サレの稜堡と石つぶて
ブーレグレグ川を挟みラバトと対岸にあるのがサレという都市。隣町ながら、モロッコのシステムによって、プチタクシーでは行き来ができない。プチタクシーはその都市の中だけの移動手段なのだ。
<ブーレグレグ川>MZ3/35mm/E100VS
ブーレグレグ川には大きな橋が架かり、歩道も付いている。その他の交通手段は、鉄道とグランタクシー、渡し船である。そのうち、鉄道は頻発していないので即除外。最も安い渡し船だが、どうやら護岸工事のためやっていないようであった。上の画像のどこかから渡る手段はあるようなのだが、この通りを歩いてみたものの(前日に)姿さえ見かけなかった。
そのため、グランタクシーを使ったが、大いにぼったくられてしまった。
<メディナの露店の野菜>MZ3/35mm/E100VS
<露店の魚>MZ3/35mm/E100VS
サレのメディナはとても狭い。その中のさらに狭い通りには、露店の野菜スークと魚スークがあった。足元はぐちゃぐちゃで人通りも多く、流されるまま裏門に出てしまった。ガイドブックには地図もなくつかみ所のないサレなのであった。
それでは海に出てみたらどうだろうかと思い、海の方向を当てもなく目指す。前日ウダイヤのカスバから見たサレの海岸を思い出したのだ。いったん、間違った方向を目指したものの、再びメディナから城壁をたどっていくと、海岸の古い稜堡に出た。
<稜堡>MZ3/35mm/E100VS
この手前は草サッカー場となっていたが、凹凸の激しいただの原っぱである。ゴミも散乱している。ともあれ、稜堡に登る。
<大砲>MZ3/35mm/E100VS
予想通りの展開。隙間から見る海はやはり荒い。
<海で遊ぶ子供たち>MZ3/35mm/E100VS
予想通りに行かなかったのが彼らたちの出現であった。はじめは「フォト」と口々に叫ぶ。それならば、撮ってみようか。これ1枚きりだが。
ここをあとにした時にそれは起こった。石つぶてが飛んできたのである。その石を拾い直して彼らに向かい直る。直面している少年は一生懸命に否定。再び去りかけると、またもや石。どうも子供に遊ばれてしまったようである。決してぶつかることはなかったのだから。
別の場所だが、石をやはり投げつけられたことがある。駅で列車待ちをしていると、「チノ、チノ」とはやし立てるように陸橋の上から言葉を投げつけられた。相手を見ずに「俺は関係ない、日本人だし」と無視しているとかなりでかい石が飛んできたのである。この時ももちろん、石は当たらず微妙な位置に落ちてきた。これまた遊ばれてしまったのであろうか。ともあれ、気をつけた方がいい場面もあるということです。
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コメント
へー、石を投げつけられたのですか。当たらなかったとはいえ、微妙な雰囲気ですね。チノって、中国人が嫌われているの?。遊ばれてる?。よく分からないですね。
投稿: マサエ。 | 2007年12月 5日 (水) 15時51分
◇マサエ。さん、こんにちは。
「チノ」という言葉ですが、かなり蔑称であると考えていいと思います。
モロッコだったから、「シノワ」だったかも知れませんけど。
まあ、モロッコは少ない方だと思いますが、スペインやギリシャなどでは、やたらと「チノ」攻撃に遭うこともあります。それもいい大人がですよ。
中国人が嫌われているというか、その地域で少数派の民族をいじめているというのが正しいと思いますよ。
従って東洋人は「チノ」なのですね。
いちお、呼びかけられ方があって、穏やかにいわれれば、「違う、日本人だ」みたいに答えますが。
フェズのメディナでは「香港」とか「マレーシア」などともいわれましたが、悪意は感じませんでした。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年12月 5日 (水) 21時24分
ラバトは通過してしまったけれども、サレもあるんだし、行ってもよかったなぁ。でも、ここに行くだけの日は、なかったんだ。
またモロッコ行くことがあれば、必ず行くだろうなぁ。
投稿: とんび | 2007年12月15日 (土) 01時15分
☆とんびさん、こんにちは。
結局、サレはよくわからないところでした。
渡し舟が魅力だったのですが、残念です。
ラバトはなんとなく雰囲気がいいです。
次回ぜひお勧めします。
投稿: ヒョウちゃん | 2007年12月15日 (土) 13時57分