Play The Game
かすてら音楽夜話Vol.12
雲南、ラオスと旅をしてきた地域は現代日本のように会社勤めをして月給をもらい、生活するということができない。言い換えると、第一次産業従事者が大半で、あとのわずかが第二次産業従事者。要するに、農業などの仕事が終われば、あとは暇ということだろうか。
そんな中でよく見かけるのが、昼間からゲームに興じる大人たちである。まずは中国編より。
<麻雀>MZ-3/50mm/RVP100
中国伝統のゲーム、麻雀。中華人民共和国では賭け事は禁止されていると聞いたが、果たしてどうか。単なるゲームなのか、金がかかっているのか。プレイする人物の表情から判断できるかどうか。場所はモンフンの市場。
<ビリヤード>MZ-3/50mm/RVP100
中国では昔からビリヤードが盛んだった。どんな町に行っても、見かけることができる。当たり前かもしれないが、ビリヤードをする女性の姿というものは、見ることがなかったな。ここも、モンフンの市場。
<中国将棋>MZ-3/35mm/RVP100
やり方まったくわかりません。駒は丸い。場所はモンラーの市場。景洪では、公園のテーブルに、将棋盤の枠が刻まれていて、暇な大人たちがこれに興じる姿をたくさん目撃している。
次にラオス編。
<ペタンク>MZ-3/35mm/RVP100
これまたやり方はわからない。発祥地はフランスだとか。ラオスも元はフランスの植民地。フランスもバゲット以外にも影響を残している。沢木耕太郎の「深夜特急」に、おそらくペタンクをスペインのお年寄りたちとプレイするシーンが登場する。沢木氏は子供の頃、ビー玉遊びの「黄金のプレイヤー」であったと自称していて、見事鉄製のボールを遠方のボールにぶつけることができたのだが、実はそれではだめなのだ。沢木氏もとうとう最後までゲームのやり方がわからなかったらしい。場所はルアンパバーン。
<子供の遊び>MZ-3/35mm/RVP100
こちらもルアンパバーンのワット・マイ。トランプのカードを道の割れ目に立てて、それをサンダルでねらい打つ遊び。こんなの初めて見た。子供は遊びの天才だから、なんでも考え出してしまうんだろう。それとも、ルアンパバーンに伝わる伝統の子供のゲームなのか。他の地域では見かけることはなかったな。
…と、ここまで、書いてきたのは、こんなアルバムを紹介するためでもある。
1980年のQueenの8枚目のアルバム、『The Game』。Queen最大のヒットアルバムで、それまであまりアメリカでは認められてこなかった、Queenの起死回生の作品。ビルボードシングルチャート1位「Crazy Little Thing Called Love/愛という名の欲望」、「Another One Bites The Dust/地獄へ道づれ」が収録され、タイトルソングの「Play The Game」はオープニング曲。
このアルバムから、ヴォーカルのフレディ・マーキュリーは髪を切り、口ひげを生やすというマッチョ路線に。また、シンセサイザーも多用しある程度アメリカ市場を意識した戦略が見受けられる。
Queenは、フレディの死後、正式に解散してなく、近年はポール・ロジャースをヴォーカルに迎え、Queen+Paul Rogersとして活動している。れっきとしたQueenのサウンドなんだろうが、やはりフレディがいた時の方が、インパクトあるな。
Postscript 夏の旅行記、年をあらためて1編アップしました。サンデーバザール。よろしかったらご覧ください。それにしても、まだまだ時間がかかりそう。
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コメント
この辺りのクィーンはよく知りませんでした。
「オペラ座の夜」をピークに「世界に捧ぐ」以降は、聴いていませんでした。
だもんで「ザ・ゲーム」が一番セールスしたってことも。
驚きです。
今更ながらにフレディーのヴォーカル、ブライアンのギターには強いオリジナリティ、ソリッドの効いたサウンド構成には惹かれます。
ちなみに私のクィーンのベストソングは「炎のロックン・ロール/KEEP YOURSELF ALIVE」で、ネクストは「キラー・クイーン/KILLER QUEEN」っす。
この2曲を語らせたら、コメント欄では足りなくなります・・。
え?語らなくてもいい?失礼しやした~m(_ _)m
投稿: lastsmile | 2009年1月14日 (水) 04時41分
クイーンははじめ日本で人気が出たんですよね。
少なからずギター少年や正統ロックファンの支持もあったんでしょうが、多くはそのビジュアル面からティーンエイジャーの女子がはまっていったのだと思います。
ま、ベイシティ・ローラーズよりは、ロック色が強い、クラシックをベースにしたような、インテリバンドですね。(過小評価されているようですが、ベイシティ・ローラーズもビルボード1位の「サタデー・ナイト」があるんですが)
まあ、もともと実力のあるバンドでしたが、ビジュアル面でアメリカの大人も安心できようなルックスに変えて、人気がより高まったのではないでしょうか。
ちなみに、『The Game』は、わたしも購入しました。
lastsmileさん、もっと語ってくださいませ。
あの頃のように。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年1月14日 (水) 20時04分