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2007年10月31日 (水)

シャウエンの子供たち

モロッコ人というのは、写真好きなんだろうか。それとも、単に観光ズレしているのだろうか。ともかく、カメラを構えて人物を撮ろうとする時、モロッコでは比較的被写体になってくれるケースは多いと思う。

これが、ポルトガルあたりだったら、よほど運がよかったり、仲良くなる努力が必要だろう。事実として、ポルトガルでは人物のポートレートやスナップは皆無に等しい。

とはいえ、モロッコで「フォト、フォト」と行ってくる連中は何かの見返りを期待していることも多いので、そのあたりを見極める必要はあるが、まあ、ガードは緩いだろう。それでも、撮りやすいのは男性であり、子供や老人。撮りにくいのは女性、特に年配者である。風景として撮っているつもりでも、「自分を撮った」と騒がれることも。

さて、シャウエンのメディナでは子供たちがなかなか人なつっこい。いくつかスナップを撮ってきたので掲載してみる。

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<メディナの少年>MZ3/35mm/RVP F

メディナの裏門、マルーク門あたりで、放牧されていた羊やロバを撮って帰る途中に話しかけてきた少年。写真を撮らせてくれとお願いするとOKしてくれた。小学校高学年くらいかな。撮ったあとに、カメラの裏蓋を見せろという。もちろん、デジカメじゃないので、映像は見ることができない。じゃあということで、GRDでも撮らせてもらった。

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<やんちゃな2人組>MZ3/35mm/RVP F

上の写真のあとに、メディナを降りてきて出会った2人組。最初はこちらも撮る気はなかったのだが、「フォト、フォト」とあまりにもうるさいので、そこまでいうなら撮らせてもらおうと、2人並ばせたら、シャッターを切る瞬間こんなポーズを取ってくれた。このあとが大変。「1DH!キャンディ!△◇!」

ちょうど、フィルムが1本終わったところ。とてもフィルム交換なんてできやしない。GRDもGR1sも持っていたが、あまりにしつこくて、アイン門から逃げ出した。その後は追ってくることはなかったけど。メディナの中だけだったらいつまでも追いかけてきそうな雰囲気ではあった。

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<パン運びの少女たち>MZ3/35mm/RVP F

こちらは、やんちゃな2人にまとわりつかれている途中でのスナップ。家の手伝いだろうが、パンを運びながらも、こちらをちらちら見ているので、まあ大丈夫だろうと撮ってみた。35mmじゃなくて、50mmだったらもっと大きく写っているだろうけど。シャッターチャンスはそうは多くないので、仕方ないことかも。

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2007年10月29日 (月)

シャウエンの路地裏

シャウエンの路地裏を歩く。ふらっと来てもいい感じなのは相変わらず。

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<青いギャラリー>MZ3/35mm/RVP F

たまたま通りかかった路地。カメラを構えると、傍らにいたモロカンが「撮ってはいけない」と呟いた。こちらの不満そうな顔を見たら、「人はだめだが、風景だけならどうぞ」といってくれた。どうやら、人物がいたらしい。

それにしても、見事な青。とりわけ濃く塗られているようで、これはシャウエンで最も濃いブルーではなかろうか。奥に入っていきたい気もしたが、絵を売りつけられそうでやめた。

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<ロバ>MZ3/35mm/RVP F

狭い通りを行き交うロバ。もちろん、荷物の搬入・搬出用である。シャウエンのメディナはステキなんですが、たまにロバの臭い落とし物があるので注意が必要かも。でも、住民が拾っていってしまうようで、それほどは散らかっていません。燃料にでもするのだろうか。

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<塗料>MZ3/35mm/RVP F

色とりどりのパウダー。何に使うのかきいてみたら、やはり壁などに塗るものらしい。左の青がもっぱら売れるんでしょうねえ。

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<塗料その2>MZ3/35mm/RVP F

とはいえ、ピンクなどもあるんですが。これは室内用かな。

シャウエンの記事はもうしばらく続きます。

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2007年10月27日 (土)

タジン2種

モロッコを代表する料理といえばやはりタジン。今回の旅ではようやく、シャウエンで食べることができた。タジンは、肉と野菜を独特なタジン鍋で煮込んだ料理だが、素材や調理法、味付けなどにより微妙に異なる味わいがある。とてもひとくくりにできるとは思えないのだが、今回はシャウエンで味わったタジン2種類を紹介したいと思う。

