オークパンサーに向けて
さて、何事もなかったかのように、夏の旅レポに戻ります。
ルアンパバーンの旧市街のメインストリートといえるのが、シーサワンウォン通り。その始まりは、角に郵便局のある十字路である。ここを右に行くと通りが始まる。フルーツシェイクの屋台やモン族のマーケットがあり、しばらく歩くと右手にプーシーの丘、左手にワット・マイという寺院が現れる。
<黄金のレリーフ>MZ-3/35mm/RVP100
本堂正面にあるこの黄金のレリーフには、釈迦の生涯が描かれている。内部にも素晴らしい仏像とオークパンサー(雨安居明け)およびラオス正月(ピーマイ・ラオ)の時のみ使用される船が二艘安置されている。
ざっと説明するとこんな感じだが、境内は広く、僧坊もあり托鉢を終えた僧侶たちが勉学にいそしんでいたりする。その境内には町の人の群れている一角があり、覗いてみると作業をしていた。
<櫂を磨く>MZ-3/35mm/RVP100
実は境内の中にも、船が置かれているのである。これはどんな寺院にもあり、屋根付きで雨に濡れないよう保護されている。この船も、オークパンサーやピーマイ・ラオの祭りで使われるものだろう。
<船の補修>MZ-3/35mm/RVP100
櫂を磨き上げ、腐食しない塗料を下塗りしたあと、本塗りする。船も同様で、みんな一生懸命の作業なのである。
以前ルアンパバーンに来た時は、日本の冬に当たる時期であった。その時に、寺院の船を確認しているものの、このような作業は見ることはできなかった。雨季に当たる今、半ば憂鬱な気分を抱えながらも、このような仕事の様子を見ることができ、この時期に旅して良かったと感じられた瞬間であった。
Postscript ベトナムの写真はようやく現像に出しました。できあがりはまだだし、そこからスキャンを行うので、やはり当分はルアンパバーンのことを記事にしていくと思います。結構長いですよ。
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