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2008年3月30日 (日)

アブ・バカール・モスク

ジョホール州のスルタンだった、アブ・バカールはイスタナ・ブサールとアブ・バカール・モスクを建設した。マレーシアは13州と3つの連邦直轄地からなる連邦国家であるが、13州のうち9つの州にはスルタンがいて、スルタンの互選による国王が存在する。政治形態は立憲君主国となっている。

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<イスタナ・ブサール>MZ3/35mm/RVP F

イスタナ・ブサールにも向かったのだが、いかんせん、マレーシアの物価にしてみると、法外な7USドルという入場料のため、ここは外から眺めるにとどめた。美しい建物なのだが。

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<アブ・バカール・モスク>MZ3/35mm/RVP F

そして向かったのが、アブ・バカール・モスク。白を基調とした美しいモスクである。残念ながら異教徒は中に入ることはできない。

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2008年3月28日 (金)

パステルの町並み-ジョホールバル

ジョホールバル。このつかみ所のない国境の町に泊まる気になったのは、ジョホール水道に沈む夕陽が見たかったからでもある。だが、あいにくの天気で、まったく太陽は顔を出さない。致し方ないことだが、ガイドブックに載っているポイントを回ることとなった。地味ですが。

イスタナ・ブサールという、ジョホール州のスルタンによって建てられた瀟洒な建物を見に行こうと歩き出すが、その通りの建物はすべて異なるパステルカラーなのであった。

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<パステルのショップハウス>MZ3/35mm/RVP F

敢えて隣の建物とは異なる色を選んだような感じも。通りごとに取り決めでもあるのだろうか。

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<ローカルレストラン>MZ3/35mm/RVP F

この建物がベストか。なんだと思ったら、レストランでした。

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2008年3月26日 (水)

VIPバスでジョホールバル

マレーシアといえば、マレー鉄道を思い浮かべる人も多いと思います。シンガポール・マレーシア・タイと3カ国を結ぶ国際列車も運行されています(ただし、全ルートを直通する列車は、オリエント・エクスプレスの客車を利用した特別列車以外ありません)。

とはいえ、マラッカはマレー鉄道とは無縁の土地。まあ、そうでなくても、運行本数が極端に少なく、マレーシアでの長距離移動となると、どうしてもバスということになります。マレーシアのバスは、通常のバスもあるものの、通路を挟んで左に1座席、右に2座席のゆったりシートが特徴のVIPバスも運行されています。

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<マラッカ・セントラルのチケット売り場>MZ3/35mm/EBX

マラッカ・セントラルでは会社別・行き先別にチケットブースが並んでいます。まあ、それでなくても、売り場近くには呼び込み係が地名を叫んでいるのですが。このときは、バトゥ・パハに向かう前で時間があったので、ジョホールバル行きのチケットを買ってしまうことにしました。

Tony's Netで紹介されていた707トラベル社のVIPバスジョホールバル行きは満席。じゃ、まあいいかと隣のブースでJebat Ekspress社のジョホールバル行きを確保。14.6RMと安いので通常のバスかと思っていたところ、当日やってきたのはVIPバスでした。

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2008年3月23日 (日)

Chinese Graveyard

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<ブキッ・チナ>MZ3/35mm/RVP F

ポー・サン・テン寺院から背後にあるブキッ・チナへ。ここは、明王朝から朝貢関係によってマラッカ王朝に嫁いだ皇女たちの居住地であった。現在は、その館も何もなく、墓だけが残されている。

一山すべてが墓地といったありさまで、自分が訪れたときには、観光客も地元民も誰もいなかった。人気のない墓地。あまり不気味ではなかったが。

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<墓>MZ3/50mm/RVP F

まったく、自然の宝庫みたいなところで、歩いていたら、こんなものを見つけた。

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<カタツムリ>MZ3/35mm/RVP F

かなり大型のカタツムリである。貝の形も日本で見られるものとは異なっている。

これにて、マラッカはひとまず終わりとさせてもらいます。次回のエントリーからは、ジョホールバルへ。その後、シンガポールとなります。スキャンも残りあと2本。ま、ゆっくりやります。

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2008年3月22日 (土)