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<ケフタの卵とじタジン>GRD

ケフタというのは肉のミンチを固めたもの。これを卵でじっくりと煮込んだタジン。肉は柔らかくジューシーで、卵と実によく合う。ワタクシ的には一押しのタジンであります。前日のティトアンではメニューにタジンがなかったので、今回モロッコに来て初めて食べるタジン。やはりこれから攻めてみたかった。煮込んであるソースは、トマト味でした。

シャウエンではないのですが、今回行かなかったワルザザードにRestaurant Mouniaがあります。CTMバスターミナル向かい。ここのケフタの卵とじタジンは絶品でした。

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<チキンタジン>GRD

シャウエン2泊目は、同じ店でチキンタジンを。…と、行っても画像ではチキンが見えませんが。タジン鍋の蓋を取ってすぐはこんな感じ。肉を野菜が覆っています。この時は、ジャガイモ、インゲンなどが使われていました。うっすらと見える黄色いものは、オレンジの皮。そう、ほんのりとオレンジの味が付いているタジンです。同じく、黄色っぽい丸い粒はぶどうではないかな。木の実も使われていますね。

肉を使ったタジンは柑橘類で味付けしてあることも多いです。レモン味、シトロン味、いろいろあります。タジン鍋で肉を煮込むと、かなり柔らかくなります。ナイフいらずでフォークですっと切れます。

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<タジン鍋>GRD

タジンを頼むと、蓋を載せたまま運ばれるものの、たいていは蓋を取り去って供されます。この店では珍しく、蓋をしたままだったので、撮ってみました。チキンタジンの鍋ですが、どちらかというと、ずんぐりとしたタジン鍋ですね。普通はもっとすんなりとした円錐形ですが、あの盛り上がった形のチキンタジンだったので、この鍋を使ったのでしょう。

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2007年10月25日 (木)

シャウエンでミントティを飲めば…

モロッコを代表する飲み物がミントティ。別名、ベルベル・ウィスキーとかモロカン・ウィスキーなどともいう。まあ、一般的に酒が飲めないからですけどね。色合いが似ているんだろう。ま、それはともかく、ミントティは中国製のお茶に、ミントの葉をぶち込んだものである。モロッコ特産のお茶ではないです。

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<グラスのミントティ>GRD

モロカンはミント茶をたくさん飲むので、カフェなどではポットで注文している。ツーリストとしてはそれほどたくさん飲むとは思われないためか、グラスで運ばれるようである。さて、ミント茶には、もともとたくさんの砂糖が入っているのだが、観察しているとモロッコ人はまるで石鹸のようにも見える砂糖の固まりを投入している。そして、ポットからグラスに1杯注いでは、それを再びポットに戻すことを数度。まあそうして、砂糖を溶かしているんだろう。ようやくミントティの完成である。

さて、ツーリスト用またはひとり用のグラスのミントティも大変に甘い。おそらく知らずに飲んだら、歯が溶けそうとか歯磨きみたいだとか思うことだろう。だが、モロッコを旅しているうちに、だんだん慣れてくるものである。

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2007年10月23日 (火)

シャウエンを俯瞰する

気づくとメディナの裏門を通り抜けていた。オンサー門を抜けると水場があり、その向こうにはリフ山脈が立ちはだかる。山に続く丘の上にはミナレットが建っていた。

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<水場>MZ3/35mm/RVP F

シャウエンの水源。ラウ川の源である。さすがに流れは奇麗で、たくさんのひとが洗濯などにも訪れている。水に近づき、口に含むことはなかったが、間違いなくシャウエンで過ごせば、この水は口にしているはず。さらに上流には霊廟のようなものがあった。

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<シャウエンの町>MZ3/35mm/RVP F

丘に行く途中からふり返ってみると、シャウエンを見渡すことができる。丘に広がる白い町に見える。建物の半分から下が隠されて、ブルーが見えない。スペインのアンダルシアにある白い町にも似ていますね。

