朝のファングーラオ通り
ホーチミンのファングーラオ通り界隈といえば、ベトナムを訪れる外国人旅行者にとっては、この上なく便利な場所として知られている。ここには安宿も多く、もちろん英語メニューのあるレストラン、そしてツアーバスを運行させている「カフェ」と呼ばれる旅行会社もあるためである。この界隈もバンコクのカオサンのような状況を呈してきている。
ベトナム滞在中ここには何度も足を運んだ。まずは、シンカフェでツアーに便乗してカントーまで行くことにした。その後は、ここにあるホテルを日本で予約してきたため、3日間生活していたといってもよいのであった。また、他のツアーも2回利用した。
この界隈の旅行が社だが、代表的なのがあまりにも有名になってしまったシンカフェがある。その対抗馬はキムトラベルである。かつてはここもキムカフェと名乗っていたようだが、旅行会社部門はキムトラベルと名乗っている(キムカフェじたいは存在する)。
今回の旅では、日本ですべての宿を予約してきた。日程が短いからである。ホーチミンに3泊したあとは、メコンデルタの中心部カントーへ。だが、この時点では移動手段が決まっていない。自分で調べたベトナムのバス事情はあまり芳しいものではなかったため、ホームページ上でリンクさせていただいている方が以前採った方法を活用させてもらった。つまり、カントー付近とカンボジアまで行くツアーの片道利用である。
さて、ツアーは8:45の出発であったが、30分前に集合とのこと。宿をチェックアウトし、タクシーでシンカフェ前へ。シンカフェのあるデタム通りは一方通行の100mあまりの通りである。シンカフェの前には鈴なりの外国人旅行者がバスを待っていて、さらには人並みをかき分けるように次々とバスが発着していく。シンカフェから少し離れたところには、キムトラベルとTMブラザーズカフェがあり、それぞれにツアーバスを運行させているものだから、渋滞が起きるのである。
<ハンモック売り>GR1s/28mm/EBX
その間隙をつき、各種物売りが旅行者にすり寄ってくるのである。ハンモック売りに、サングラス売り、新聞売りに雑誌売り。「買わないか」攻撃をかわしつつ、旅行者たちは自分たちのバスを待ち、なおかつ自分の乗るバスを判断しなくてはならない。
バスも専用とはいうものの、カラーリングが統一されているわけでもなく、車体の大きさもまちまちである。その点シンカフェは老舗だけあって、洗練されていた。バスが到着すると、係がツアー名を書いた紙(きちんと印刷されている)をバスの後部と入り口に貼り付けていくのである。とはいうものの、片道利用の自分の場合は結局は係にチケットを見せて聞いて回らなくてはならなかったのだが。
<ガイドブック売り>GR DIGITAL
中には、ロンリープラネットを重ねて売り歩く女性もいた。ま、この人は朝はここで営業に励み、昼以降はレストランなどを回っていたようだ。夜食事をしていて見かけたことがある。ちなみに、これらのガイドブックが旅行者が捨てていったもののリサイクルなのか、アジアによく出回るという、コピー商品なのか不明。値段もよくわからないが、新品よりは安いことは確実だろう。ただし、この人はベトナムの通貨で受け取るかは不明。外貨払いかも。
ともかく、何とか自分の乗るバスは見つかり、座席に座りほっと一息なのであった。カントーまでメコンのクルージングなどをしつつ移動する。続く。
| 固定リンク | 0
「200812 Mekong Delta」カテゴリの記事
- 風景をじゃまするもの(2009.07.20)
- ココナッツ・キャンディー工場(2009.07.18)
- 偶然ながらも…ラオスとベトナム(2009.07.13)
- お椀の船(2009.07.09)
- クリーク・クルージング(2009.07.05)
コメント
さりげないホーチミンの街の情景が見えてきましたよ。
雑踏と旅情とそして日常の匂い。
しかし。
バスの乗り方、選び方、難しそうですねぇ。
自分は乗り間違える自信120%ですね。
投稿: lastsmile | 2009年4月23日 (木) 20時34分
lastsmileさん、またどうもです。
この界隈、他のホーチミンとはちょっと異質なんですが、路上観察は結構面白いです。
朝の混雑とツアーバスが戻る、夕方くらいがまたまた混雑する時間帯ですか。
夜もにぎやかです。
キムトラベルは、バスの見分け方がよくわからないので、頻繁に係に聞くことになります。
わたしゃ、両方使ってみました。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年4月23日 (木) 21時14分