民族工芸品市場の少数民族
景洪は雲南省シーサンパンナタイ族自治州の州都である。雲南省は中国の中でも少数民族の宝庫とでもいうべきところで、その風俗は漢民族とまったく異なる。いわば、目に付く。一昔前にも、景洪を訪れたが、その時の景洪は、椰子の通り並木にタイ族のお姉さんたちがサロン姿で日傘を差しながら、しずしずと歩くようなイメージがあった。
しかし、今回訪れてみると、大きなビルが建ち並び、目に付くのは漢民族ばかり。看板などには漢字とともに丸っこいシーサンパンナの独特の文字も併記されているものの、少数民族の姿はほとんど見かけない。この地域では漢民族3割、タイ族3割、その他の民族4割ということになるのだが、景洪では近年の高度成長に伴い、漢民族が大幅に進出してきているようなのである。
<民族工芸品市場>MZ-3/35mm/RVP100
市街の北部に民族工芸品市場というものがあった。いうなれば、ひとつの通りの両側に民族情緒豊かな土産物店を並べただけのものなのだが。アーケードに描かれるのは、シーサンパンナの象徴でもある孔雀。泊まった宿の隣のホテルは孔雀賓館というくらい。
<白象>GR1s/T-MAX100
アーケードの左右には、こんな象が。孔雀と象、これまたシーサンパンナの象徴のようである。アーケードの壁面にはシーサンパンナに住む少数民族たちが簡略化されて描かれている。
<少数民族の野菜売り>MZ-3/35mm/RVP100
こちらは、反対側のアーケード外。店を構えるわけでなく、路上に直接商品を置いての商売。結構買い手はあるようです。売り手はもちろん少数民族。何族かということは不明。でも、明らかに漢民族とは違う。服もカラフルだし。
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コメント
色々な人が路地に集まる、そしてそこにマーケットが自然と広がる。
そんな自然体を感じさせる情景ですね。
聖なる白象に見守られて今日一日を過ごす少数民族の姿が垣間見れました♪
投稿: lastsmile | 2008年11月 7日 (金) 02時12分
自然にできた市場ではないです。
いわば、官製の市場。あるいは観光客向けの市場みたいなものでしょう。
本編でも書きましたが、景洪ではあまり少数民族は表に出てきていないです。このあたりは、また後日記事を起こしますので、よろしくお願いします。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年11月 7日 (金) 20時46分