ここシャウエンも、ティトアン同様スペインの支配下に置かれたことがあり、スペイン語がよく通じる。また、スペインの文化もあって、スペイン風の厚焼き卵トルティージャもメニューにあるほど。ま、スペインも(ポルトガルも)かつてはアラブ人の支配を受けたことがあるので、お互い様かも知れない。

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<丘の上のミナレット>MZ3/35mm/RVP F

丘にたどり着いた。名もないミナレットか。これだけが残る。モスクなどはない。いちお、登れます。

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2007年10月21日 (日)

青い誘惑-シャウエン

宿も決まったことだし、何はともあれシャウエンのメディナへ。シャウエンの存在を知ってから、絶対に訪れたいと思い続けてきた。今その時がやってくる。

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<アイン門>MZ3/35mm/RVP F

新市街側からメディナへの入口がこのアイン門。門の中には物売りがいて、一瞬光が遮られる。道は二手に分かれ、左の方に行ってみることにした。メディナの中では地図を見てもあまり意味がないので、道が分かれたら、なるべく左の方に行ってみようと思った。

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<メディナの通り>MZ3/35mm/RVP F

メディナの中は、建物の下半分から1/3くらいが薄いブルーに塗られている。狭い通りには、自動車が入ることができず、徒歩中心。バイクと自転車がやってくる場合もあるが、その数は少なく安全である。荷物などは荷車かロバが運ぶのだが、自分が選んだこの通りは、住宅街のようで、その数は少なかった。

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2007年10月20日 (土)

シャウエンの安宿

前の記事に書いた通り、ティトアンは1泊で切り上げシャウエンに移動。バスチケットは持っていなかったので、またもグランタクシーのお世話となる。30DHで1時間と少し。客は比較的早く集まり、昼前にはシャウエンに到着した。

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<Hotel Boston>MZ3/35mm/RVP F

荷物を取り出し、ガイドブックの地図を見ていると傍らにいた青年一歩手前の少年が「シャウエンにようこそ。あのホテルはいい」と教えてもらったのが、Hotel Boston。ここから目と鼻の先である。ならば、行ってみようか。

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2007年10月18日 (木)

ブロシェット

ティトアンの夜。再び街に繰り出し、レストランを探す。

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<夕刻の旧市街>GRD 3:2mode

あの丘の上には、旅行者用のレストランはない。また、行くのは遠すぎる。やはり、新市街ですますことになりそうである。ティトアンの新市街は、かなりの人出なのだが、あいにくと旅行者が入れるようなレストランが見つからない。かなり歩き回ってもそうである。カフェなどはたくさんあるのだが、そこでは心許ない。

歩き疲れた頃、ようやく見つけた。ちょっと高級そうだが、無事モロッコ上陸を果たしたのでまあいいことにする。

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<オリーブと飲み物>GRD

メニューを見るとやはり少し高めの価格設定。ビールがあるか聞くが、答えは「なし」。モロッコでは、国産のビールとワインがあるのだが、そこはやはりイスラム圏で食事と一緒にアルコールを取る習慣自体がない。従って外国人も相手にするレストランで、アルコール類を置いているところはかなり少数である。その点はトルコよりも見つけるのが難しかった。

そこで頼んだのが、ミネラルウォーターとコーラ。今後ともこの組み合わせは続くと思うが。ミネラルウォーターは、モロッコでもっとも飲まれているSidi Ali(シディ・アリ)。癖のない美味しい水である。コーラはいうまでもない味だが、ボトルのアラビア文字に注目である。

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<モロッコのパン>GRD

前菜のようにオリーブの実が出された。続いてモロッコのパン。ここではカットされているものの、1個がかなり大きく、バゲットの形はしていないものの、モチモチ感があって美味しい。このあたりはフランス譲りなのか、もともとモロカンたちが持っていた感性なんだろうか。とにかく、モロッコのパンはかなり美味い。何度でも書くが、パンの美味しい国として、モロッコ、トルコ、ポルトガル(順不同)、次点フランスということでいかがか。

これにハリサソースとハリラというスープがあれば、いくらでも食べられるのだが、残念ながらここにはハリラはなかった。繊維質がないので、サラダを頼むが、ニース風サラダとする。それは割愛。メインはブロシェットという肉の串焼きである。

