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2008年6月13日 (金)

台湾の儀仗兵

台北には忠烈祠、國父紀念館、中正紀念堂(現在は台湾民主紀念館)といった、戦没者や歴史上重要な人物を祀るところがあり、儀仗兵が1時間おきに交代式を行っていたものである。

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<忠烈祠の交代式>Pentax MZ-M/35-85mmZoom

忠烈祠は日中戦争や中国共産党との戦いの中で亡くなった人を祀った廟で、軍の管理下にある。ここの交代式は歩く距離も長く、参加する儀仗兵も相当な数。儀仗兵たちは相当な訓練を積んでいるらしく、5人の儀仗兵が縦に並んだり、扇形に開いたりして行進を行う。なかなか見物のパフォーマンスなのである。交代の際に銃剣をくるくる回すパフォーマンスも、なかなかの迫力であった。

ところで、この時はPentax MZ-Mというカメラを使っていました。MZシリーズなのですが、マニュアルフォーカスの一眼レフです。インドでEOS1000sを壊し、かつて使っていたPentaxのマニュアルフォーカスレンズを生かしてみようと、やっつけで購入したもの。オートフォーカスはないものの、フィルムはオートローディング。モードは全自動、絞り優先オート、シャッター優先オート、フルマニュアルとかなり安い割には結構使えた。

ただ、ピントはマニュアルなので、シャッターチャンスを逃すことがかなり多く、結局MZ-3を購入したという。MZ-Mは押し入れなどで眠ったままだが、壊れてはいない。

國父紀念館は、孫文を記念した建物。ここでの交代式は、巨大な孫文像の前で行われるが、室内でもあり小規模である。

そして、中正紀念堂は蒋介石を祀った場所。蒋介石は中華民国の初代総統でありながら、実はあまり人気がない。二二八事件など大陸から来た国民党をはじめとする外省人が台湾に元々住んでいた本省人を弾圧するなど、台湾が民主化を果たすとともに、台湾民主紀念館と名前を変えている。

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<蒋介石の蝋人形>Coolpix880

総統の執務室を再現した部屋がかつてはあり、デスクにはリアルな蝋人形があった。このあたりの技術はマダム・タッソーの蝋人形館も及ばないような気がする。今にも、動き出しそうな蒋介石であったが。

ところで、ここの交代式は、エレベーターから儀仗兵が現れ、再びエレベーターへ消えていくというもの。ちょっと時間を間違えると遭遇できない。巨大な蒋介石の像が建物の上階にあるからなのであった。

Tp035

<儀仗兵の卵たち>MZ-3/28-105mmZoom

建物を出ると広い庭で儀仗兵の卵と思われる連中が整列していて、いろいろな練習を行っていた。少なくとも現在は中正紀念堂では儀仗兵が必要ないようなのだが、再び国民党政権となった、台湾ではよもやの復活もあるかもしれない。

2008/0614追記 「中正紀念堂」から「台湾民主紀念館」への改名後、再び名前が元に戻ると、昨日の時点で書いたのですが、ニュースソースはWikipediaのこの記事。

ただし、台湾民主紀念館のWebページや、その他のニュースでは名前が元に戻ったというニュースがなく、しばらくは見守っていきたいと思います。いろいろご迷惑おかけしました。

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コメント

 私も台湾に行った時、中正紀念堂と忠烈祠で儀仗兵の交代式を見ました。特に忠烈祠の交代式は、かっこよかったです。ああいうパフォーマンスは初めて見たので、ビックリ。特に向き合って銃剣を投げ渡したりするところなんて、武器でやるかと思ってしまった。
 今は両方ともやってないのでしょうか?。

投稿: マサエ。 | 2008年6月15日 (日) 10時01分

マサエ。さん、こんにちは。
今は、忠烈祠と國父紀念館だけのようです。
特に忠烈祠の交代式は強烈な印象が残りますよね。
他にも、いろいろな国で儀仗兵や衛兵の交代式を見ています。
機会があったら、また紹介したいと思います。
その節はまたよろしくです。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年6月15日 (日) 11時26分

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