されていましたが、今回は通れました。
かなりクラシックなエレベーターの内部だけでも、一見の価値ありです。
是非訪れてください。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月 9日 (日) 13時29分