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<ブロシェット>GRD

今回は鶏肉。モロカンたちは、肉をパンで挟み串を抜いて食べるそうだが、ごく普通に。量は少なめかな。こういうものは、炭火で焼いてくれるとありがたいのだが、ここはどうもそうではなかったようだ。

その他、ミントティなども頼んで、予想を超えた出費となる。ちょっと高い。なんだか、宿といい、レストランといい、どうもティトアンとは相性が悪そう。このあと、宿で寝るだけなのだが、部屋の前の通りが抜け道にでもなっているらしく、深夜3時を過ぎてもうるさくてたまらなかった。窓のシャッターを閉ざすとこれまた暑くて眠れない。

当初は、ここを拠点としてシャウエンに日帰りしてもいいかなと思っていたのだが、精神衛生上よろしくないと判断し、ティトアンは1泊だけで切り上げることにしたのである。やれやれ。

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2007年10月16日 (火)

ティトアンのメディナ

ティトアンでの宿を確保。さあ、やっと観光である。やはりここは世界遺産に登録されているメディナへ行くことにする。

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<ティトアン旧市街>MZ3/35mm/RVP F

ティトアンはリフ山脈の中にある都市で、旧市街=メディナは山腹に張りつく形になっています。一見アンダルシアの白い村のようにも見えますが、事実スペインの実行支配を受けていたこともあり、比較的スペイン語も通用する地域でもあります。

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<王宮>MZ3/20mm/RVP F

旧市街への入口ハッサン2世広場には、王宮があります。衛兵がいて、鎖の向こうには行けないようになっています。モロッコにはいくつかの王宮がありますが、実際に国王が滞在する時に使われます。また、「ハッサン2世」とは1999年に亡くなった、前国王のこと。その前の国王、独立時のベン・ユーセフ=ムハンマド5世の名前も、至るところに登場します。

ちなみに、現国王はムハンマド6世。ムハンマド5世の弟がハッサン2世で、その息子が現国王です。モロッコ・ディルハムの紙幣でムハンマド6世とハッサン2世は肖像が確認できます。

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2007年10月14日 (日)

グランタクシーでティトゥアンへ

タンジェで船を降り、モロッコ・ディルハム(DH)に両替。このあとは、シャウエンまで行こうという計画であった。港から出るとCTMという、モロッコ国営のバス会社のターミナルがあったが、かなりの混雑で、グランタクシーを使ってみようかと思った。

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<シャウエンのグランタクシー>GR1s/28mm/Neopan Acros

グランタクシーは通常メルセデスなどの大型車が使われ、乗り合いタクシーとして都市間の中距離を走る。本来、5人乗りだが、後席に4人、助手席に2人とドライバーを合わせ、7人乗りでようやくスタートする。

2004/2005年の年末年始にタルーダントからアガディールまでバスの便が不便なため、グランタクシーを利用したことがある。その時は、助手席に190cmはありそうな大男と一緒に座ったが、ドアを自分では閉めることができず、外から閉めてもらったほどである。やはり窮屈。

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2007年10月13日 (土)

ジブラルタル海峡を渡る

アルヘシラスの安宿で1泊。バスターミナルのバルで朝食を食べて、チェックアウト。フェリーターミナルまでは意外に近く徒歩5分程度。そこに面した旅行代理店でタンジェ行きのチケットを購入。35ユーロで、カード払い可能。

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<フェリー内>MZ3/50mm/RVP F

フェリーターミナルは、タンジェ行きとセウタ(モロッコ領内のスペイン飛び地)行きに別れている。チケットは10:00発となっていた。まずは、港内のイミグレーションのある建物へ。ここでフェリーへのチェックインがある。ここで搭乗券が渡される。それによると11:00発となっていた。ん?どうなっているのかな。

このあと、簡単に荷物検査があり、すぐにイミグレーション。ここではパスポートをざっと見たのみである。スタンプさえ押されない。搭乗券を見せて船内へ。結局、10:00発のフェリーであった。入ってすぐに、税関申告書と入国カードが渡される。居場所は、バーのあるラウンジみたいなところにする。VIPルーム以外はどこにいてもいいようである。

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2007年10月11日 (木)

