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2008年10月 6日 (月)

タイの小坊主

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<チェンラーイにて>MZ-3/35mm/RVP100

上の写真は、チェンラーイのワット・プラケーオにてカメラに興味を示した小坊主たちをスナップしたものである。ちょっと表情が硬くて、微動だにしないポーズ。そんな感じからも、まじめな小坊主という雰囲気が伝わってくるだろうか。

敬虔な上座部仏教の国、タイ。タイの僧侶の数は半端じゃない。特に雨季の間は、功徳を積むために出家するものが多い。僧侶は尊敬されているし、仏教外の分野でも勉学を惜しまない。私有財産はなく、托鉢により食をまかない、1日2食。…そんな風に思っていたのだが。

椎名誠の「秘密のミャンマー」の記述を要約すると、上座部仏教の僧侶たちの生活は、早朝に起きて毎朝の勤行のあと、前日の残り物で朝食を食べ、托鉢に出かけ、托鉢の食べ物を昼に食べる。2食だけとなったのは、その後の勉学に支障が出るからとも。昼のあとはいっさい食べ物を口にしないのだ。

偉いよなあ。我らが飽食の国にいて毎日取っている行動とは大違いだ。

しかし、目撃してしまったのである。続きはクリックして。

寺院には僧坊がある。僧侶の住まいというか寄宿生活をしている寮のようなものである。若い僧侶は学校などにも通っているのか、夕方になると僧坊に戻ってくる。僧坊に戻ったとある小坊主は手に手にかわいい財布を握りしめて寺院のかたわらにやって来た、移動屋台に近づいて冷たい飲み物やアイスなどを購入し、僧坊に戻っていったのである。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

またあるときには、いい大人の坊さんだが、通りや境内で堂々とタバコを吸っているということもあった。んー、なんだかなあ。

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<夕方のお勤め>GR DIGITAL

同じ国に何度も来ていると、今まで見えていなかったものまで見えてくることがある。

とはいえ、おやつを買いに走った小坊主は雨季の間だけ出家する見習いみたいなものだったのかもしれない。そのような僧侶は、雨安居(うあんご)明けには還俗し、普通の生活に戻っていく。タバコを吸っていた坊さんも、もしかして托鉢でいただいたものだったのかもしれない(これはさすがに違うか)。

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<バスターミナルの僧侶専用待合い席>GR DIGITAL

それでも、国全体がアバウトなタイのことである。坊さんの中に多少のアウトローがいたとしても、ほぼ戒律を守っているのだから、これくらいはどうでもいいことなのかもしれない。事実、タイの僧侶は相当に尊敬を集めているのだし。

ということなので、チェンラーイのワット・プラケーオで写真を撮らせてもらった小坊主たちは、これからの仏教界をになっていく存在となっていく、と信じたい。ま、旅にはそんな理想的というかメルヘンチックな考えがなければ、楽しくないじゃないですか。

Postscript 旅行記「雨とメコンと少数民族」チェンマイ後編「ドイ・ステープにリベンジ」をアップしました。まだメコンエリアにたどり着いていませんが、少数民族やタイの中の異文化などを取り上げています。よかったら、読んでね。

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