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2008年10月 4日 (土)

チェンマイ寺巡り

ラーンナー朝の首都であったチェンマイ。旧市街はほぼ正方形の城壁と堀に囲まれていて、3か所の古い寺院が残る。今回のエントリーでは、ハイライト的にざっと紹介していこうと考えている。

2年半前のチェンマイでも、これらの寺院は回っている。また、城壁外にもいくつかの特徴ある寺院もあるが、こちらは割愛させていただく。

ワット・チェン・マン

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<象の並ぶチェディ>MZ-3/50mm/RVP100

ワット・チェン・マンは旧市街の北東部にあり、ラーンナー朝のメンラーイ王がチェンマイに遷都した際に作られた寺院で、宮殿でもあったが、今はその面影も、このずらりと並んだ象がいるチェディ(セイロン様式の仏塔)に残るのみだろうか。

本堂には、水晶で作られた仏像と大理石で作られた仏像があり、前者は雨を降らす力が宿されるとされ、後者は水掛祭りで登場するという。ここを見ていたら、アメリカ人観光客に話しかけられ、「ここに書いてあることが読めるか」といわれた。もちろんタイ語なのでそれは無理である。

この寺院は犬が多く、ほとんどは日陰でぐったりしているものの、中にはかなり元気のいい犬もいる。また、放生の鳥を売るおばさんも数名いるし、観光案内をしようというトゥクトゥクのドライバーもいる。

ワット・チェディ・ルアン

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<中央の大仏塔>MZ-3/20mm/RVP100

ワット・チェディ・ルアンは文字通り大きな仏塔(チェディ・ルアン)を持つ寺院。1545年の地震で崩壊するまでは高さ86mあったというが。この仏塔は1992年にユネスコと日本政府の援助で修復されたが、当時の確かな資料が残されてなく、新しいアイデアも取り入れられている。

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<高僧のろう人形>GR DIGITAL

大仏塔の近くにある礼拝堂には僧侶のろう人形が展示されている。展示と書いたものの、これは不的確な表現かもしれない。ろう人形は2体ほどあり、かなり精巧な出来である。タイの他の寺院でも僧侶の写真でなくレプリカのようなものはかなりあった。ここでは、大勢の僧侶がこの人形の前で一斉に祈ることもあるので、仏像に置き換えられたものかもしれない。

また、ワット・チェディ・ルアンには僧坊が近くかなりの数の僧侶を見かけることができる。場所は旧市街のほぼ中心あたり。

ワット・プラ・シン

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<本堂>MZ-3/35mm/RVP100

旧市街西側に位置する寺院で、最も参拝客が多い。元々はプラ・ヨー王が父親のカム・フー王の墓としてチェディを建てたことから始まった寺院。ここには興味深いものがいくつかある。

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<プラ・シン仏>GR DIGITAL

ライカム礼拝堂に納められたこのエメラルド色の仏像は、寺の名称の由来となったもの。チェンラーイにも同名の寺院がある。プラ・シンとは獅子の仏像というような意味。

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<壁画>GR DIGITAL

また、別の礼拝堂にはラーンナー朝の生活や物語を描いた壁画がある。これはサントーン王子の物語で、中央右よりのやや黒っぽい人物がサントーン王子。サントーン王子はネグリート族(東南アジアの先住民族とされる)に化けることができたとのこと。

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<経蔵>MZ-3/35mm/RVP100

この壁面には細かい装飾が施されていてなかなか美しい。ルアンパバーンのワット・シェントーンに通じるものがあるかもしれない。

ちなみに、ルアンパバーンを中心としたランサーン王国だが、ワット・シェントーンを建設した王、セーターティラート王はランサーン王国18代目の国王だが、母親がラーンナー朝の出身だったため、ラーンナー王国16代国王も兼務していたのである。

さて、長くなりましたが、これでチェンマイのエントリーは終了。次回やや北上します。

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コメント

 おお、懐かしい、このお寺3つとも行きました。
 ワット・プラ・シンはツァーに入っていました。ワット・チェン・マンとワット・チュディ・ルアンはフリータイムが2時間ほどあったので、ホテルからタクシーに乗って行きました。ホテルのボーイさんが、運転手さんに指示してくださったので、言葉は分からなかったけどOKでした。
 2002年に行った時は、高僧のろう人形は見なかったのですが、私が気が付かなかっただけなのかなー?。
 

投稿: マサエ。 | 2008年10月 5日 (日) 10時14分

マサエ。さん、こんにちは。
ろう人形は奥の礼拝堂にあるのですが、いつからあるのかはわかりません。
2005年の年末にはありました。
わたしゃ、すべて徒歩で回ったので、結構疲れたです。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年10月 5日 (日) 11時23分

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