ポー・サン・テン寺院

マラッカの東部にあるブキッ・チナの麓。ここにあるのが、ポー・サン・テン寺院である。青雲亭寺院ほど華やかではなく、ひっそりとしたたたずまい。

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<ポー・サン・テン寺院>MZ3/35mm/RVP F

観光客も、参拝客もいず、寺の関係者が眠るように座っているだけであった。

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<寺院内部>GR1s/28mm/Neopan Acros

1795年の創設と古く、明の使節派遣を記念して作られたものだという。ただ、ここの壁には中国共産党の指導者であった江沢民と李鵬がここを訪れたものらしい写真が飾られてあった。まったく、自分たちの国内にある寺院も敬ってやればいいのに。

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<灯明>MZ3/35mm/RVP F

そんなことは関係ないとばかりに燃える灯明。まことにひっそりとした寺院内。

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2008年3月19日 (水)

チベットはどうなるのか

今日は、シンガポール&マレーシアを離れ、チベットについて書きたいと思います。

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<ポタラ宮>Pentax P30/28mm/Fujichrome

今から16年前の1992年にチベットを訪れた。当時は秘境を中心に回っていて、はじめから個人旅行をするなんて考えはまったくない。ツアーに乗っかるのである。もちろん、チベットもツアーなのだが、以前シルクロードを訪れたときに知り合った人のつてで、中国関係のプロ添が主催するツアーの打診を受けて、参加することに決めたのである。

参加してみると、シルクロードの時にいた参加者がいて、この人とは同室になった。その後も、この手のツアーは数回主催されていて、計4回ほど参加したことになる。今でも、連絡を取り合うような仲間がこのツアーを通じてでき、ツアーに参加するたび、再会を祝すような間柄となった。

16年前であるから、デジタルカメラなんてものはなく、記録媒体はすべてフィルムのカメラ。すでにオートフォーカス一眼レフは出ていたものの、自分はまだ持ってなくて、同室になった人のEOSをうらやましく思った次第である。もちろん、カメラを複数台持って行くなんてことはなく、当時もっとも安かったPentaxのP30という、シンプルなマニュアル一眼レフと28mm/50mmの2本のレンズのみでメシ写真から記念撮影までまかなってきた。詰めたフィルムは忘れてしまったが、フジのリバーサルであった。ラサでフィルムが足りなくなり、買い足した覚えもある。余談だが、P30という機種は、いささか操作がしにくいもののの、シャッター優先AE/絞り優先AEが両方ともできた。ただし、フルオートAEはできなかったのだが。

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2008年3月17日 (月)

青雲亭寺院

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<青雲亭寺院>MZ3/35mm/EBX

マラッカのチャイナタウンにある、最大の中国寺院が、青雲亭(チェン・フン・テン)寺院である。1646年の建築と古く、中国から運ばれた資材で作られたという。参拝客は絶えることがない。

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<扉の文字>MZ3/35mm/EBX

偉い坊さんの文字を写し取ったものだろうか。これは観音開きの扉2カ所に2つずつある。いずれも、2文字。

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<ミニ山水>MZ3/35mm/EBX

寺の裏手にはこのような山水風のものが。寺の創始者か当時の世界観を表したものだろうか。

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<境内の一角>MZ3/35mm/EBX

入り口の門のそばにはポールのようなものがあり、そこには中国の年号が書かれてあった。確かなことは忘れてしまったが、道光とか光緒であったような。少なくとも100年以上前のことで、西太后の活躍した時期である。

ここには、何か食べるものが干してあった。

絶えることのない参拝客であるが、なぜか黄色い袈裟を着た坊さんの集団が集団で参拝していた。この坊さんたちは、彫りが深く、西洋人のようにも見えたが。なんだかわからない。また、黄色や臙脂の袈裟を着る僧侶は、上座部仏教ではないだろうか。いわば、タイやラオス、ミャンマーあたりの仏教であるが。

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2008年3月15日 (土)

バトゥ・パハの路地

バトゥ・パハでは正直言って時間をもてあましてしまい、当てもなく寂れた商店街を歩き回ることとなる。そこで見つけたちょっとしたものをアップしてみよう。

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<市場>MZ3/35mm/RVP F

すでに正午を回っていたので、非常に閑散としていた市場。日本人倶楽部の近くで、建物には漢字の文字と建設年を示す数字が。1928年とは金子光晴が訪れる以前からあったことになる。

