ウドムサイ点描
ウドムサイを語るというほどではないが、話はどうしても市場に落ち着きそうである。ウドムサイには比較的大きな市場がある。それは、ルアンパバーンと比較しても遜色はなさそうである。
<品定め>MZ-3/35mm/RVP100
市場は生活必需品の物資と食料品および食べ物屋台にセクションが分かれる。2階建ての建物には食料品以外のものが並び、品揃えもかなりバラエティに富んでいる。そうした市場の規模からいうと、ヴィエンチャンのタラート・サオ(モーニングマーケット)に次ぐくらいの大きさかもしれない。しかし、圧倒的なのは中国製品であり、ラオスの物流にはウドムサイの中央を縦貫する国道1号線を日夜走り続ける中国からのトラックの恩恵をなしには語れないということになりそうだ。
<食べ物屋台>MZ-3/35mm/RVP100
一方、食料品と食べ物屋台は階段を下りた低い位置にある別棟となり、ここにも屋根はあるものの、壁がない構造である。食べ物の匂いを逃すためであると思える。ここは、食料品と屋台が渾然一体となっていて、あまり明確なセクションがない感じだ。野菜、肉、加工食品などの合間に、屋台が点在しているといった方がいいのか。
<カイソーン元大統領像>MZ-3/35mm/RVP100
町の中心にはラオスのどこにでもあるともいえる、カイソーン元大統領の銅像がある。もともとはインドシナ共産党の指導者であり、首相と大統領に就任している。ラオスは社会主義国となっているものの、比較的政治色が薄まった国であると感じる。そうした国では強大な指導者の像や肖像画が国中にあふれているものだが、ラオスに限っては今や故人となったカイソーンの像くらいしかない。むしろ、いにしえのルアンパバーン王国の国王の像などの方が多いと思う。
<旧市場跡>MZ-3/35mm/RVP100
実は、ウドムサイの市場は新しいものである。かつては小さな市場があったが、今はソンテウ乗り場などに転用されている。それでも、このエリアの中には食べ物屋台がある。ただし、土埃の中なので、あまり衛生的ではないかも。このあたりでは、個人の物々交換なども行われているかもしれない。とにかく、ものを持った人が多い。
<お米の国>MZ-3/35mm/RVP100
新市場と旧市場跡以外は、ほとんど一般の民家である。それがメインストリートの国道1号線に面しているものであったとしても、特に変わりはない。米、おそらくもち米をたらいに移し替えている女性がしていることは、昼食や夕食の支度の下準備なのだろうか。
とにかく、観光的な要素のないウドムサイなので、これといった写真は少ない。だが、日常生活の一環をここでは観察できたような気もする。
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コメント
市場、良いですねぇ。
その土地のエキスが凝縮されていて。
それに市場の食堂、これもなぜか美味しそうなんです。
その土地に来た!その土地の台所を見た!
そんな気分にさせてくれます。すてきな写真です。
投稿: lastsmile | 2008年12月22日 (月) 22時07分
lastsmileさん、こんにちは。
ホントに何もないので、市場をうろつくくらいが関の山なんですね。
あの市場ではもっとたくさん写真を撮りましたが、上に載せたものがベストショットでしょうね。
ああいうところでは、写真を撮ることに一生懸命になってしまって、味見とかまでは行かなかったですね。
今度はせめて、何か味わってこようかと思いますが。
投稿: ヒョウちゃん | 2008年12月22日 (月) 23時15分