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2008年5月 6日 (火)

エコロジーな風景

今日からは旅レポとはあまり関係のないエントリーがしばらく続きます。とはいえ、ネタ元はかつての旅にさかのぼるのだけれど。

パスの車窓を眺めていると見慣れない風景にぶち当たった。なだらかに続く丘陵地帯に立ち並ぶ風車の群れ。だが、ここはスペインのラ・マンチャ地方でもなく、ましてやオランダでもない。また、立ち並ぶ風車もそのような旅情を感じさせる、クラシックな代物でもない。

それは、風力発電用の近代的な風車群であった。

Im0286

<丘の風車>MZ-3/50mm/RVP F

このときはリスボンからオビドスというチャーミングな小都市に向かうところであった。高速道路脇にある丘陵地帯に無数の風車が忽然と出現する。調べてみたら、ポルトガルは原子力発電所をいっさい持たない国なのであった。

その数日後、ポルトガル南部のファーロからスペイン最南端のアルヘシラスへと向かう。鉄道、徒歩、フェリー、バス2回。地図上ではなんてことのない距離なのに、気が遠くなるくらいの時間がかかった。アヤモンテからウエルバでバスを乗り換える。これが最後の移動。しかし、バスはセビーリャのバスターミナル2ヶ所に立ち寄り、どんどん日が暮れていく。日の長い夏のヨーロッパだが、アンダルシア南部でも、日暮れに近い。バスの乗客もかなりいらついているのがわかる。もちろん、自分もそうである。そんなとき、またもや風車が現れた。

Im0610

<アンダルシアの風車>MZ-3/50mm/RVP F

いらつく心が少しは落ち着く感じがした。オビドスに向かうときにはそれほど感じなかったが。ちなみに、スペインには、ある程度の原子力発電所があるようです。とはいえ、今後の計画はないようで、このようなエコな取り組みも行われているのでしょう。

ちなみに、車窓からの風景ですが、このところ、移動する際にはPentax FA50mm/f1.7をつけるようにしています。まあ滅多に撮ることはないのですが、広角系だとどうしてもものが小さくなりがちなので。レンズが明るいのも、便利です。

この記事を書く件で調べてみたら、風力発電で現在地球上で消費している電力の5倍はまかなえるということです。もちろん、それには、数多くの風力発電所を作る必要があるのだが、風力発電に向かない日本でも風車の位置を高くし大型にして、洋上にもこれを作れば、現在の2、3割はまかなえるとの試算があるらしい。

温室効果ガスの排出量の少ないエコロジーな電力、これは見直すべきものだろう。

と、いうことで、次の旅が決まるまで(いや、決まってもしばらくは)、こんな感じで過去のストックを取り上げていきます。たぶん更新頻度は落ちるでしょうし、取り上げる地域もかなりランダムとなりそうです。

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