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<台車>MZ3/35mm/RVP F

まだおそらく現役の台車。後ろから漕いで利用するようだ。

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<ネコ>MZ3/35mm/RVP F

ゴミ箱の上でひなたぼっこをしていたネコ。気持ちよさそうなところを気づかれてしまった。バトゥ・パハでは、ネコまでのんびりしている。

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<小運河>MZ3/50mm/RVP F

バトゥ・パハではほとんど流れのない小さな運河がわずかに残っていた。運河に面した大きな敷地は、かつての倉庫か何かなのだろうか。運河は、かなりドブのような匂いがする。バトゥ・パハで感じた匂いは、このドブの香りである。

3回に分けて、バトゥ・パハを紹介した。いちお、これで終わりとなります。次回のエントリーからは、再び、マラッカに戻ります。さあ、スキャンもしなくちゃ。

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2008年3月13日 (木)

モノクロームのバトゥ・パハ

今度の旅でも、RichoのGR1sという、単焦点コンパクトカメラを持参する。このカメラは、モロッコでついに故障してしまったのだが、修理に出して戻ってきたものである。これには、Neopan Acrosという、ISO100のモノクロームを装填し、たまに撮ってきたものである。ただし、修理に出したついでに、店が気を利かせてか、Offにしておいた、デート写し込みまでOnにされてしまった。とうとう、最後まで気づかないという失敗があり、すべての写真に日付が写っている。その点は我慢してくださいませ。

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<日本人倶楽部>GR1s/28mm/Neopan Acros

この建物は、1階部分に店舗も入っていたものの、なぜか休業中のところばかりで、ほとんど人気が感じられなかった。

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<日本人倶楽部・横位置ヴァージョン>GR1s/28mm/Neopan Acros

28mmレンズなので、この程度の建物は収まります。ただ、ファインダーがやや見づらい。一眼レフやレンジファインダーではないので、実際に写る画像とファインダーで覗くものとは、若干のずれがある。近距離ではその補整のため、また別のフレームがあり、慣れないと混乱しそうなのだ。たまに、使用するため、このカメラでは28mmの画角を把握してなく、同じ範囲が写る、GR DIGITALを持ち出しては、確認するなんてこともあった。

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2008年3月11日 (火)

石と鑿-バトゥ・パハ

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<マレー蘭印紀行>GRD

放浪の詩人、金子光晴。日本を離れた彼が巡った紀行文を綴っているのが、「マレー蘭印紀行」である。もちろん、この旅にも持参し、たまに読み返したりした。金子がとりわけ愛着を持ったのが、バトゥ・パハ(文中の表記はバトパハ)であることは一目瞭然。

バトゥ・パハとは石と鑿(ノミ)の意味だという。かつてはスリ・メダンの鉱石の積み出しで人口がふくれあがったという。が、今はその栄光の時代とはまるで違うと聞くが、ここには金子も滞在した日本人倶楽部の建物が残り、やはりミーハーな日本人はバトゥ・パハに行ってみようと考える。

マラッカ・セントラルからOrkid Malaysia(またはOrchid Malaysia、両方の表記あり)社のバスに乗る。料金6.9RM、約2時間でバトゥ・パハ。高速道路を使わないバスで、途中ムアルという町に立ち寄ったあとがバトゥ・パハ。バスは最終的にはマレー鉄道の駅のあるクルアンまで走るようだ。

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2008年3月 9日 (日)

地上の船

地上に現れた船、それは、マラッカの海の博物館である。

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<海の博物館>MZ3/20mm/EBX

かなり大きな帆船。かなり離れた位置で20mmの超広角レンズを使用する。この船体はもちろん、大航海時代のポルトガル船を模したものだろう。この内部は展示室となっている。

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<船上>MZ3/35mm/EBX

展示物は緻密なジオラマにより再現されている。マラッカの博物館はジオラマが多い。ここからいくつかに分かれた船室が展示室となっている。展示室に入るには靴を脱ぐことになっている。

かつての東西の交易を担ったマラッカだが、現在はマラッカ海峡があるのみで、マラッカから出る船は対岸のスマトラ島ドゥマイ行きのみ。この博物館も川に面しているだけで、海とは縁遠い。すでにここでは船舶は役目を終えてしまったといって良さそうである。

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<ライトアップされた海の博物館>GRD

マコタのあたりで夕食を取り、宿に戻る途中、海の博物館のそばを通りかかった。ライトアップされた船体。実際には使われることのない帆船であるが、その姿は美しい。ISO感度を上げたものの、画面ではスローシャッターの警告がでていた。敢えてシャッターを押したが、まあうまくいった。

