ウダイヤのカスバと大西洋
ハッサンの塔から延々とブーレグレグ川を眺めつつたどり着いたのが、ウダイヤのカスバである。あまり期待はしていなかったのだが、こんな感じ。
<路地>MZ3/35mm/E100VS
カスバの住宅はブルーと白に塗り分けられ、一瞬シャウエンや旅の最後に訪れるであろうエッサウィラを思い起こす。あまり良い写真がなくて失礼しますが。まあ、それほどの観光的要素がないので、意外にも小ぎれいなカスバだなと思う程度だったが、カスバのどん詰まりまで行ったところ、はっきりいって息を飲んだ。
<サレを望む>MZ3/50mm/E100VS
そこには、大西洋が広がっていたのである。ウダイヤのカスバを突っ切っていくと、大西洋が望める展望台のようになっていた。ブーレグレグ川の河口を挟み、ラバトの双子都市ともいえるサレも見える。サグレス以来の大西洋。
<ラバトのビーチ>MZ3/50mm/E100VS
見えたのは大西洋だけではなく、海水浴場と無数の海水浴客。ここは、ラバト随一のビーチとなっているようだ。2枚目の画像でも確認できるのだが、対岸のサレも同様のビーチがあり、人々が憩っている。この展望台からはビーチに降りる道もあり、興味本位で降りてみた。
<波は荒い>MZ3/50mm/E100VS
今回訪れていないものの、ロカ岬もアガディールでも大西洋は荒波の印象があった。そして、やはりここでもかなりの高波である。腕に自慢がないと沖合で泳ぐなんてことはできないような気も。
<ビーチとウダイヤのカスバ>MZ3/50mm/E100VS
堤防を歩き突端まで行き、引き返す。それにしても、ムスリムたちがほとんど欧米や日本と変わらず海水浴をするなんて、初めて見た。観察していると、男性は年代は問わず、女性はやはり慎ましやかな姿。例外はローティーンくらいの子供で、ちゃんとした水着を着用して遊んでいる。中にはセパレート姿も。
実はこのビーチで観光客と思われる、欧米系女性2名がビキニで紛れていたのだが、彼女たちが通り過ぎるたびに、モロカン男性の熱い視線が突き刺さっていたのであった。ま、そうだよなあ。
保守的なイスラム世界だが、考えてみれば、ラバトはモロッコの首都である。少なからず欧米化している部分があったとしても、おかしくないかも知れない。ちょっと安心した。自分は、水と戯れることはなかったものの、やはり水のある風景は、心が癒される。
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コメント
へー、すごい。ビーチにこんなに海水浴客がいるのですねー。モロッコの人たちも海水浴をするんだ。
私はカサブランカで高級ビーチリゾートを見たのですが、あれは西洋人向けにあるだけだと思っていました。夏じゃなかったので、泳いでいる人もいなかったし。夏なら地元の人たちもビーチで泳いでいたかもしれませんね。
投稿: マサエ。 | 2007年11月30日 (金) 10時23分
◇マサエ。さん、こんにちは。
ねえ、モロカンもビーチで泳ぐんですね。
トルコでも海岸はリゾート客であふれていましたが、半分くらいは観光客みたいでした。
ここは、ほとんどがモロッコ人ばかり。
カサブランカ、アイン・ディアブのあたりは行っていないのでわかりませんけど、モロッコの大西洋岸は水温が低いんですよね。
なので、沿岸部も過ごしやすいし、リゾート客が集まりますね。でも、夏かというような感じでしたよ。<エッサウィラ
投稿: ヒョウちゃん | 2007年11月30日 (金) 21時15分