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2008年10月11日 (土)

寺院にて

チェンラーイはバンコクやチェンマイと比べると、これという観光資源に乏しいと思う。そこで暇な観光客(自分のことです)が出かけるのはガイドブックに載っている寺なのである。チェンラーイの寺は、代表的なものはワット・プラ・シンとワット・プラケーオの二つ。この名前どこかで聞いたことがないですか?そう、ワット・プラ・シンはチェンマイで観光してきた。ワット・プラケーオは誰もが知ってるバンコクのチャクリー王朝の守護寺です。

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<ワット・プラ・シン>MZ-3/35mm/RVP100

チェンマイでも登場した同名の寺は、ここの兄弟寺院。あの緑に輝くプラ・シン仏もかつてはここにあったそうで。上の写真は本堂の裏側ですが、この中にチェンマイにある仏像とよく似たものもあるそうで。プラ・シン仏ではないそうです。でも、あまり時間がなくてゆっくり見てこなかったんですよね。

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<寺院壁面>GR1s/Neopan Acros

ここで印象的だったのは、まるで浮き彫りのような仏像が建物にあったこと。モノクロだと真っ白く見えるものの、実際にはややくすんだピンクのような色合い。そして、口元。これまたはっきりしないものの、少し色が付いていますね。まるで紅をさしたようにここだけ着色されているのでした。こういうのがラーンナー様式なのかどうか。とにかく、チェンラーイの文化はセンスがいいと思った。

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<ワット・プラケーオ>MZ-3/35mm/RVP100

ワット・プラケーオはその名前の通り、バンコクの同名寺院にあるタイの国宝とでもいえる、エメラルド仏(実際にはひすい製)が安置されたことのある寺院である。エメラルド仏はその後、チェンマイ、ルアンパバーン、ヴィエンチャン、バンコクと安置される場所を転々と換えて今に至る。

エメラルド仏は現在バンコクにあるが、元々はインドからセイロンのものらしいが、流れ流れてアユタヤにたどり着き、さらにラーンナー朝がこれを持ち帰る。そして、ビルマの戦火を避けたセーターティラート王により、ルアンパバーン、ヴィエンチャンヘと移動する。そして、チャクリー朝のラーマ1世がヴィエンチャンを攻撃してバンコクに持ち帰ってものである。

というわけで、タイの守護神ともいえるエメラルド仏なのだが、ラオスが所有権を主張しないわけでもない。まあ、難しいものですな。このあたりは大英博物館のロゼッタ・ストーンとかギリシアの神殿、パリやイスタンブルにあるオベリスクなどとも通じるものがあるか。

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<エメラルド仏>GR DIGITAL

だが、チェンラーイのワット・プラケーオにはコピーのようなエメラルド仏が安置されている。これは、1990年の現国王の生母の90歳の誕生日を記念して作られたものという。大きさもバンコクのエメラルド仏とほぼ同じだという。ただ、ありがたみはいくぶん薄れるものの、こちらの方が、近くまで寄れるし、写真も撮れる。

その他、気になったものをざっと紹介。

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<仏像群>MZ-3/35mm/RVP100

ややくすんではいるものの、色とりどりだったので撮ってみました。上記二つの寺院ほど有名ではありませんが、市場近くにあるワット・ムーンムアンの片隅にあったもの。この近くでは夕方になると屋台が出ます。かなり規模は大きい。

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<7つの仏塔>MZ-3/20mm/RVP100

宿のすぐそばにある、ワット・チェット・ヨート。チェンマイにも同名の寺院があり、そちらも中央の仏塔を6つの小さな仏塔が囲んだ様式。チェンマイの方は半ば遺跡のような感じだが、こちらは現役の寺院。絵的にはこちらの方が綺麗。

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コメント

タイの、っていうより東南アジアの仏像って表情も姿態も個性的ですよね(あまり詳しくないから間違ってるだろうけど小乗仏教の影響かな)。
紫がかった空もまた、仏塔寺院の幻想性を高めていますね。

投稿: lastsmile | 2008年10月12日 (日) 02時26分

lastsmileさん、こんにちは。
タイの仏像は比較的我々には違和感がないように思えます。とはいえ、ラーンナー様式のものは、ちょっと違うんだろうけど。
カンボジアというか、アンコール遺跡のものは仏像というよりも、ヒンドゥの影響があるので、また異なりますね。いかにも南国風の顔です。
ミャンマーに行くと、かなり笑えるようなものもでてきます。中には、なまめかしい顔やポーズのものもありますが。
ま、仏像のことはみうらじゅんにでも任せて、このくらいにしておこうかと思います。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年10月12日 (日) 16時04分

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