バンビエンの夕陽…ただし失敗
バンビエンにかつてアメリカ軍の飛行場があったことはすでに書いた。現在そこは、バスの発着所などに転用されているが、広大なだだっ広い土地を持て余しているかのようにも見える。それだけ、滑走路というものは広いのである。
<滑走路と牛>MZ-3/20mm/RVP100
時折長距離バスがやってくる以外は、国道13号線とバンビエンの町をショートカットするくらいの目的にしか使われていない。ベトナム戦争、ラオス内戦が終結してすでに30年あまり。その後滑走路は放棄されたものの、それだけの年月がたっても、この程度の荒れ具合なのだ。
ルアンパバーンの空港などは滑走路もこんな具合だし、もっとひどい具合の空港もあるだろう。アメリカが軍事目的で作った滑走路というものの耐久性はやはりさすがである。
この旅の中ではこれまで夕陽というものを撮ってこなかった。午後から晴れたバンビエンでは夕陽が期待できる。ソン川で水遊びをする子供たちをバックに夕陽を撮ることも考えたが、ちょっとありきたりなので、ここで撮ってみようと思った。
バンビエンは西側に山が連なり、陽の沈むのが早そうだ。位置を変え、レンズを変え試してみた。その結果が次の写真である。
<バンビエンの夕陽>MZ-3/50mm/RVP100
んー。夏の夕陽を甘く見ていたかも。西の空に雲が出てきて、雲が色に染まったまではいいのだが、夕陽の色になってない。これは、沈みゆく太陽なのだが、太陽にまだ力があるということ。夕陽写真は地平線や水平線に沈んでいく直前くらいがちょうどいいのだが、バンビエンの太陽は沈む地点が山で遮られているため、太陽が赤くなっていない。
デジイチならその場で確認できたろう。これがフィルムカメラの宿命ですが。また、このときは露出補正をするとか、オートブラケットを使ってみるとか小細工は一切なしなのであった。ま、失敗の部類に入るかな。あと数枚ありますが、似たり寄ったりでした。
後日また別の夕陽写真をお届けします。
Postscript 旅行記更新しました。今回は珍しく2編。ノーンキャウ編。「山道で立ち往生」とルアンパバーン1日目編。「ソンテウに乗って世界遺産へ」です。お時間のあるときにでもどうぞ。ブログとは異なる視点から書きつづっています。
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コメント
これはこれでGood!
アジアの夕暮れをしっかりと映し出していてステキな写真です。
ジャングルのシルエットと空の雲に彩られる紫の対比に、アジアの空気を感じましたよ!
投稿: lastsmile | 2009年2月12日 (木) 01時34分
こういう色合いが好きな人もいるだろうなということはわかっております。
ワタクシ的にはいまいちなんですね。
ま、スキャンの際にある程度の補正をかければ、もう少し自然に見えることもあると思います。
細かいことをいうと、半分くらいはオートでスキャンしています。
スキャナーはWindows XPまで対応しているものなんですが、今使っているメインPCは、Vistaなんですね。
その場合、従来のように手動で目で見て確認した上で、補正をかけるということがどうもやりにくくなっているので、オートなんです。
この旅の中のリバーサル画像ではオートでスキャンしていても、さほど色合いにひどいものはなかったので、そのままやってます。
週末くらいに古いマシンでスキャンし直してみようかな。
このあと、2箇所で夕陽写真を撮っています。1箇所めはまあまあの色が出ました。
もうすぐ公開予定。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年2月12日 (木) 20時33分