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2008年5月14日 (水)

コシのないスパゲッティ

8月のモロッコはとんでもない暑さである。日中は暑くてぐったりしてくる。腹は減るがレストランに入っても、タジンやクスクスが看板料理なので、これはかなりヘビーである。そんなときに、たまたまメニューにあったスパゲッティを頼んでみた。

Im0859

<ゆですぎスパゲッティ>GR Digital

出てきたのは、ゆですぎたスパゲッティ。イタリア以外の国ではよくあることなので別に驚かなかった。味も期待していない。

乾麺のはずなのに、やけに色が白い。なんとチーズまであらかじめのっている。モロッコのチーズを柔らかくなるまで煮込んだものなのだろうか。ソースはミートソース風。でも、羊の肉なんだろうなあ。一口。やはり、煮込みすぎ。ふにゃふにゃで、アルデンテにはほど遠い代物。ゆでるのに塩も使っていないようである。

だが、暑さでやられているツーリストには、とても美味しく感じられた。何しろ、胃にずしんと来ないのである。軽い感じですいすいと食べることができた。コシのないスパゲッティにこのような効用があるとは。意外だった。

今までたくさんの麺料理を紹介してきたが、やはり麺好きです。アジアの麺も大好きだが、イタリアのパスタも同じくらい好き。イタリア滞在日数ものべ2ヶ月くらいになり、各地のパスタを味わってきたので、自慢じゃないがイタリアの味にはうるさい。だが、猛烈な暑さの中では、このふにゃふにゃのスパゲッティにかなうものはなかったと感じる。

イタリアも夏はかなり暑いが、はっきりいって食欲を失うほどじゃないので、あちらでは本格的なパスタがよい。

沢木耕太郎も深夜特急の中で、イタリアではポモドーロを常食としていたと書いている。イタリアを出て、たまたま立ち寄ったモナコでレストランのメニューにスパゲッティがあったので頼んでみたら、ゆですぎのうどんみたいだったとの記述もあるくらいだ。

自分も経験がある。ギリシアはイタリアとは海を挟んだ隣国という関係で、文化も近い。レストランのメニューにもスパゲッティがあるほどだが、これがまたゆですぎの麺だったり、はたまたオーブンで焼いてあったりと、多種多様。どうして国が近いのに、ここまで調理法が異なってしまうのかというほどである。

また、メキシコでも期待して入ったイタリアンレストランでは、モロッコで食べたようなスパゲッティを味わうことになった。こちらは、きちんとパルメジャーノ・レッジャーノ(いわゆるパルマのチーズ、パルメザン・チーズ)がすり下ろされているのだが、味は二の次であった。ピザ窯まである店だったのだが。

そう考えると、日本で出てくるスパゲッティをはじめとするパスタは、かなりレベルが高いのではなかろうか。

後日、フェズでもやはり暑くてスパゲッティを食べたのはいうまでもない。ちょっと異なった感じだったけどね。

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コメント

モロッコのぶにぶに麺、私もカサブランカで食べました。
ヒョウちゃんと違うのは食べたあとに体調を崩したという点ですが。。。

投稿: Gina | 2008年5月17日 (土) 23時39分

Ginaさん、こんにちは。
その時の顛末をもう一度旅行記で確認しました。
カサのIbisだったのですね。
なるほど、粉のチーズですか。
麺自体は問題ないと思いますが。
美味しいパスタを食べたいときには、日本で我慢するか、イタリアに行くかですね。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年5月18日 (日) 11時00分

 ヒョウちゃん、こんにちは。
 なぜか「ギリシア」と「スパゲテイ」でここに来てしまいました(笑)が、幕張本郷にあるキャプテンズクックというお店の「ギリシアのスペゲティ」というメニューは評判がいいそうです。
 ただ、どうやら本場ギリシアのものとは別物の料理ですね(笑)。ギリシア、恐るべしです。

投稿: 伊 謄 | 2008年5月18日 (日) 22時30分

伊 謄さん、こんにちは。
ギリシアはパスタの本場…ではないと思うんですよね。
やはりイタリアだろうと。
スパゲティが世界各地で当たり前のように食べられるようになったのは、それが乾麺だったからですね。
その他の生パスタは、やはり生地から作らなくてはならないので、調理するよりも難しいですよ。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年5月19日 (月) 20時27分

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