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2008年12月20日 (土)

ノーンキャウを歩く

ルアンパバーンの奥座敷とも呼ばれるノーンキャウ。ウドムサイからバスで4時間。ルアンパバーンからバスで4時間半だが、ボートを使うという手もある。ルアンパバーンが萩であるならば、ノーンキャウは津和野のような関係だろうか。とはいえ、ノーンキャウには有名な寺院もなければ、美しい町並みもない。あるのは、雄大な景色と素朴な人々の笑顔くらいだが。

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<バンガロー>MZ-3/35mm/RVP100

ノーンキャウに到着し、バス停のすぐ目の前にあるセンダーオ・ゲストハウス(Seng Dao Guest House)に決めた。特に理由はなく、疲れていたのであまり歩きたくなかったことと、バスチケットを売るブースがすぐそばにあったからである。トイレ・シャワーつきで70,000キープ。だが、この時あまりキープを持っていなかったので、タイバーツで支払う。ウドムサイでは人民元も受け付けてもらえたが、ここではだめ。

客室はすべて独立したバンガローである。敷地内には、山羊なども出没するようなのどかなところである。竹と木で作られたバンガローには、小さなテラスもあり、ここで洗濯物なども干せる。しかし、山が迫ったノーンキャウの夕暮れは早く、気温もいくらか低めであった。テラスからはウー川と雄大な山を見ることができる。

ただし、この作りは蚊を呼び寄せるようで、ベッドの上には蚊帳がつるされていた。また、朝晩とも結構冷え込む。乾季はさらに寒さを感じるかもしれない。

Mk1415

<橋と山>GR1s/T-MAX100

夕暮れ迫るノーンキャウを散歩する。ウー川には立派なコンクリート製の橋が架かる。これも国道1号線。水面からは意外なほど高く、これならどんなに水量が増えようとも、橋が流されることはないだろう。

ノーンキャウの町はバス停を中心に未舗装のメインストリートがあり、民家が並ぶ。橋を渡ったところにも、ゲストハウスやレストランを中心に民家があるといった具合で、非常にシンプルである。一通り歩くともうおしまい。

Mk1426

<ウー川>MZ-3/35mm/RVP100

ウー川は、意外に流れが早い。さらには、雨季の雨を集めかなりの水量である。川べりには何とか降りていくことができたが、ラオスの河川はどこでもそうなのか、崖のような感じで急激に落ち込んでいくため、それ以上は近づけなかった。さらには、足元がぬかるんでいるし。

結局、ノーンキャウには1泊だけしたのみ。雄大な自然は心を和ませるが、ただそれだけなのである。ここにゆっくりいてもいいのだが、まだ先のある身。ウドムサイでのんびりしてしまったので、翌日にはルアンパバーンに行くことにした。

しかし、ノーンキャウの奥にはムアンゴイという、さらに小さな町があり、ボートかソンテウで行ける。ただ、そちらに行くともっとゆるゆるしてしまいそうだが。また、ノーンキャウで自転車を借りることができれば、国道1号線をパークモン方面に進むと、いくつかの村があり、ボートレースの練習風景などを眺めることができる。バスから眺めただけだが、ここには外国人にも不足のなさそうなレストランがあった。山に囲まれたあたりだが、道は意外にもフラットなので、苦労することもなさそうだ。誰か行ってみませんか?

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コメント

自然に囲まれたアジアの小さな町で、
Guest Houseの看板があって旅行者が集う、
そういう場所に最近いっていないなぁとこちらの写真をみて思いました。

旅行回数足りてないのかしら、などと思ったり(笑)

投稿: Gina | 2008年12月21日 (日) 18時16分

Ginaさん、こんにちは。
欧米人の好きな感じって何となく共通しているようですね。何もないけど、自然はあってそこそこのものが手にはいると。
彼らは体力あるから、雨季だろうがなんだろうが、近くにトレッキングとか行って、時間を過ごせますけど、個人的にはちょっと辛いです。自然だけってのも。
ただ、ルアンパバーンもすでに旅行者が多すぎるし、バンビエンもかなり俗化しているので、そういうのが嫌な人には、いいと思います。

英文の看板って、何となく絵になるんですよね。

今度は、旅人の集うゲストハウスに泊まってみてください。個人的には、OKですが、このトシになるとちょっと辛い状況もあったけど。(*゚ー゚*)

投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月21日 (日) 20時42分

こんばんは。リンクありがとうございました。
なかなか旅に行けないので、近場で写真撮ってます。
ちょくちょく、お邪魔しますので、よろしくお願いします。

投稿: nob | 2008年12月22日 (月) 22時14分

nobさん、こんにちは&はじめまして。
来て頂いて嬉しいです。
わたしゃ、旅が好きで、その際に写真も撮るのですが、なかなか人に見せる機会がないので、こんなことやっています。
今回の旅では43本撮ってきたので、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式で、ちょっといいかなというようなものを紹介させてもらっています。
お互い写真好きみたいなので、こちらも、おじゃまさせてもらいますね。
よろしくお願いします。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月22日 (月) 23時26分

ゲストハウス、長らくとまっていません。
ん?30代になってから泊まっていないかも。

昔は、ゲストハウスに泊まると同じ年頃の若者(苦笑)達と連れ立ってご飯食べたり遊んだりしていましたが、
いまだと、気後れしてしまいそうです。

最近の日本の20代は海外旅行しないそうですから、
実はゲストハウスにいっても同年代しかいなかったり
するのかしら。

なら泊まってみたいですね。

投稿: Gina | 2008年12月24日 (水) 23時19分

Ginaさん、再びどうもです。
今回、中国を除き、チェンラーイからヴィエンチャンまでほぼゲストハウスだったのですが、旅行者が集っていたといえるのは、ルアンパバーンの最初に泊まった方だけでしたね。
他はどこも閑散としていたし、日本人さえ見かけませんでした。いたんだろうけど、ゲストハウスというよりも半分ホテルみたいにプライバシーを重視するタイプの宿だったからかもしれません。
なので、実態はわからないのですが、どこも大学生くらいの年代が多かったです。
もろ、夏休みですから、そういうことなんでしょう。
季節をちょっと外すと、落ち着いた感じとなるのかもしれませんが。

投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月25日 (木) 19時54分

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