メコンを見に行く
ルアンパバーンに到着したものの、体調が優れなかった。着いてすぐに、昼食を取ったものの、麺料理だというのに半分も食べることができなかった。宿を取ったゲストハウスではちょうど無料の夕食が提供される日であったが、これをキャンセルし、絶食する。
その夜。体調は最悪となった。多少熱もあるようだった。絶食しているにもかかわらず、何度もトイレに足を運ぶ。宿を取ったのは日本人にはかなり有名なゲストハウスである。ここに泊まることを楽しみにしてきたのだが、泊まり客の日本人旅行者とコミュニケーションを取るどころではなく、このままでは迷惑をかけるだけなので、結局宿を変わることにした。情けない。
体調は結局、ルアンパバーンにいる間少し良くなったくらいである。朝食は消化の良さそうなものを毎日取ることにしたが、昼食は抜いた。まともなレストランに通ったのは、最後の日くらい。これが効いたのか、ルアンパバーンを去る日にはすっかり回復していた。ま、そんな理由で、ここのところ、食べ物関係のアップがないのであるが、いつかまとめてアップしようかと考えている。
体調が悪くなったのは、すし詰めのバスに長時間かかったとか、ソンテウで移動してきたといった単純なことではなさそうである。これまでたまった疲労がルアンパバーンでついに限界に来たということなんだろうと思うことにした。体調は今ひとつだったが、毎日出歩く。調子が悪くなったら、部屋に戻って休めばいい。そんな感じだった。
<メコン川>MZ-3/50mm/RVP100
そんなわけで、本格的な町歩きは2日目から。この旅で3度目となるメコン川へ。最初は、タイ・ラオス国境のチェンコーンとフアイサイの間を船で渡った。ルアンパバーンよりは上流となる。2度目は雲南省の景洪にて。フアイサイよりもさらに上流。この時は、ほとんど雨という状況でメコンのほとりにいたものの、ただそれだけ。
ルアンパバーンで見たメコンは川幅500mほどだったろうか。むしろ、上流のフアイサイの方が、広く感じられたものである。ただし、雨季のこの時は水をかなりたたえていて、乾季に訪れた時とは表情を変えていた。
<スローボート>GR1s/T-MAX100
ラオスにおける水上交通としては、スピードボートがあまりにも有名だが、スローボートもあります。フアイサイからは1泊2日でルアンパバーンに到着するはず。なお、ルアンパバーン市街に近いこのエリアにはスピードボートはやってこないので、静かなものです。
<渡し船>MZ-3/50mm/RVP100
ルアンパバーンは内陸にあるものの、メコンとの接点は数多く、船なしには語れないだろう。寺院などに行くと、ボートレース用の船が格納されていたりする。また、最近はトラックに主役の座を奪われてしまった感もあるが、メコンがあってこその物資の流れもある。
また、ルアンパバーンは、メコンだけではなく、カーン川も流れている。まさに水に囲まれた世界遺産なのである。そのカーン川は、自分の到着前氾濫したらしい。場所は、カーン川が右カーブしているあたりで、ルアンパバーンで最も低いあたりではなかろうか。ここを通りかかると、泥土を除去する作業が行われていたり、川にせり出したレストランなどは完全に水浸しであった。それでも、滞在中水位が低くなり、そのレストランも再営業に向けて復旧中だったりしたのだが。
水の流れは和ませるものがある。この旅のすべてがメコンと関わるものではないが、メコンを中心にして移動していることについては、ある程度こだわりを持ってきたつもりである。かなり先のことになると思うが、さらに下流でもまたメコンと再会することになるのだ。
Postscript ルアンパバーンでは、体調最悪だったものの、撮った本数は最も多いようで、なかなかスキャンが追いつきません。また、次の旅に備えることもあるので、とりあえずは夏の旅の記事更新は年内はこれまでとさせて頂きます。他の記事は上げると思いますが。とりあえずは、年明けに再開します。
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コメント
旅先で体調が悪くなるのは、とても心細いですよね。ましてやそれが一人旅なら。
しかし、それでも食事をちょっと抜いたぐらいで毎日出歩いて写真を撮っていたとは。さすが、体力あるなー。
投稿: マサエ。 | 2008年12月24日 (水) 10時20分
マサエ。さん、こんにちは。
ルアンパバーンはとても小さなところなので、いってみれば、自宅の近所をちょっと歩いているようなものです。
出歩くといっても、疲れたら休むし、がつがつ観光してませんよ。二度目ということもありますけど。
もうホントに、ゆるゆる歩いて、坊さんとお話したり、何か飲んだりみたいな感じですね。
夕食も2日目はテイクアウトのサンドイッチだけで、3日目の夜ようやくレストランに行った次第です。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月24日 (水) 20時30分