一気にアルヘシラスへ
ファーロからは一気にアルヘシラスに行くことにした。宿で盛大にビュフェの朝食を食べ、チェックアウト。まずは、ポルトガル・スペイン国境へ。これは、CPで行けるので、駅へ。4.9ユーロ。前日とほぼ同じ編成のディーゼル車である。
<湿地帯>MZ3/50mm/RVP F
列車は数分遅れで終着のヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオへ。ここもラグーンの名残だろうか、湿地帯が広がる。やはり生物の宝庫らしく、白い野鳥が飛び立っている。駅を出ると、ほとんど何もない。ここからスペイン側のアヤモンテにはグアディアナ川を横切るフェリーを使うのだが。
<フェリー乗り場>MZ3/50mm/RVP F
駅前は空き地のようなところだったが、駅前の通りをまっすぐ歩いていくと、メインストリートに出て、賑やかになった。ラーゴスやファーロよりももちろん地元の人が多いが、より活気があるように見える。メインストリートを左に行くとフェリー乗り場に出た。船は40分ごとに出る。料金1.35ユーロ。
<川を渡る>MZ3/50mm/RVP F
乗用車が4台も乗ると一杯になってしまうような甲板。この後ろは狭い船室があるが、ほとんどの人はデッキに出て風を受けている。ほとんどがこの一帯に住む人たちだろう。センチメンタルな旅人は自分ひとり。
船は10分程度でアヤモンテに到着。だが、ここで1時間の時差があり、すでに13時近くになっていた。アヤモンテも賑やかなところだ。だが、まったく土地勘がなく地図さえないので、なんとか観光案内所を探してバス乗り場の位置を確かめる。係の女性は、こちらがアルヘシラスまで行くときくと「それはちょっと難しいかも知れないわ」といった。
<バスターミナル>MZ3/50mm/RVP F
教えられたバスターミナルの衣はすぐにわかったが、建物が工事中でチケット売り場もなかった。外でバスを待つことになる。それでも貼りだした時刻表があり、DAMAS社のバスで14:00にウエルバ行きがあることがわかった。
ほぼ時刻通りにバスは来た。ドライバーに料金を払う。4.38ユーロ。ウエルバまでは1時間。ウエルバでも、うまくアルヘシラス行きに接続。15:30発で、22.38ユーロ。スペインに来てぐっと物価が高くなったような気がした。
だが、表示の乗り場で待つがバスはやって来ない。チケット売り場で聞くと、変更になったらしく、「あれ」と教えてくれた。びっしりと乗る乗客。ドアは閉ざされている。ちょうどドライバーがトイレに行っていたらしく、やって来たドライバーにチケットを見せ、ようやく乗り込むことができた。最後尾にやっと空席を見つける。
バスはセビーリャ経由だった。やがて高速へ。しばしまどろむが、起きるとまだ高速にいる。渋滞中。ようやくセビーリャに到着するが、バスターミナル2箇所に立ち寄っていく。先は長い。
それでも、夏のスペインは陽が長い。見知らぬアンダルシアの小さな町に立ち寄りながら、バスは南へ。
<アルヘシラス行きのバス>MZ3/50mm/RVP F
3時間ほど走り、ドライブインのようなところで休憩。まだ半分くらいか。結局この時は、アヤモンテの観光案内所とここでトイレに立ち寄っただけ。昼食を食べるチャンスもなかった。
ここからさらに3時間。それでも、まだ陽は沈まない。カディス、タリファを過ぎると、山間部にはいる。もうジブラルタル海峡は見えているが、山道からは、対岸の山脈が見えた。モロッコのリフ山脈である。明日はあの山の中にいるはず。
結局アルヘシラス(バスターミナルのお姉さんは「アルへシラー」と発音していた)に着いたのは、21:30頃。ようやく日が暮れる前に、なんとか安宿を見つける。疲れたぜ。さあ、一気にここまで来てしまった。誤算だったのは、ポルトガルとスペインの間に1時間の時差があり、この日は1時間早まってしまったこと。ファーロでもう1本速い列車に乗っていれば、もう少し効率よくやってくることができただろう。
長かったポルトガル関係の記事もこれで終了。次回よりは、モロッコへと舞台を移します。
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コメント
今回はスペインは通過みたいなものでしたが、自分は、アンダルシア地方なんかが特に行ってみたいですね。あと、あのフェリー面白そうだなぁ。乗ってみたいっ。
投稿: とんび | 2007年10月13日 (土) 05時40分
◇とんびさん
旅のルートを考える時には、セビーリャ、コルドバ、グラナダを再訪する案もありました。
アルヘシラスへの移動が時間がかかるというのが念頭にあったので、少し回り道をしてもいいかなと思ったのですが、日程的に苦しくなってくるので、こちらはまた別の機会ですね。
フェリーはあっという間ですが、けっこうインパクトありますよ。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年10月13日 (土) 13時22分