Hi, I'm From Yangon
景洪にはミャンマー製品を扱う店が多い。品物は、貴金属や宝石などである。そして、ここでは例外なく、ビルマ人が働いている。民族工芸品市場のメコン側にある入り口近くにも、そんな店があった。
<ミャンマー物産店>MZ-3/35mm/RVP100
「緬甸」と書いて、「ビルマ」。泰緬鉄道などと使われ、この漢字表記は日本でも使われている。中国人は玉石好き。玉とは中国ではヒスイの総称ともいえる。ヒスイを加工したものでは、台湾の故宮博物院にある、白菜とバッタの彫刻がこれだし、中国の歴代皇帝もヒスイを好んでいる。そして、現在ヒスイの産地はミャンマーに集中しているのである。
<ヤンゴン出身>MZ-3/35mm/RVP100
もともヒスイをはじめとする宝石類には興味がないので、スルーして歩いていた。だが、ちょっと考えて引っかかってみる。ビルマ人の客引きは例外なく「ハロー」とか「ニイハオ」と呼びかけてくるのだ。
この男性にもそのように話しかけられた。「ノー、日本人だからニイハオじゃないよ。ミンガラーパ(ビルマ語のこんにちは)」
カメラを見せて撮らせてもらう。あっけらかんとOK。もうカメラから視線が離れない。中国人は記念写真好きだが、ミャンマーからインドにかけては撮られ好きとでもいうか、とにかく被写体になることをいとわない人が多い。カメラに関する寛容度はタイやラオスよりもかなり高いといってよいであろう。この青年はヤンゴン出身。シャツ姿だが、きちんとロンヂーを穿きこなしている。
<青年たち集合>GR DIGITAL
隣の店でも同じような挨拶をし、今度は画像の確認できるデジで撮らせてもらった。モニターを見せると、彼らは大喜びである。久しぶりにいい表情に出会ったような気がした。気軽に撮影に応じてくれる人は、男女を問わず、いいもの。この日の天気も雨が降ったり止んだりだが、会心のショットを撮れたような気がした。
ミャンマー人経営のこの手の店は景洪各地にあるようです。色黒の人は例外なくミャンマー出身。アイデンティティを持ち続けるためか、雲南の辺境にいても、こんな姿。ただし、観光客が気軽に買えるものがないのが、残念。
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コメント
泰緬鉄道ってそういう意味だったんですね。
知りませんでした(>_<)
ヤンゴンの少年の笑顔、そしてお店の青年達の笑顔。
屈託のない笑顔を感じます。ミャンマーって国の難しさを語る前に、この少年達の笑顔が国境のない世界を求めているような。
とてもすてきな写真です。
投稿: lastsmile | 2008年11月 8日 (土) 20時45分
lastsmileさん、こんにちは。
ミャンマーって国は、人々は素晴らしいんですけどね。
現在ミャンマーの国境は陸路ではほとんどが閉ざされてまして、空路で入るしかないんですよね。
国境のない世界、いい言葉ですね。
景洪ではタイのお店もあります。
けど、そちらは訪れていません。
写真を褒められるとやはり嬉しいです。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年11月 8日 (土) 21時46分