充実のコンチネンタルブレックファスト
ミニバスに揺られて7時間。バンビエンにやってきた。雄大な大自然が人気で欧米人たちの嗜好に合わせたようなところである。はっきり言ってしまうと、大自然しかなく、かなり小さな一角に、突如開けたミニカオサンみたいなところなのだが。
町ですれ違う旅行者たちは、半分くらいはルアンパバーンで見かけた気がする。バンビエンに至るルートはヴィエンチャンからとルアンパバーンから。従って、ルアンパバーンにいた連中が数日たつとここに来るというのは理解できよう。
大自然というと、ルアンパバーンの前に滞在したノーンキャウが同じような他条件を満たす。当然、ノーンキャウもバンビエンもどちらも訪れるのだが、どっちを2泊にするかちょっと悩み、結局バンビエンで2泊とすることにした。バンビエンの方が、タイに近く、日程がぎりぎりになっても何とかなると思ったからだ。
<ご自由に>GR DIGITAL
泊まった宿は、お茶とバナナがフリーだった。7時間の移動中、食べ物は口にしなかった。国道13号線がかなり安全になり、VIPバスよりも速いというミニバスを選び、ちょっと我慢すればバンビエンに着くと思ったからだ。結局到着は夕方近くとなってしまい、フリーのバナナで夕食まで我慢する。
宿はラオスに来て最も安かった。だが、まあまあ快適である。いい夢を見ながら明けて翌日。ひどいスコールであった。もちろん、宿には朝食が付いていない。さあ、どうするか。スコールの中あまり歩きたくない。傘を差し、走り込むようにして、宿の真向かいの店に行く。選択の余地なし。
メニューを眺めると、最も安いのが25,000キープのコンチネンタルブレックファストである。内容は、飲み物とパンのみ。ルアンパバーンでは12,000キープ程度で暖かい麺を食べることができた。なんて高いんだと思ったが、それにする。店の選択を誤ったのかもしれない。だが、パンの焼けるいい匂いがしている。
<巨大バゲット>GR DIGITAL
飲み物はコーヒーを頼んだ。やがて運ばれてきたのは、長いフランスパンを半分に切ったもの。それが二つということは、バゲット丸ごと1本ということだ。バターとジャムも2つずつ。ヨーロッパの朝食はほとんどがこれだ。だが、そこにはジュースが付いていたり、ラテンな国ではオリーブの実が付くこともある。それに比べると実に貧弱な内容に見えてしまう。 しかも、ここはアジアなのだ。
と、半ば憤慨しながらも、バゲットを切り取り、バターとジャムをつけて口に運ぶ。バゲットは焼いたばかりのようで暖かい。皮はパリパリ、中身はもっちりという、フランス仕込みの正真正銘のバゲットであった。せっせとパンを食べ、合間にコーヒーを。全部食べきると満足していた。バゲット1本の量は半端じゃない。
実は、ここはルアンプラバン・ベーカリーというパン屋なのであった。もちろん本店はルアンパバーンにある。ラオスでもバゲットタイプのパンを食べてきたものの、ここまで満足したものはなかった。食べやすくカットされたバゲットであっても、炭火であぶり少し焦げ目の付いたトーストのようにして出されたものもある。そういうバゲットでは本当の味はわからない。このベーカリーのパンは、いずれも焼きたてで、美味かった。
パンだけでなくもっと食べたい人向けには、フルーツや卵料理付きのセットもあった。値段はかなり高くなりますが。場所は、Dokkhoun Guest House1号館の向かい。狭い町なので、すぐにわかるかと思う。お勧めです。
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