ちなみに、入場料3.0RM。帆船の展示室の他、少し離れたところに第二展示室もある。

そそ、お知らせですが、このシンガポール&マレーシア旅行記をホームページで連載始めました。

シンガポール到着編

マラッカ1日目編

よろしかったら、遊びに来てください。ブログとはアプローチが違うので、違った視点で楽しめると思います。

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2008年3月 7日 (金)

マラッカの砦

マラッカのポルトガル時代の名残のひとつ、ファモサ。別名サンチャゴ砦。

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<ファモサ>MZ3/35mm/EBX

人気のスポットで、背後はザビエルが埋葬されていたセント・ポール教会。砦とはいえ、かなり小さなもの。かつては海岸線がここまで来ていたと思われる。

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<大砲>MZ3/35mm/EBX

実はここは、トライショーのたまり場でもあるんですね。派手派手なトライショーは、1時間の貸し切りで40RM。協定料金のようで、たまり場には料金の表示もあります。派手なだけではなく、自転車ながらにぎやかな音楽まで流して客を楽しませようとしている。

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<ファモサとトライショー>MZ3/35mm/EBX

貸し切ったトライショーはほぼコースが決まっているようで、オランダ広場とファモサの間を走っています。この間は徒歩でも10分程度で、ドライバーがファモサやセント・ポール教会の案内でもするのでしょうか。

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<トライショー>MZ3/35mm/EBX

ドライバーはイエローのポロシャツ姿。日傘がついているので涼しげではある。乗ってみたくもあったが、やっぱ写真を撮っているほうがいいや。

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2008年3月 4日 (火)

海南鶏飯「粒」

マラッカのみならず、マレー半島での美味しいもののひとつが、チキンライスである。もちろん、日本の洋食屋さんにあるチキンライスではなく、タイならカオマンガイ、カンボジアならバーン・アモイと呼ばれる、鶏肉ののったご飯である。特に、マレーシアでは海南島出身者が多かったらしく、海南鶏飯と呼ばれている。

古城鶏飯粒(Famosa Chicken Rice Ball:ただし「鶏」という字体は日本のフォントにない古いものでした)という、チキンライスの店がジョンカー・ストリートに2軒ある。宿泊していたホテルの近くにも同名の店があったので、もしかするとチェーン店かもしれない。店内は、ファミレスのような作りであった。

お茶とロースト・ダックのチキンライス、もやし炒め、豆腐のオイスターソースがけをオーダー。英語が通じる。メニューにも英語表記あり。

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<いただきます>GRD

どんぶりに入ったものはスープ。マレーシアではスープが付くのが基本のようです。ところで、チキンライス、丸いものは固めたご飯。マラッカではチキンライスのご飯はおにぎりのように丸く固められるのがデフォルトらしい。よって、海南鶏飯粒となる。

余談になるが、別の日の夕食で頼んだサテに白い固まりがついてきた。これまた押し固めたご飯なのであった。もちろん、ご飯はインディカ米なので、圧力をかけて押し固めたものでしょう。専用の機械でもあるのかもしれない。

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2008年3月 2日 (日)

マラッカ川と川にまつわる曲

かすてら音楽夜話Vol.9

♪たどり着くといつもそこには川が流れている

と、いうのは佐野元春の「Rock & Roll Night」という曲の冒頭の部分。マラッカにはマラッカ川が流れている。当たり前だが。

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<ビラ・セントサ>MZ3/20mm/EBX

上の画像は宿泊していた、ルネッサンス・マラッカの裏手にある、ビラ・セントサという民家を公開したところ。眺めただけで内部には入っていない。このあたりのマラッカ川は大きく蛇行している。

マラッカ川はかなり汚染が進んでいる。お世辞にも綺麗とはいえない。だが、ここには観光船がひっきりなしに行き来しているのである。

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<川沿いの遊園地>MZ3/35mm/EBX

ビラ・セントサのあたりはかつてバスターミナルがあったが、すでにマラッカ・セントラルに移転している。その跡地なのだろうか、がらんとした一角に観覧車がある遊園地があった。

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<川沿いのプロムナード>MZ3/35mm/EBX

川には遊歩道がある箇所も。ここをたどって風に吹かれるのも悪くないと思うが、やはり川は汚いです。

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