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2007年9月18日 (火)

発見のモニュメント

ジェロニモス修道院からテージョ川寄りにあるのが発見のモニュメント。1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して作られたモニュメントです。ジェロニモス修道院からは、道路と鉄道があるため、地下道を渡ってアクセスします。

Im0169

<発見のモニュメント>MZ3/77mm/RVP F

これはかなり巨大なモニュメントで、わたしはかなり離れた位置から、中望遠で全体像を撮し込みました。高さ52m。小さく人影が見えると思いますが、2.5ユーロ払って登ることができます。いちお、エレベーターです。ただし、顔のあたりまで壁が立ち上がっているので、あまり眺めは良くありません。

テージョ川を望むように並んでいる人間の姿のレリーフがありますが、川に向かって右側の先頭の人物こそ、エンリケ航海王子です。

Im0164

<エンリケ航海王子>MZ3/50mm/RVP F

にしても、天気が今ひとつでした。

さて、発見のモニュメントの前には、大理石で作られた世界地図があります。これは、ポルトガルの大航海時代に、ポルトガルが世界進出をしたルートを示すものといえます。

Im0149

<マラッカの地図>GRD 3:2mode

マラッカの「発見」1509年となってます。マラッカがポルトガルの植民地となったのは1511年のことで、これは間違いなくポルトガルという国家がマラッカという土地を初めて認識した年なのでしょう。同じように、この地図上では日本が「発見」されたのは1541年となっていますが、これはポルトガル人が豊後に漂着した年です。ポルトガル人による鉄砲伝来が1543年、長崎に商館が設立されたのは1571年ですから。

こんな感じで、マカオ(広東と表記)、ゴア、喜望峰、などにも少しずれた年が記されています。ブラジル方面や、マデイラ諸島、アソーレス諸島などの表記もあります。

次回の更新はまたもやベレン地区。ベレンの塔です。

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コメント

このモニュメントの画像はよく見かけますが、まわりの様子とか高さがずっとわかりませんでした。この画像では、どんな場所に作られているのかとか、どんな大きさであるのかとかよくわかるように工夫して撮影されていますね。その点、とてもよかったです。

投稿: とんび | 2007年9月23日 (日) 16時15分

◇とんびさん、こんにちは。
わかりやすかったですか。それは良かったです。
発見のモニュメントはポルトガル関連の紹介にはほとんど出てきますね。
もう、ホントに巨大です。
近づいて撮影しようとしても、全体が入らないし、離れると小さくなってしまうので、レンズの選択がポイントとなりますね。

投稿: ヒョウちゃん | 2007年9月23日 (日) 17時07分

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