一気にアルヘシラスへ

ファーロからは一気にアルヘシラスに行くことにした。宿で盛大にビュフェの朝食を食べ、チェックアウト。まずは、ポルトガル・スペイン国境へ。これは、CPで行けるので、駅へ。4.9ユーロ。前日とほぼ同じ編成のディーゼル車である。

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<湿地帯>MZ3/50mm/RVP F

列車は数分遅れで終着のヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオへ。ここもラグーンの名残だろうか、湿地帯が広がる。やはり生物の宝庫らしく、白い野鳥が飛び立っている。駅を出ると、ほとんど何もない。ここからスペイン側のアヤモンテにはグアディアナ川を横切るフェリーを使うのだが。

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<フェリー乗り場>MZ3/50mm/RVP F

駅前は空き地のようなところだったが、駅前の通りをまっすぐ歩いていくと、メインストリートに出て、賑やかになった。ラーゴスやファーロよりももちろん地元の人が多いが、より活気があるように見える。メインストリートを左に行くとフェリー乗り場に出た。船は40分ごとに出る。料金1.35ユーロ。

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<川を渡る>MZ3/50mm/RVP F

乗用車が4台も乗ると一杯になってしまうような甲板。この後ろは狭い船室があるが、ほとんどの人はデッキに出て風を受けている。ほとんどがこの一帯に住む人たちだろう。センチメンタルな旅人は自分ひとり。

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2007年10月 8日 (月)

シーフードリゾットに舌鼓

ポルトガル最後の晩。明日には、長い移動となり、隣国スペインへ。さらにその先にはモロッコがある。そんな感傷的なことを考え、ラグーンで写真を撮っていた。でも、お腹が空いた。さて、ポルトガル最後の晩餐は何を食べようか。

入ったレストランは、Taska(タスカ)という、カジュアルレストラン。ポルトガル人たちは比較的遅い時間に夕食に来る。19:00あたりは、まだ店が開いていても、がらがらであることが多いのだが、ここは混雑していた。非ポルトガル人の観光客が多いらしい。なんだ、いるじゃん、観光客。ちなみに、家族経営のようで、母親のようなおばさんは、こちらの国籍を確かめると、簡単な日本語を話した。

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<いただきます>GRD

ハウスワインの赤500mlを頼むと、キャラフに入れられたワインが登場。これでなくっちゃ。ミネラルウォーターはルーゾ(Luso)。ポルトガルの代表的なブランド。癖がなくて美味しい。それにしてもニンジンの前菜って珍しい。

オーダーしたのは、アンチョビとArozz de Marisco(シーフードリゾット)。リゾットが大量に来るはずなので、サイドオーダーは少なめにする。

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<アンチョビ>GRD

これは非常に塩辛い。生姜のかけらがのっているものの、ますます水分が欲しくなるくらい。

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<アロース・デ・マリスコ>GRD

おお、やっぱり鍋一杯。もしかしたら、これが旅行中に食べることのできる最後の米食かも知れないので、盛大に食べることにしよう。

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<皿に盛ったところ>GRD

もちろん、インディカ米のご飯ですが、美味しくいただけます。具は、エビ、イカ、貝など。貝はアサリと手前に見える小さな二枚貝が入っていました。これはなんだろう。ムール貝の稚貝だろうか。ともかく、3~4回、鍋から皿に移し、平らげることができました。

Taska

Rua do Alportel 38 (Tel)289-824-739 12:30-15:00/19:00-23:00 日曜祝日休業

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2007年10月 7日 (日)

ファーロ旧市街

ファーロの旧市街は比較的コンパクト。アルコ・ダ・ヴィラという門から入っていきます。

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<アルコ・ダ・ヴィラ>MZ3/20mm/RVP F

建物の中にある門。こちらは新市街側。この狭い門ですが、なんとクルマの通行可能。通り抜けには十分に注意を。この時は絞りが開きすぎていたようです。白飛びしてますね。

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<市庁舎>MZ3/20mm/RVP F

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<カテドラル>MZ3/20mm/RVP F

カテドラルは、中に入ることができるはずですが、この時期修復中で外観のみです。このあたりには雰囲気の良さそうなレストランもありました。

旧市街ではありませんが、線路沿いには塩田が。

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<ファーロの塩田>MZ3/35mm/RVP F

アルガルヴェではかなり塩田を見かけることができます。ファーロの塩田は、あたりが工場とバラック建ての家屋があるような場所でした。おそらく、ロマの住居だと思います。ここで拾ってきたのか、その後、南京虫に食われて、とんでもないことに…。

