ウドムサイでの少数民族
ウドムサイの宿でくつろいでいた時、宿の主人が呟いた一言。「このあたりではラオス人は半分くらいだな。あとの半分は中国人みたいなものだ」というものがあった。ラオス北部も少数民族の宝庫。資料によれば、カム族約60%、モン族約14%、ルー族約10%となっていて、ラオ族の方が少数派となる。また、ラオス政府はラオスに住む少数民族をひとくくりにしていて、それを高地ラオ、中高地ラオ、低地ラオ、と区分している。カム族は中高地ラオ、モン族は高地ラオ、ルー族は低地ラオである。
主人によるラオス人とはこの政府区分に従ったもののように思える。
<買い出しに来た少数民族>MZ-3/35mm/RVP100
確かに、ラオスでは雲南のように圧倒的な漢民族と比べると少数民族の見分けがしにくいように思える。常に民族衣装でも着ていればわかるのだが、顔つきなどからは判断しかねると思う。
この写真を撮った時の状況はよく覚えていない。民族衣装と独特のヘアスタイル。そうした姿に、とっさにシャッターを切ったのだろう。それにしても、声をかけた記憶がないが、よく立ち止まってくれたものである。
<農産物を売りに来た少数民族>MZ-3/35mm/RVP100
ウドムサイは30分も歩けば町の端から端まで行けてしまうくらいの規模である。暇なので、ボーテン側に歩いてみたら、農産物を背負った少数民族が山から下りてきたところであった。点在する家に立ち寄り、声をかけるが軒並み断られていたような感じであった。彼らも現金収入が欲しいのだろう。
「半分くらいが中国人」。市場を覗くとほとんどの商品は中国製品。同じように中国行きのバスがあったルアンナムターでは、中国人経営のレストラン、ホテルなどがあり、中国人も中国語を声高に話すという異国の中のコロニーを作っているように見えたものである。ウドムサイでは中国人経営の宿はあったが、レストランは見つけられず、中国語は聞かれなかったように思う。
これは、ウドムサイでは中国人がここに定住していて、家の中以外では中国語を話さないことなのだろうか。だが、ルアンパバーンでもヴィエンチャンでも中国製品は市場にあふれ、料理も楽しめる。ラオスのかなりの部分に中国が進出していることだけは事実である。
Postscript ホームページでメコン流域の旅についての旅行記を作成しています。週末ようやく、更新しました。「雨の中の水かけ祭り」。雲南のモンハン/ガンランパでの出来事を記述しています。よかったらこちらもご覧ください。
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コメント
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投稿: | 2008年12月17日 (水) 10時23分
上のようなコメントは困るのですが、いきなり削除というのもなんなので、リンク先を消しときました。
だいたい、作者女性じゃないし…。なんだかな。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月17日 (水) 20時16分