パトゥーサイとカメラマン
ヴィエンチャンの中心地よりは少しはずれたところにパトゥーサイがある。2度目ながらやはり行ってみた。まずは、トゥクトゥクを捕まえて、さあ行ってくれと乗り込んだものの、運ちゃんは「ん?」という顔をしていた。
<トゥクトゥクより>MZ-3/20mm/RVP100
そりゃそうだ。だって、パトゥーサイは目と鼻の先に見えているんだから。この時、タラート・サオとパトゥーサイの位置関係をもっとあると思っていたのである。まあいいか。乗り込んで前を撮してみると、しっかりパトゥーサイがよく見える。
<パトゥーサイ>MZ-3/20mm/RVP100
パトゥーサイとはそのものずばりの凱旋門という意味である。もちろん、パリにある凱旋門がモデルなのだが、パリの凱旋門のように人々を圧倒するスケールはない。そこには、アジアらしく丸みを帯びたデザインで、どことなく優しげ。
ここは、当初戦没者の慰霊塔として建設されたらしい。呼び名はパトゥーサイではなく、アヌーサワリーというものであった。タイ、バンコクの一角にもアヌーサワリーはある。BTSモーチット線のVictory Monumentという駅付近は、その戦勝記念塔を迂回するかのようにカーブしている。ヴィエンチャンのアヌーサワリーは2000年頃に呼び名を変えたという。
上の写真は池越しに撮ったものだが、ラオス国旗と中国国旗が並んでいる。中国・ラオス友好のシンボルなのだろうか。
<天井のモザイク>MZ-3/50mm/RVP100
パトゥーサイには登ることができるが、その前に中心部に立って天井を見上げてもらいたい。そこには見事なモザイクで宗教画のようなものが描かれている。入場料は3,000キープと安い。登っていくのは階段をひたすら上がるが、まったくきつくない。
登っていくとまず現れるのが、よくわからない土産物屋でちょっと拍子抜けする。気を取り直してさらにあがると、まるで寺院のような尖塔が現れ、登り詰めるとメコンまでが展望できる。晴れていればの話だが。
<このあたりにカメラマンが>MZ-3/20mm/RVP100
パトゥーサイにはどういうことかアマチュアらしいカメラマンが集まっている。ちょっと前まではいずれもフィルムカメラだったのだが、みんなデジタル一眼レフを抱えている。勝手に記念写真を写す押し売りの写真屋ではないようで、ほとんどカメラを構えている姿は見ていない。まったくどういう連中なんだろう。
この時たまたま、シグマの大口径レンズ(20mmの超広角)をカメラにつけていて、ちょっと見にはライバル出現とでも思われたかどうか。まあ、持ち歩いているカメラを見てもらえば、プラスチックコーティングの安物だと見破られること請け合いなのだが。
<プリンター?>GR DIGITAL
ベンチの一角に置かれた彼らの機材。カメラではなく、どうやらプリンターみたいなのだが、こんなところで印刷するのか。どうもよくわからない。
次に訪れたときには、こちらもデジタルになっているかな。カメラ談義もしてみたかった。それにしても、彼らは何者なんだろう。とてもじゃないが、一般のラオス人にはとても手が出ないようなカメラでしたよ。
Postscript ここのところ、更新頻度を上げています。スキャンはまだ終わっていないものの、そろそろめどがついてきました。このペースで行って、何とか来月中には昨年の夏の旅に関するエントリーを終わらせたいです。それにしても長いな。相変わらずですが、辛抱強く待ってくださいませ。それでもゴールは何とか見えてきた感じです。
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