僧侶とプー・タートの丘
<僧侶たち>MZ-3/35mm/RVP100
国道1号線と4号線の交差するウドムサイは交通の要所である。中国、ベトナム、メコンを経てタイへとつながるルートがある。また空港もあり、ラオスでは重要なポイントのひとつである。だが、それだけの町で、観光資源のようなものは何もない。
ウドムサイに到着し、とあるゲストハウスに旅装を解く。その足で町を一回りしてしまえば、あとはすることがないが、休養も兼ねて2泊することにした。そんなときに若い僧侶の一団に出会い、思わずシャッターを切る。
雲南でも上座部仏教の寺院と僧侶はもちろん存在するのだが、このように気軽に出歩く僧侶を見かけたことはなかった気がする。
<托鉢>GR DIGITAL
朝食を食べに出た際に托鉢に遭遇する。ルアンパバーンでは托鉢はどんどんと進行していき、差し上げる在家は必死になって食べ物を差し出さなくてはならないほど。受け取る僧侶も早足でほとんど立ち止まることなく進んでいく。
しかし、ウドムサイでは住民も僧侶もそれほどたくさんいないためか、悠長な感じがした。上の写真の僧侶たちも次にやってくる喜捨する人を待っているかのようである。僧侶が歩道に向かって立ち止まっている姿などルアンパバーンでは決して見ることのできない光景なのだ。
<プー・タート>MZ-3/35mm/RVP100
数少ない観光資源のひとつ、プー・タートの丘に登る。比較的平坦なウドムサイの中にあって、ここはひときわ小高い丘である。町の様子は手に取るようにわかる。丘の上にはプー・タートと呼ばれる仏塔があった。その近くには僧坊らしいものもある。だがあまり僧侶の姿は見かけない。
<ラオス式おみくじ>MZ-3/35mm/RVP100
仏塔の入り口には小さな小屋があった。番号の書かれた下駄箱のようなものがあり、紙片が入っている。どうもおみくじのようである。しかし、管理人不在で確かめるすべもなかった。
<プー・タート>MZ-3/20mm/RVP100
ウドムサイでは比較的天気は安定していた。たまにスコールが来たが、30分もすると止んでしまい、それほど傘の世話になることはなかった。しかし、一点の曇りもない青空とは違う。いつ崩れてしまってもおかしくないような不安定さだ。それでも、ウドムサイではこれまでの雲南とは違う色が出るだろうなとファインダー越しに覗きながら思っていた。
冒頭の写真のようなイメージが夏の旅では思い浮かぶ。雲南ではまるで出なかった色がここにある。いいぞと思った。
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コメント
やはり、おみくじのようなものの正体がわからなかったのが惜しまれます(笑)ね。
とこの国のお寺にもあるのかなぁ。
投稿: 伊 謄 | 2008年12月13日 (土) 23時58分
伊 謄さん、こんにちは。
もっとはっきりした画像もあって、おみくじなんだろうなと確信していますが、本文ではあのような書き方をしています。
ここでは使用済みのくじをどこかに結びつけるとか、そういう習慣はないようですが、トルコのエフェスに聖母マリアが晩年過ごした家と称するものがあり、ここでは、訪問者が白い布きれを木に結びつけて何らかの願い事をするみたいな話でした。それはまるでおみくじを結びつけるようにも見えましたが。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月14日 (日) 11時32分