ポルトガルでは、塩というとアヴェイロのものが有名。ここも、ラグーンに塩田を作り、塩を製造しています。なかなか美味しいとのことですが、アルガルヴェのものはどうでしょう。また、アヴェイロは運河があり、モリセイロと呼ばれる独特の船が行き交う、ポルトガル版のヴェネツィアとも呼ばれるところ。「サウダーデ」を感じることができる場所かも知れません。

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2007年10月 6日 (土)

ラグーンの夕景

アルガルヴェには巨大なラグーンがあるとのこと。ファーロでは、鉄道の線路の向こうに広がります。他の町ではラグーンまでは遠い。

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<ファーロのラグーン>MZ3/35mm/RVP F

まだ陽の高い時間。また、夕方に来てみようと思った。

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2007年10月 5日 (金)

ファーロの人骨教会

ファーロはアルガルヴェ地方の中心地で、国際空港があります。街中ではさほど観光客を見かけませんでしたが、ファーロからアルガルヴェの海岸沿いに点在する魅力的な町に散っていくのでしょうか。

さて、今回紹介するのは、二つの鐘楼を持つカルモ教会。なかなか外観は美しいです。

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<カルモ教会>MZ3/35mm/RVP F

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<内部の装飾>MZ3/50mm/RVP F

内部もきらびやかで、ステンドグラスが奇麗。18~19世紀にかけて作られた建物だそうです。ちなみに、ファーロはアルガルヴェの中心都市なので、カテドラルが旧市街にありますが、内部を修復中で立ち入ることはできませんでした。

さて、ここにはさらに奥に、人骨堂があります。有料で1.0ユーロ必要。

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2007年10月 4日 (木)

ポルトガル国鉄

ポルトガルは鉄道もバスには負けている感じですが、ほぼ全土を網羅しています。略称CP(Comboios de Portugal)。幹線はリスボン-ポルト間を結び、特急アルファ号が走ります。ほとんどがスペインとほぼ同じ1,668mmの広軌なので、スペインとの直通列車も一部にあります。

ポルトガル南部のアルガルヴェでは、ラーゴス-ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオ(スペイン国境の町)を結び、途中のトゥネスでリスボンからの幹線が合流しています。リスボンからの幹線は電化されて優等列車も走りますが、それはファーロまで。ラーゴスとヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオの間は非電化でディーゼル車が走りますが、何故か直通はなく、すべてファーロで乗り換えとなります。すべてが各駅停車です。

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<ラーゴスの跳ね橋>MZ3/35mm/RVP F

ラーゴスの駅は運河を渡った先にあります。運河に架かる橋は、マストの高いヨットなどにも対応するため、跳ね橋となっています。

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<ラーゴス旧駅>MZ3/35mm/RVP F

なかなか雰囲気のある駅だなと思いましたが、現在線路が延びてなく、元の駅でした。この隣にガラス張りの新しい駅があります。

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<ラーゴス駅>GR1s/28mm/Neopan Acros

久々モノクロヴァージョン。すべてこのタイプのディーゼルで、3両編成。1等と2等があります。

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2007年10月 1日 (月)

ラーゴスの昼と夜

ラーゴス市内にも少しは観光するところはあります。

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<旧奴隷市場>MZ3/35mm/RVP F

かつてアフリカ系の人々が奴隷として取引された場所。現在はギャラリーになっています。

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<サンタ・マリア教会>MZ3/20mm/RVP F

エンリケ航海王子が埋葬されていた教会。その後遺体はバターリャの修道院に移されたそうです。近くにはエンリケ航海王子のブロンズ像があります。

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<サント・アントニオ教会>MZ3/20mm/RVP F

色被りで申し訳ない。ここは、直接入ることができず、隣の市立博物館から入場すると、内部の見事なアズレージョを見ることができます。今回訪れた教会の中で一番奇麗でしたね。でも、撮影禁止でした。

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<バンデイラ岬要塞>MZ3/20mm/RVP F

この先には小さなビーチが広がります。港を守る要塞だったそうです。

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